表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
88/138

82 セラフィープンスコ&誕生日プレゼント

今日一日セラフィーに独占されます



皇都へ着いた~

門番の所へ行くとすぐに通された、顔パスってやつだな

広い応接間で待ってるとセラフィー達がやって来た

うん、セラフィーの顔が怖いです、笑顔なのに圧力が半端じゃない

自分より年上の王女だと言う事で思う所があるんだろう

はぁ、仕方ないここは男らしく覚悟を決めるか

「お久しぶりですわ、ベーダー様」

「こんにちはセラフィー、エテルディア王国から連絡が入ってると思う、レプティア王女が俺の嫁になりたいそうだ、リーンガルド皇国が許可を出すのなら構わないと言ってあるのでセラフィーが決めてくれ」

「む~、わたくしとしましては断り難いです、ですが次から次にお嫁さんを増やしすぎでは無いですか?、そこの所どうお考えですか?」

「俺だって増やそうと思っている訳じゃないんだよ、ナタリアは放置できなかったから仕方ないんだ、魔神関係で放置したら確実に死ぬのが分かってたからな、保護しなければならなかったし俺以外じゃ保護も出来ないだろうしな、レプティア王女も魔神関係で偶然助けただけなんだよ、その後に何故か結婚の話が出てきてな、対処に困ってたらこんな事になってしまったんだ」

「全くベーダー様はオモテになるのですから!」

「話はどうなりそう?」

「今日1日ベーダー様がお相手下さるならレプティア王女の事は許可する方向で良いですよ」

「そうか、分かった、今日は1日付き合うよ」

「ふふふ、今日はベーダー様を独り占め出来ます」

セラフィーが俺の膝の上に乗ってくる

「いくら婚約者と言ってもこれははしたないのでは?」

「今日この部屋には誰も入って来ない事になってます、ですから何があっても問題になりませんよ」

「それはそれで問題じゃないのか?」

「逃がしませんよ、いっぱい甘えせさせてもらいます、それにもうすぐわたくしの誕生日ですし今日ベーダー様の時間を前借いたします」

「ああ、そうなのか、と言う事は9歳になるんだな、少し早いけどお誕生日おめでとう」

「ありがとうございます、うふふふ」

俺の膝の上でゴロゴロとしている姿は子猫のようだ、頭をナデナデさせてもらうとしよう

もうすぐ9歳の幼女を愛でているとお昼の時間になった

昼食はスープカレーだそうだ、付け合わせに鶏肉のソテーがあるのでソテーをナンで包みスープカレーに付けて食べる、これは良い味だ、スープカレーは野菜が主体で良く味が出ている、鶏肉のソテーも味付けは薄味でカレーと合わせると丁度良い、デザートに牛乳プリンが出てきた

甘すぎずさっぱりとしていて美味しい

午後の昼下がりはセラフィーと魔法の教本での勉強が行われた

そういや俺はソースを魔法として使ったことが無いな

教本によるとソースの質によって使い方がそれぞれ異なると書いてある

俺の場合はブレードにするのと身体強化、感覚強化に高い適性があるんだろう

とは言え魔法で攻撃出来るように...攻撃は必要なさそうだよな

となると捕縛系や移動系、あ、精神体への攻撃手段が欲しいな

無色鳥のような奴が相手でも攻撃手段があれば楽だったはずだ

教本を捲っていくと精神攻撃または霊体に効果の高い魔法の項目があった

セラフィーはこれらに敵性は無いようで魔法が構築できないみたいだ

俺も試しにやってみる、コントロールが難しいが構築自体は出来るようだ

後は訓練すればものになるかもしれない

おっ、そういやセラフィーはもうすぐ誕生日だって言ってたな

ここは一つプレゼントをしようかな


名称:ソーラス&ルーナス

概要:太陽と月を模した2本で1対の武器、ソースを注ぐとソーラスは力の放出と膨張を操作できる、ルーナスは力の反射と吸収を操作できる

価格:測定不能

備考:神の金属オリハルコンと太陽の欠片と月の欠片で作られた武器、太陽の神と月の女神の祝福が得られる、過去魔神によって盗み出された事がある


これはかなりの品物だな、太陽の神と月の女神の祝福ってのがいまいち分からんが悪い物では無いだろう、これを護身用に渡しておくかな

「セラフィー、もうすぐ誕生日だと言うならプレゼントを渡しておこう、これをあげるよ」

ソーラスとルーナスを取り出して手渡す

「これは何でしょうか?、とても変わった形の棒ですね」

「魔神ドゥーメリアってのが持っていた武器だよ、使い方の説明をして上げよう」

「魔神!、それはすごく危険な物では無いのですか?」

「これは大丈夫だよ、浄化が済んでいるし、きちんと使い方を教えるから」

「そうですか、ではありがたく貰います」

セラフィーが持つとなんか魔法少女的な感じがするな~

その後ソーラスとルーナスの使い方を教えるのに数時間かかった

ソースを注ぐ量が意外と難しいらしく強すぎるとコントロールできなくなるようだった

それでも適切な量の判断も出来るようになったしもう大丈夫そうだな

もう夕食の時間になっている、夕食は凄く豪華になっていた

俺が来たから急遽豪華な夕食になったそうだ、申し訳ない気もする

夕食はどれも美味しかった、特にサンドゴートのシチューは絶品だったな

夕食後もセラフィーに抱きつかれつつ最近の話を聞かせてあげた

嫁が増える事については文句を言われたが俺だって好きで増やしてる訳じゃないからな~

まぁ年齢的にもセラフィーもレプティア王女もまだ婚約という段階だな

夜になりセラフィーはお眠になったようで侍女に任せて俺は本来の標的を探しに行く事にした


次話は雷光龍ジオデイア討伐です


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ