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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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84 古代の森&怪奇ヘビ男現る!

古代の森の探索開始だ~



次の目標は氷瀑虎アルストフだな

こいつの目撃情報は深い森の入り口付近だったな

森の名前は古代の森と言われているらしい

背の高い樹木が生い茂り生息する魔物は強い物ばかりだと言う事らしい

とは言え浅い場所にはそれほど強い魔物は出てこないらしく、冒険者にとっては危険はあるが見返りの大きな場所でもあるらしい、特に貴重な薬草類が豊富らしく冒険者を雇って採取して貰う事も多いそうだ

そんな中、運が悪くアルストフに出くわしちまった冒険者が居たそうだ

6人パーティで薬草の採取に来て見つかってしまった、熟練の冒険者だったそうだが全員無事と言う訳にはいかなかった、4人が死亡、1人は重症、残る1人は幸い軽傷で済んだが精神に異常が起きて冒険者活動は不可能になってしまったそうだ、重傷者も一命はとりとめたものの片足は切断を余儀なくされてしまった

古代の森の深層に居るべき氷漠虎アルストフはなぜ浅層に居たかは分かっていない、だが当時の冒険者ギルドではかなりの大騒ぎだったらしい、古代の森付近への接近を全面的に禁止する措置がとられるほどだ

その事件は今から4年前だった、流石に今では浅層への侵入は許可されているが、もし何かあっても自己責任と言う事になってるそうだ、確かに他の2匹の強さから考えて普通の冒険者パーティでどうにかなる魔物じゃないな、だって魔神より強いんだからな、魔神相手でも勝てないんじゃそれより上の魔物なんて手に負えないだろうさ、見えてきたな、あれば古代の森か、俺が最初に居た魔の森に比べれば見た目は普通の森だな、ただ大きさが3倍ほどもあるのを除けばな

何だこの巨大な樹木は、高さ50メートルは優に超えてるだろう

深層にはもっと大きな樹木があるらしいし、森と言えばご存じトレント、この大きさのトレントとか居るんだろうな~、この森の攻略は時間がかかりそうだな~

森へ入り最初に遭遇したのは猿だった、それも小さめの猿だった

大きさは人の顔よりやや大きい程度、それが20~30匹ほど群れている

まだ見つかっては居ないが、不用意に動けば見つかるだろう

俺からしたら脅威でもないが、素材も取れないし魔物と言う訳でもないから倒す必要が無い

縄張りに入りさえしなければそれほど危険な魔物でもないようだしここは迂回するか

この辺りは猿の集落がいくつも存在してるようだ

所々に30前後の群れが存在していてもし見つかったらかなり面倒な事になるだろう

こいつらは危険が迫ると大声で仲間を呼ぶ性質がある

下手をしたらここいらの猿が全部集まってくるなんて事になりかねない

森の浅層には強い魔物は居ないが、人からすると危険な動植物は生息してるな

少し進んだ所から毒を持つ植物がほとんどになった


紫の斑点模様の毒草、デビルグラス

一見普通の草だが切ると赤い液が垂れてくる毒草、ブラッドグラス

真っ黒なトゲが生えた白い毒キノコ、デスマッシュ

見た目は普通のキノコだが近づくと破裂して毒の胞子をまき散らす、ポイズンモールド

見た目美味しそうなピンクの毒果実、ヘルピーチ


特に危険なのはポイズンバインと言う植物だ

こいつはその名の通り毒の蔓を樹木から垂らし獲物がかかるのを待っている

ひとたび蔓に引っかかると、粘性の強い毒物に絡まり体表から毒が浸透最悪は心臓麻痺を起こして死ぬ

死体は毒が徐々に溶かし養分を本体の樹木が根から吸収すると言う植物だ、何て恐ろしい植物だ

幸いなのがこの古代の森にしか生息していない植物らしい


もう少し奥まで森を進む

ここら辺から毒植物が存在しなくなる、境界線なのかもしれないな

毒植物の多発地域は古代の森の防護壁みたいな役割をしてるのかもしれない

と言う事はここからが古代の森の本番と言う事だろう

早速居るな

ラージトレントか

木材にしておくとしよう

数はそんなに多くは無いが流石に大きい、これは良い木材になるだろう

これをギルドに提供しておけばあれらは居なかったと言っても怪しまれはしないだろう

他にもいくつか素材を確保しておくかな~

おや?、向こうに大きな反応がある、大きすぎねぇ?、ドラゴンと言うには小さいか?

ちょっと行ってみよう

現地へ来てみるとドラゴンでは無かった、だがこいつはちょっと問題があるか?

何やら大きな動物?に嚙り付いている、見た目は上半身はヘビ、下半身が人っぽい

それが5人いる

スキャニングアイ!


名称:エンシェントスネークマン

概要:非常に攻撃的で獰猛、縄張りを持ち群れる習性がある

魔石×1

価格:魔石1ディアルム

備考:魔石は様々な用途に使用される


攻撃的で獰猛じゃ見つかったら即戦闘だろう、ここは先手を打っておく

シュパッ×5!

ほいっと回収~

インベントリ内で魔石以外は捨てておく

サイズがかなり大きかったな~、全長6~7メートルと言った所か

巨人族と言っても過言ではないかもしれない、上半身ヘビだったから手は無かったけどな

群れる習性があるって事はこの近くが縄張りかもしれないな

普通上下逆じゃね?、何でこんな奇妙な魔物が居るんだろうか?

謎すぎるぞ古代の森、俺は引き続き奥へ進んでいく事にした


次話は目的の奴を捉える


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