表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

オーク、出現しました

「へ?」


2メートルはある巨体に緑色の肌。まるでゲームの中から飛び出してきたみたいなバケモノの姿に思わず腰を抜かした。


ウォー、と低い唸り声を上げ、襲いかかってくるソレ。

足が思うように動かなかったが、間一髪でなんとか避ける。


ハァハァと息が上がってきた。まだほとんど動いてないし、運動神経には自信あったのに。それほどまでにこの非日常への緊張と恐怖は、体力を消耗する。


また攻撃される前に、一旦距離をとった。

ソレが距離を詰めてくるまでの間、コンマ数秒。その一瞬で考えを巡らした。


どう足掻いたって、肉弾戦であのバケモノニ勝てる訳がない。となると能力を使うことになるわけだが、こっちの世界で使ったことはまだ一回もない。あの白い世界では魔法の威力とかわかりにくいし、万一敵が耐性持ちだったりしたら詰む。今コイツと戦うのは現実的じゃないな。じゃあ…


「身体強化、脚!」


突然能力を使った俺に、バケモノが一瞬怯む。

その瞬間を、俺は逃さなかった。


「それじゃあまたな!もう二度と会いたくないけど!」


そう言って、脱兎のごとく全力で逃げる。後ろを振り返ってみると、あのバケモノはいなかった。別の獲物を見つけたのだろうか。


「ふう、助かった…にしてもさっきのアレは何だったんだ?」


すると、「お知らせ」と書かれたウィンドウが飛び出してきた。


〈お知らせ〉

ヴィランと遭遇しました。ヴィランは、ですゲームの進行を促進するために召喚されたモンスターで、ランクA〜Cに相当します。倒すと、アイテム・経験価を獲得できます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ