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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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88 珊瑚工房&探索開始

虹珊瑚探索がメインになってる気が...



珊瑚加工の職人の工房にやって来た

小さい、ボロイ、町の外れ、ほんとにここか?

確かに看板には珊瑚工房『コーラルフィールド』って書いてあるな

とりあえず入ってみるか


「すみません~、誰か居ませんか~?」


「は~い、少々お待ちください」

奥から出てきたのは20代前半の男性だ

「いらっしゃいませ、どのようなご用件でしょうか?」


「虹珊瑚で髪飾りを作ってもらいたいんだが、予算や作成にかかる日数を聞きたい」


「はい畏まりました、お値段の方はこちらに表がございます、使うのは虹珊瑚だとこちらの表ですね、質や大きさでお値段も変わりますし、デザインの細かさでもお値段に違いが出ます、製作日数は簡単な物でしたら数時間から大きさにもよりますが精巧な物になりますと1日は必要ですね」


「この表だと結構細かく値段が分けられているんだね」


「はい、特に虹珊瑚は線の太さ、色味の鮮やかさ、大きさで値段がかなり変わります」

説明を受けた通り表には細かくランクと値段が分けられている

ライン:D~S、7色とも均一で太いほど価値が高い

カラー:D~S、7色とも色鮮やかなほど価値が高い

サイズ:D~S、上記2つの条件が揃っていて大きいほど価値が高い

ランク分けはこのようになっていた

ラインとカラーはSランクの物もそれなりにあるようで手が出ない値段では無かった

サイズに関してはSは手元になく採取依頼を冒険者に依頼しなければならないそうだ

ふむ、なら俺が採ってくればいい話だな

俺はA級冒険者だと言う事も話して俺自身が採ってくる事にした

虹珊瑚は特定の場所で育つわけではなく広範囲にまばらに育つそうだ

なので見つけるのが難しい、見つけても質が良い物である可能性が低い、たいていは危険域に生息していて魔物が襲ってくる、割と浅い位置にあるがそれでも採取は面倒らしい

俺なら何の問題も無いな、見つけるまで時間がかかるだろうがそもそもここに来た目的は強い魔物を狩るためだ、デスシーハレを見つけるついでに虹珊瑚の採取もするとしよう

虹珊瑚を採取したらまた来ると告げて工房を後にした

さて、虹珊瑚をどうやって見るけるかだな~

俺のサーチセンスじゃソースを纏っていなければ見えないしな

スキャニングアイは広域を見れるわけじゃない

ここはドローンの力に頼るとしようか、飛行ドローンを飛ばして上空から探索はさせているが、デスシーハレも虹珊瑚も水中だしな~、水中探査用ドローンを作ろうか

小型にして拡散して探してもらおう

性能はそれほどじゃなくても良いだろう、材料はいくらでもあるしな

飛行ドローンに中継基地の役割を与えてグループごとに行動出来るように改造しておこう

人気のない場所へ行き上空高くへ飛び上がる

収納から専用機を出して乗り込み一路ドーズ島へ

アメリとナタリアには今度良い土産を持って帰ると宣言しておく

水中探査用小型ドローンを500機作って中継ドローンも5機作っておく

これで準備は整った、エンティスへ戻ってきた

周囲に誰も居ないの確認した後地上へ降りる

収納からドローンを出して海へ放つ

大まかな方向に散らばっていくドローン達、後は報告を待つとしよう

と思っていたら中継ドローンから虹珊瑚を発見したと連絡が来た

意外とすぐに見つかったな、現地へ行ってみる

エンティスから5キロほど離れた場所に虹珊瑚が確かにあった、だがこれは質がそれほど良くないようだ

このデータを元に高品質の物だけをピックアップするように設定をし直した

ラインはAランク以上、カラーもAランク以上、サイズはSランクのみの虹珊瑚を設定した

これなら確実に質の良い物が見つかるだろう

設定をし直してから2時間後に中継ドローンから連絡があった、質の良い虹珊瑚が見つかったようだ

現地へ行ってみる、水深220メートルほどの場所、普通ここまで深いと光が届かないと思ったんだが、周りの岩を見て理解した、この周辺の岩の一部がサンストーンの結晶で出来ているようだ

一日の約半分の時間光を発し続ける結晶体だ、大量の水分が必要らしく明かりの代用品にするにはまだまだ技術が足りないという物質だ、この光があるおかげで虹珊瑚は生育できているようだな、虹珊瑚は光合成が必要な珊瑚の種類だから浅瀬に生息してる事が多いんだが、サンストーンがあるなら深海でも問題はないな

早速虹珊瑚を採取する事にしよう、取り方もきちんと教わってきた

全体の5分の1ほどは残さないと次が成長せず枯れてしまうそうだ

珊瑚は動物なのか?植物なのか?微妙な生き物だな

うむ、割と大きな塊が採れた、この場所なら確かに誰も来れないだろうし取り放題だな

エンティスへ戻りコーラルフィールドへやって来た

とりあえず1つ確保したので加工をしてもらう事にしよう

「すみません~」


「はい、あっ先ほどの方、どうされましたか?」


「とりあえず1つ手に入れたので加工をお願いしたいのですが、大丈夫ですか?」


「もう見つけてきたのですか?、見せてください」

虹珊瑚を見せる

「これは良い虹珊瑚ですね、ラインも良いですしカラーも鮮やかだ、何より大きさが間違いなくSランクですね、ではこれをどのように加工しますか?」


「若い女性が身に付けても問題が無いデザインで頼みたい、髪飾りにしたいんだ」


「そうですか、では派手すぎない花の飾りでどうですか?、見本としてはこれですね」

見本の絵を見せてくれた、これは良いな虹色の花に加工されたらさぞ奇麗だろう

「このデザインで頼みたい、全部で4つ欲しいので残りの3つを取りに行ってくるよ」


「分かりました、こちらは加工しておきますね」


「ああ、それじゃまたな」

俺は工房を後にした


次話はついに目的達成だ~


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