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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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69 ドーズ島対策会議&クレスムーン対策会議

魔神について考えてみる



「戻ったぞ~」

「お帰りなさいませ」

「おかえりなのだ」

「ナタリア、これを所持しておくと良い、いろんな魔法の補助をしてくれる杖だ」

「おお、すごく奇麗なのだ!、ありがとなのだ~」

「まぁ、ほんとに奇麗ですね~」チラッ

はぁアメリはほんとに嫉妬深いな~、勿論用意してあるとも

「アメリはこれだな」

俺はオリハルコン製のペンダントを渡した

ペンダントトップにはキャッツアイを用意した、アメリの目とお揃いなので似合うと思う

勿論ただのペンダントじゃない、魔力付与が施されている為アメリの身を守ってくれるだろう

質の良い魔石はいくらでもあるしな、皇都で付与してもらっていた物だ

「ありがとうございます、大切にしますね」

「アメリちょっと後ろ向いて」

アメリの後ろからペンダントを付けてあげる、こっちを向いたアメリの顔は真っ赤になっていた

「ありがとうございましゅ」

噛んだ!、可愛い!、顔を真っ赤にした後走り去ってしまった

その後は夕食を食べ早めに休む事にした


翌日

「今日は皆で今後についての話し合いをしておこうと思う」

「話し合いですか?」

「何の話なのだ?」

「魔神についてだ、ナタリアに指示を出していたのは魔神の1柱だった、ダンジョン内部に侵入したので防衛設備により迎撃がされ止めを俺がさしてきた」

「大丈夫だったのですか?」

「奇麗なお姉さんじゃなかったのか?」

「俺の好みではないな、魔神だし、ろくな事しない奴らだからな、見つけ次第始末する方向だ、それでだ、残りの魔神は後3柱残ってるんだ、見つけるのはそう難しい事ではないだろうが、問題が起きてからの対処になるので被害は出るだろうな」

「なんとかなりませんか?」

「まぁやるだけの事はするつもりだけどな、まぁそれは今後考えるよ、アメリとナタリアの安全を考える方が先だろうしな」

「何をすればいいのだ?」

「アメリは非戦闘員なので基本防衛主体だな、司令部で状況の報告などを頼みたい、この基地に居れば魔神と言えども攻め落とすのは不可能に近いしな、ナタリアは渡した杖を使えるように訓練をしてもらう、この基地で何かあった時に戦力になって欲しい」

「分かりました」

「わかったのだ」

それから2週間ほど経った、アメリは司令部の設備のほとんどを使えるようになった

ナタリアの方は神威エレミネイラの扱いに慣れてきた、まだ慣れてきた程度だが魔法の威力はかなりの物だった、40ミリフォトンキャノンと同等の威力の魔法が使えるまでになっている

まだ威力が上がるんだからな、戦力として申し分ないだろう

ここはもう任せておいても大丈夫そうだな

「ちょっとギルドに行ってくるよ、定期的に顔を出して世の中に何か変化が無いか確認しないとだしな」

「はい、行ってらっしゃいませ」

「いってらっしゃいなのだ」

ギルドマスターの執務室に通された、何かあったか?

「いきなりここに通されたんだが、何かあったのか?」


「いや、最近は魔物も落ち着いてるし異変と呼べるものはないな、だがお前さんが来たらここに通すように指示してあっただけだよ」


「そうか、また何か問題があったかと思ったよ」


「できればこれ以上問題が起きないで欲しいんだがな~」


「それは無理だろう、魔神がまだ3柱残ってるんだ、どれも町が一つ消える規模の、下手したら国が傾く規模の問題を起こしてるんだ、まぁなるべく早めに気が付いて対処しようとは思っているがな」


「それを聞いて不安になれば良いのか安心すれば良いのか困るな」


「気にした所で今の所は対処のしようが無いだろう、何か手掛かりでもあれば行って調べられるんだがな~」


「むぅ、今の所は問題の報告は受けてないな」


「あっそうだ、この国の地図ってないか?」


「地図なんかどうするんだ?」


「俺はこの国の地理には詳しくないからな、出来れば地図で周辺がどういう地形なのか把握できればと思ってな」


「それならこれが良いだろう」

マスターは大きな巻物みたいな物を取り出して広げた

「おおっ、これってこの国の地図か?」


「そうだ、大まかな物ではあるが王都の場所と名前と各領地の場所と名前が載っている、地形もある程度だが書かれている、一応防衛機密の関係で精巧な地図は見せられない事になっているからな、これが一番正確な地図だと思ってくれ」


「あっやっぱりそういうのあるんだ、まぁこれだけ見れれば問題ないな」

俺は地図を基地のメインシステムに記録した、これを元により正確な地図を作成しとこう

「そういや保護したナタリアって言ったか?、あの子はその後どうだ?」


「何の問題も無いよ、今は俺の島でのんびり過ごしてるよ」

地図を見ながらマスターの質問に答えていく

ん?この位置関係...最初の魔神がここ、この間のダンジョンがここ、リーンガルド皇都はおそらくこの辺

ふむ、王都がここだろ?、この地図ではここ火山だろ?、って事は湿地帯のここら、線で結べるのは偶然か?、これ六芒星の形に線が引けるんだが?、昔の悪魔召喚ゲームでこんなのあったろ?、破壊神とか呼び出すやつ~、王都と火山と湿地帯で何かやらかす気なんじゃないかな~

「この地図を見て気が付いたんだが、奴らこことこことここで何かやらかしそうだぞ」


「何!、まじかよ、王都じゃねぇか!、それと火山と湿地帯?、火山は分かるが何で湿地帯?」


「おそらくは何か力の溜まり場になってるんだろう、魔素溜まりとかってやつじゃないか?」


「ああ、可能性はあるな、だが確証も無く騒ぐわけにはいかんぞ?」


「う~ん、そこは偉い人に手を貸して貰おうじゃないか」


「アレクシオス辺境伯様か!、ドーウェルにも連絡せんといかんな」


「そういう事だ」

早速連絡を取って貰う事にした


次話は辺境伯様に会いに行こう


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