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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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閑話 6 王都の人々&運命を変えた男

王都の重要人物の視点です



アルタワート男爵


今日叔父上から緊急連絡が入った、あの叔父上が緊急連絡と言うからにはかなりの問題ごとなのだろう

手紙を持ち執務室へと向かう

手紙には所有している倉庫の一つをとある人物に王都滞在の拠点として貸し出す事が書いてあった

その人物はベーダー殿と言うらしい

何でもA級冒険者でグランフォートのスタンピードやクレスポートの問題、大きなマナタイト結晶の提供、問題になっている存在の討伐、規格外の戦力などこの国に多大な貢献をしてくれた人物なのだそうだ

私の所にもいくつか報告があったな、確か島を購入して今はそこに住んでいると言う事だったな

ベーダー殿が王都に来る、問題の存在を討伐するのが目的か、これは色々と準備をしておいた方が良さそうだな、私はすぐに騎士たちに指示を出す事にした

それから数日後にベーダー殿が屋敷に挨拶に来られた、確かにこの方は尋常じゃない威圧感があるな

無事に挨拶を済ませ問題の存在を探しに行くと出て行った

彼に任せておけば問題は無いだろうと私の直感が言っている


・・・・・


デブリオ・フトッタール侯爵令息


「むきぃぃぃぃ!!!、あのくそあまぁ!!」

ガシャンッ!!、ゴシャッ!!、ゴン!ゴロ~~ッ

「デブリオ様落ち着いて下さいませ」


「落ち着いていられるか!、ボクチンがどれだけ恥をかいたか分からんのか!」


「存じ上げていますがお怒りをお沈め下さいませ、わたくしに良い考えがございます故」


「はぁはぁはぁ、良い考えだと?、なんだ言って見よ」


「はい、フトッタール侯爵様がお抱えになっているかの組織の者に協力願えば良いのですよ、デブリオ様に恥をかかせた不届き者を始末してもらいましょう」


「ふむ、始末か...それだけじゃ駄目だ、ただ殺すだけじゃボクチンの気が済まないぞ」


「でしたら組織にさらわせて組織の男たちに好き放題にさせれば如何でしょう?、今度お披露目があるのでしょう?、成人の祝いに女にしてさしあげれば良いのですよ、複数の男たちによって無理やりに」


「フ、フハハッハッハ~、それは良いな、実に良いぞ、あのくそあまの人生をめちゃくちゃにしてやる、早速連絡を取ってくれ」


「畏まりました」


「今に見ていろ!、ボクチンに恥をかかせた報いを受けさせてやる!」


・・・・・


アルタワート男爵


全くデブリオは最低のクズだな、ベーダー殿が居なければソフィリア様がどうなっていたか

だがこれで厄介な侯爵家が潰せるな、色々と黒い噂があったが確たる証拠が無かった

デブリオ共々消えてもらうとしよう

「サイロン、国王様にご報告の書状を送る、準備してくれ」


「畏まりました」

ふ~、ほんとにベーダー殿は見事な方だな、今までさんざん苦労していた事がこんなに簡単に決着がつくなんて、ありがとうございます


・・・・・


デブリオ・フトッタール侯爵令息


何故だ!、何が起きたと言うのだ!

何故ボクチンが拘束されている!

誰か助けろ!

「放せ無礼者!、ボクチンは侯爵令息なんだぞ!」


「うるさいぞ犯罪者!」

ガスッ!

....

気が付いたらボクチンは地下牢に入れられていた

何でこんな事になったんだ!

誰か説明してくれ...


・・・・・


ゴブリンに囲まれた冒険者パーティ


「やべぇ、数が多すぎる、引くぞ」

「「「「「了解」」」」」

「まずい気付かれたぞ!」

「応戦しつつ下がれ!」

もうどれだけ戦ったのか分からない、ゴブリンの数が多すぎる、捌ききれねぇ

「ぐわぁっ!」

「ランカスター!」

「大丈夫だ掠っただけだ!」

ちっ無理しやがって、傷は浅くねぇだろうが!

俺は剣でゴブリンを切り続けた、15匹目くらいまでは数える余裕があった

駄目だもう囲まれてる、逃げ場がねぇ

「おい、お前達、手助けは必要だよな?」


「誰か知らんが助けてくれ、数が多すぎて手におえん!」


「少しずつ下がって戦え、残りのゴブリン共は俺が何とかする」


「何とかってどうやって!?」


「時間が無い、死にたくは無いだろう?」


「分かったすまんが任せる」

全身黒一色の男がゴブリンを蹴散らし退路を開いてくれた

誰だか知らんが助かったぜ

「皆無事か?」

「ああ、彼のおかげで脱出できたな」

「ランカスター怪我は?」

「ポーションを飲んだからもう大丈夫だ」

「良かった、このまま王都まで戻るぞ」

「彼はそのままで良いのか?」

「俺達が居たらかえって足手まといじゃないか?」

「そうだな、彼の無事を祈っておこう」

「大丈夫だろう、一瞬でゴブリン10匹を消し飛ばしたのを見てないのか?」

「ああ、あれは凄かったな、光る剣が飛んで行ったと思ったらゴブリンが真っ二つに切られてたもんな」

「王都の門が見えたぞ!」

「「「「「助かった~」」」」」

俺達は門を潜り無事王都にたどり着いた


・・・・・


レプティア・エテルディア第二王女


「姫様!、しっかりおつかまり下さい、魔物の襲撃です!」


「退治できないのですか?」


「見た事が無い魔物です!、攻撃が通じている様に見えません、迎撃しつつ逃げに徹します、かなり揺れますのでご容赦ください」


「分かりました、お任せします」

見た事も無い魔物、黒い靄を纏った獣のようだと言ってました

馬車はかなりの揺れで馬車が壊れないか不安です

「そのまま走り抜けろ!」


「すまない!」

しばらくした後に馬車の揺れが収まりました

「姫様、たった今黒い格好の者に助けて頂きました、我々はこのまま王都に向かいます」


「助けて頂いた方は冒険者でしょうか?」


「王都につき次第調べる事に致します」


「助けて頂いたお礼をしなくてはなりませんものね」

王都で騎士たちが調べた事によると黒い格好の方はベーダー様と言うらしい

A級冒険者で数々の依頼を一度の失敗もせずに達成されているお方だと言う

何て素敵な方なのでしょう、今までに失敗した事が無いなんて、是非お会いしてお礼を申し上げなくてはなりませんね

冒険者ギルドに赴きベーダー様に直接お礼を申し上げたいと皆を説得し向かう事になりました

「居ましたわ!」

「姫様!、護衛より前に出ないとお約束いたしましたでしょうに、もうお忘れですか?」

「ご、ごめんなさい」

ベーダー様の前で失敗してしまいましたわ、恥ずかしいです

その後、お父様に謁見する場で報酬を支払うと言う事が決まりました

わたくし決めましたわ、ベーダー様のお嫁さんになります!

帰ってお父様を説得しましょう


次話は嫁関係と強い魔物情報の予定です


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