表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
70/138

65 ダンジョンマスター&ダンジョンメニュー

アホの子登場!



俺は次の階層への入り口と思わしき扉を開けてみた

扉には罠も無く普通に開いた

扉の奥は下り階段になっているようだ、間違いなく次の階層への入り口だな

俺は階段を下りていく、流石に毒まみれの場所で夜営をするのは無理だ

出来るなら次の階層で仮拠点を作りたい

階段を降りるとそこには扉があった、俺は迷いなく扉を開ける

扉を開けると部屋があった、ダンジョンの部屋では無く人が生活する普通の部屋のように見える

誰かここに住んでるのか?、中央にはテーブルとイス、壁際には大きな棚がいくつかある、物が乱雑に置かれているようだ、窓の類は無いが天井付近から明かりが差しているので暗くはないな、明かりはランプのような物がぶら下がっている、普通の部屋のようだがここはダンジョンの中だ、ダンジョンマスターの部屋とかいうオチ?部屋の主は不在のようだ、奥にもう一つ扉があるのでそっちだろうか?

俺は扉を開けてみた

扉の先は通路だった、通路の先は十字路になっている

ここは右へ行ってみるか、右へ進むと扉がある、迷わず開ける

どうやら寝室のようだった、壁際にベッドがあり、収納棚がいくつかある

別の部屋も見てみよう、このまま正面に行く、最初からすると左の通路だ

扉があり開けるとそこはキッチンのようだな、調理台にかまどに収納棚

となると最後の正面の先が本命かな~

やはり扉があるが中から声が聞こえてきた


「これは何が起きたのだ!、魔物がほとんど討伐されているのだ!」


このダンジョンの主で良いっぽいな、聞いた感じはまだ幼い女の子のように聞こえる

だがダンジョンの主つまりはダンジョンマスターなのだろう

俺は扉を開けて中へ入った


「こんにちわ~、どうも~、ダンジョンを攻略してきた者です~」


ダンジョンマスターと思わしき女の子は口をあんぐり開けて固まってしまった


「大丈夫か?、ダンジョン攻略の決まりとかあったら教えて欲しいんだが?、お~い聞いてるか~?」


「はっ!、お前は誰なのだ!、私はこのダンジョンを作った者なのだ!」

無い胸をそらして尊大な態度で宣言してきた、だがどことなくアホな子臭を醸し出してるので偉そうに見えないな、微笑ましいと言う表現がよく似合うな、見た目は12~14歳くらいの女の子だが、所々に鱗状の物があり背中や腰の辺りにヒレのようなものも見える、ちょっと見てみるか

スキャニングアイ!


名前:ナタリア

種族:ローレライ(古代種)

特徴:水中でエラ呼吸が可能、水を扱う魔法に長けている、声に魔力を纏わせ人を魅了する力を持つ

備考:人の姿で船乗りをだまし岩礁に誘い込んで殺す事で知られている種族、太古の昔に絶滅したと思われている


これはまた厄介事の気配だな~、とりあえず探りを入れてみないと分からないか

「さっきも言ったがこのダンジョンを攻略した者だ」


「.....ほんとなのか?、それじゃもう部屋の外に邪魔者は居ないのか?、外に出られるのか?、ここにずっと閉じ込められて退屈してたのだ、外に出してほしいのだ!」


「話が見えないぞ?、このダンジョンはお前が作ったんだよな?、自由に出入りとかできるんじゃないのか?」


「それは...部屋の外に巨大な毒のスライムを作ったら出られなくなったのだ、それ以来ここに閉じ込められてたのだ」


「ドジだね~、それにしても自分で作ったなら消すことも出来るんじゃないのか?」


「そんな機能は無いのだ、そもそもこのダンジョンのコアは奇麗なお姉さんから貰った物で使い方を詳しく聞いてないのだ」


「奇麗なお姉さんってのはどうしたんだ?」


「分からないのだ、いつの間にかいなくなってたのだ」


「奇麗なお姉さんは何か言ってたか?」


「私にコアを渡してこれを使えば日々のんびり過ごせるって言ってたのだ、確かにのんびり過ごせたけど外に出られなくなったのだ」


「自分で毒のスライムなんてもんを作ったからだろう?自業自得じゃないか?」


「違うのだ!、お姉さんから教わった手順道理にコアを使っただけなのだ、まさか出られなくなるとは思ってなかったのだ」


「ダンジョンのコアってのを俺に見せてもらえるか?」


「ここにあるのだ」

部屋の中央付近に大きな水晶玉が置かれた台座がある

前にも見たから分かる、ダンジョンコアで間違いないな、だが壊すとダンジョンが消えてなくなるな、せっかくのアナゴとナマコの産地が消えるのは勿体ない、俺に操作できないか見てみるか


<ダンジョンメニュー>

1:ダンジョン作成、変更

2:魔物作成、設置

3:食物連鎖設定、変更

4:ダンジョンポイント確認

5:ダンジョンスタンピード開始

6:ダンジョン自爆


なんだこりゃ?

操作できる事も驚きだがまるでゲームのようだな

スタンピードとかもあるし...

しかも最後のはいかんだろう?、よりによって自爆とか付けるなよ

それともこれを持ってきた奇麗なお姉さんとやらが仕込んでたのかもしれんがな

とりあえずポイントの確認をしてみるか

4番をポチッ!


<ダンジョンポイント確認>

現在のダンジョンポイント:3568110


356万ちょっとあるっぽい

これが多いのか少ないのかは他のメニューを見てみないと分からんか

まぁ先に女の子の方の対応をするか


次話はダンジョンシミュレーション!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ