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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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79 国王との謁見&封印された棒

謁見です

嫁の予感



やって来ました王都アルトリージの王城

近くで見るとでかいし堅牢な城だな~

城の構造もかなり独特じゃないか?、壁が2重に連なっている所に繋がるように支えが出てる

あれってフライング・バットレスとか言う造りじゃないか?

城は六角形で壁が何枚もあるな、各所に尖塔も建っていて難攻不落の城と言う印象だ

外観は荘厳の言った感じの作りだった

一方の内装だがこちらは至ってシンプルだ、絢爛豪華な装飾はほぼ見受けられない

代わりに長い年月が経った事による重厚さと言う物が感じられる

総石造りに質の良いカーペットがず~っと敷き詰められている、この大きな扉の先が謁見の間だろうな

騎士達に案内され中へ入る、ここは凄く絢爛豪華な装飾で飾られている

正面に国王と思われる人物とすぐ横に姫様と護衛騎士、さらに初老の男性も近くに居るようだ

所定の位置まで行き跪く

「よくぞ参られた面を上げよ」


「はい」

頭は流石に装備を外してある

「世がレオロトス・エテルディア8世だ、此度は色々と、ほんとに色々と助かった礼を言う、ベーダー殿が居らねばどうなっていたか、正直この後の処理で頭が痛いがこれも王の務めだろう、ベーダー殿への褒賞を述べよ」


「では私からご報告いたします、私は宰相ムバンク・アルトレイアと申します、此度の数々の助力まことに感謝しております、アレクシオス辺境伯からもスタンピードの鎮圧の報告がありました、次にアルタワート男爵からは闇ギルドの本拠地の情報提供の報告がありました、そしてレプティア第二王女様の窮地をお救い下さいました、更に先ほどアルタワート男爵から件の厄介が片付いたとの報告が入ってます、これだけの功績があるのは正直前例が無いのですが、ベーダー殿の希望通りクレスポート湾の無人島2個の譲与といたします」


「謹んでお受けいたします」


「ベーダー様、改めましてわたくしレプティア・エテルディアと申します、先ほどは危ない所をありがとうございました、おかげでわたくしだけでなく皆無事でした」


「間に合って良かったです」


「それではベーダー殿、褒賞の一つとしてレプティアを」


「お待ちください、私はリーンガルド皇国の皇女と婚約関係にあります、なので色々と問題が起きるのではと思います」


「なんと!、リーンガルド皇国とそのような関係であったか.....それでも構わないのだが?」


「流石に問題でしょう?」


「そこは向こうと話を付ければ良いと思う、向こうが許可してくれれば良いかな?」

レプティア王女はウルウルして目に涙をためている、断りづれぇ

「断りにくい質問ですね、皇女以外にも2名妻として娶っているのですがそちらも問題ないでしょうか?」


「そちらも冒険者ギルドから報告は受けている、それを知った上での事だ」


「それならば先方の許可があればお受けいたしましょう」

レプティア王女が途端にパァッと笑顔になった

「そうか!、では早速リーンガルド皇国との会談の場を設けるとしよう」


「私はまだ調べる事が残っていますので王都を後にさせてもらいます、それとまだ何かあるかもしれませんので警戒は怠らないようにお願い致します」


「あい分かった、それでは楽しみに待って居れ」

はぁ嫁増えそうだな...

まぁ皆仲良くしてくれるなら問題は無いかな

俺は残りの懸念を払拭するため問題の場所へ行く事にした

流石に遠いからな、専用機を飛ばして問題の場所付近へとやって来た

ここらはほんとに何もない平原が広がっている、周りに木が1本も無いのはどう考えても不自然だ

人の手が入ってないのに木が無い、草は生えているのにな、この近辺には魔物の数の極端に少ない、それどころか動物の数も異様に少ない、これだけの土地と草が生えていれば草食動物がかなりの数居るはずなのに、土地を詳しく調べてみて理由が分かった、この土地は魔素が多く含まれている、普通の動物ではこの場所で生きるのは困難だろう、出端ざま物は少ないのか?、普通魔素の濃い土地には魔物が多く生息しているはずだ、理由はこの土地の魔素の属性にあるんだろう、この平原全体を覆いつくすように聖なる魔素が染みているようだ、ここには何が封じられているんだ?

地図で見た中心地はこの辺だろう、何もない?、いやあれか、そこだけゆらゆらと景色が揺らいで見えた、近づくとそこにはすり鉢状に窪んでいる地形が見えた、間違いなくここだろう、周囲に注意しつつ降りていく、窪地の最下層まで来た

最下層には台座に棒が刺さっている6本の鎖が絡まりどれも気味の悪い色に変色している

これは血塗られた神々の武器と同じ?、触れて浄化してみる

すると6本の鎖は奇麗な色を取り戻した、やはりここには何かを封じていると考えて間違いなさそうだ

魔神たちはこの封印を解こうとしていた、阻止したはずだが何かしらの進行がなされていたと言う事だろうか?、分からないがとりあえず浄化が出来た以上問題は無いだろう、この場所については報告しない方が良さそうだ、ただ放置するのも問題だろう、そうだな、監視のための設備を施しておくか

何かあったらすぐに対応できるように監視カメラと緊急時用のタレットの設置くらいしておこう

俺は何か所かに監視カメラとレーザータレットを設置しておいた

良しこれで終わりで良いだろう~、戻るか~


次話は閑話になる予定です


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