78 魔神討伐&嫌な予感...
最後の魔神だ~
おっ!、逃げる気か!、逃がさんぞ!
超高速移動で近づき背中に蹴りを食らわしてやる
次の瞬間振り向き手にしていた2本のバトンのような武器で防御してきた、だが俺の蹴りの勢いは消す事が出来ず飛んでいく事になった
「ギャーー!、なんて馬鹿力なんだ!」
「よう会いたかったぜ~、いきなり逃げようとするなよ、俺はお前を探すのに苦労してたんだからな」
「そんな事こっちには関係ないね」
「関係なくはないぜ~、魔神ドゥーアリアってお前の血縁か何かか?」
「なんだって?、何故お前がその名を知っている!」
「俺が始末したんだから知っていて当然だろう?」
「始末って貴様!、アリアねえさんに何をした!」
「姉だったか、何って普通に始末、殺しただけだよ」
「....貴様は絶対に許さない!」
怒りで顔が凄い形相になったな
「それはそれは、だがお前たちの存在自体が邪魔なんでな、それにお前で最後だ、始末させてもらうぞ」
「それはこちらのセリフだよ、行け我が眷属達よ!」
魔神ドゥーメリアの周りに無数のダークウルフが出現した
それだけじゃなく闇を纏ったドラゴンっぽいのも数匹出てきた
名称:ダークドレイク
概要:魔神の眷属、闇の飛竜、倒されると存在が消える
価格:無し
備考:魔神ドゥーメリアの眷属、闇の魔術で呼び出されており物理攻撃力も高く、精神に異常をきたす攻撃もしてくる、基本闇の塊なので倒すと消滅する
ほう?、これはなかなか荷厄介そうなのを呼び出してきたようだ、だが数が8匹だけだな、一度に呼び出せる数に限りがあるっぽいな
さぁ最後の始末をつけさせてもらうとするか
ドゥーメリアの持つ武器は破壊せずに回収したい所だ、『ソーラス&ルーナス』2本で1対の武器のようだな、力の放出と膨張(破滅)、力の反射と吸収(汚染)、どっちも厄介な能力が付いているようだな、流石に神々の武器だった事はあるな、今は血塗られていてより厄介な能力が付いているようだがな
まずは地上に居るウルフを切っていく、8本のブレードを空中に投げ飛竜を追撃させる、意外とちょこまかと避けるな、ウルフを全滅させた後に飛竜へと攻撃を集中させる
普通なら手強い相手だろうが俺にとっては時間稼ぎにもならん
飛竜を始末して魔神へと攻撃を仕掛ける
ブレードを左から横一閃に振るう
魔神が左手の武器で受け止めようとして何かが光る
次の瞬間ブレードが何かに弾かれ俺の方へ迫ってきた
シュォッ!
素早くブレードを消失させ手首のスナップを利かせて魔神を捉える瞬間にブレードを発生させる
ブォンッ!ブシャァ!
「ギャァァッ」
肩口を削り取った
形勢不利を悟ると後ろに引いていった、すぐに空中に何やら大きな魔方陣が出現した、魔方陣から出てきたのは巨大な闇の塊?、なんだあれ?
「もう後先考えてる余裕はなさそうだ、もろとも滅ぶが良い!」
何やら最終手段のようだな、スキャニングアイ!
名称:アビスミスト
概要:魔神の眷属、深淵の霧、倒されると存在が消える
価格:無し
備考:魔神ドゥーメリアの眷属、闇の魔術で呼び出されており物理攻撃力は無く、触れるものすべてを消し去る存在、基本闇の塊なので倒すと消滅する
また面倒なのを呼び出しやがったな、霧じゃ切っても無駄か
でも倒されると消えるって書いてある以上倒せるんだろう、吹き飛ばしてみるか
爆裂珠オンク起動×8!、それっ!
霧の近くの地面へ落ちる8個の塊
カッ!、ドドドドドドドドーーーーンッ!!!
「ッ!!!」
錐揉みしながら飛ばされていく魔神ドゥーメリア
ドザーッ
地面に激突する魔神ドゥーメリア
「ガハッ!!」
血反吐吐く魔神ドゥーメリア
「そんな...馬鹿な事があるかっ!」
アビスミストは完全に霧散した
「それじゃ全部消し飛んだし後はお前だけだ」
「まっ、待って...」
「...」ザシュッ!、ズババババーー!
悪いが聞く耳を持つ事は出来ない、魔石と武器を拾ってこの場所を後にする
一応周辺の確認をしてから戻るとしよう、他に何か仕掛けていないとも限らないからな
それから1時間ほど探索をしたが魔物が少し多かった程度で特に問題になるような物は無かった
勿論魔物の数を減らしておいた、全滅させたら他の冒険者の獲物が無くなるからな、ある程度は残しておいた、よしっ戻るとしよう
まずはアルタワート男爵の所に報告に行くとしようか
男爵へ魔神はすべて始末した事と、おそらくはは大丈夫だろうが念の為もう少し警戒を行っていてもらうよう言っておいた、魔神の企みは潰したが魔神が何をしようとしてたか目的をはっきりさせておかないと、計画を引き継ぐ奴が出てくる、もしくはすでに居るかもしれないからだ
となると怪しいのは六芒星の中心地点だな、だがその前にギルドに挨拶に行ってくるか
俺はギルドへと入ったのだが...
「あんた!、無事だったかあんたのおかげで助かったぜ」
「あの時助けてくれなかったら今頃は死んでたよ」
「感謝します」
「死ぬかと思った」
「よくあれだけのゴブリンを相手に生き残ったな」
「「「「「おおおお~~」」」」」
なんかすごい盛り上がっているようだ
そんな中透き通るような声がした
「居ましたわ!」
「姫様!、護衛より前に出ないとお約束いたしましたでしょうに、もうお忘れですか?」
30代くらいの身なりの良い女性にきつく叱られている
「ご、ごめんなさい」
12歳くらいの姫様と言われた人物が縮こまってしまった、なんか小動物的な感じがして可愛い
「済まなかったな、私はレプティア第二王女様の護衛騎士を務める、第一騎士団第三分隊所属、副分隊長のカゼオノスと申します、この度は黒い魔物に襲われているところを助けて頂き感謝いたします」
「いえいえ、こちらこそ探していたモノが見つかって助かりましたよ、こちらこそ感謝したいくらいですよ」
その後褒賞を何も与えないのは王族として問題があると説得され褒賞をもらう事になった
王城でな、面倒な事になったな~
次話は謁見だ~




