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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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5 街到着&冒険者ギルド

やっと街だ~


トーマスさんとの取引が終わり馬車は進んでいく

残りの2日は何事もなく街が見えてきた


(あれがグランフォートの街か、巨大な要塞がまるまる街になったと言う印象だな。)


「ベーダーさん、もうすぐグランフォートに着きます、多分入り口で止められると思いますが、

指示に従って仮登録をすれば、問題無いと思います、それと盗賊の死体の受け渡しもしましょう。」


「分かった、着いたら手続きをさせてもらうよ。」


街へ入る馬車は我々だけのようで、門番から手続きの指示が来た。


「あなたは初めて訪問するんですね?そして身分証が無いと言うことでしたね、

それではこちらで、仮の身分証を発行しますので、手続きをお願いします、

それと盗賊を討伐し、死体を運んできたと言うことでしたが、どちらにありますか?」


「俺の収納スキルで保管してます、何処に出せばいいですか?」


「では、こちらの部屋にお願いします」

通された部屋の床に、盗賊の死体を並べて置いていった。


「間違いない、B級指名手配犯のバボヘッド盗賊団の首領、バリンとボリンだ、

他の団員も確認できる。」

衛兵達から歓声が上がる


「ありがとうございます、これで殺された人々の無念も晴れたことでしょう、

報奨金の証明書と、身分証の仮登録証の発行をしましょう。」

二枚の紙を受け取り、衛兵詰所を後にした


外に出ると、南海の絆のメンバーとトーマスさんが待っていた。

「ベーダーさん、どうやら無事に済んだみたいですね、私達も報告がありますし、

冒険者ギルドに行きましょう、そこで登録を済ませましょう。」


「ベーダー様、私はこれから商人ギルドに行くので、ここでお暇させて頂きます、

護衛依頼など頼みたい時は、お声をかけさせて頂きますので、その際にはよろしくお願いします。」

そう言ってトーマスさんの馬車は走り去っていった


30分ほど歩いた所で、目的の建物が見えてきた


「おお、ここが冒険者ギルドか~かなり大きい建物なんだな。」


ドレッド達、南海の絆の後に冒険者ギルドに入っていく

入り口を入った瞬間、一斉にこちらに視線を向けてくる人達、

最後に入って来た俺を見て、異質な物を見る目に変わる。

この格好だからしょうがない。


15歳くらいの女の子が居るカウンターに向かっているようだ


「シャームちゃん、こんばんわ。」


「あっ南海の絆の皆さん、お帰りなさいませ。」


「護衛依頼が終わりましたので、確認お願いします、それと盗賊退治の報奨金の確認と、

後ろのベーダーさんの冒険者登録もお願いします。」


「分かりました、今手続きをしますね、ギルドカードの提示をお願いします。」

南海の絆のメンバー全員が、ギルドカードを渡し、受付のシャームと言う少女が何かにかざしている

確認が終わったようで、全員がカードを受け取っていく


「確認が終わりました~冒険者ポイントと依頼料はカードに振り込んであります、

報奨金の方は現金での受け渡しになります、こちらになりますので、ご確認をお願いします。」

カウンターの上に紙幣が並べられた、事前の取り決め通りの金額を分けて受け取った


「それでは、ベーダー様の登録に移りたいと思います。」


「ベーダーさん、我々は先に宿屋と食事の確保をしておきますね、

審査に多少の時間がかかると思いますが、登録が終わったら、教えておいた宿屋に来てください、

それではまた後程。」

手を振りながらみんなが出ていく


「このギルドカードに血を一滴落としてください、それでベーダー様の個人情報が登録されます、

その後、各項目の表示、非表示の設定と誤情報が無いかの確認をして下さい、

登録された情報の審査を、こちらで確認しますので少々お時間を頂きます。」


カウンターに置かれたカードは、5センチ×2センチほどの割と小さなカードだった

カードに触れると、目の前にカード情報が浮かび上がった、魔道具らしい、

項目を見ていく、名前とギルドランク以外の表示を、全部非表示に変えた。


「名前、職業、えっ!アメリ先輩!ちょっと、確認お願いします!」


「シャームちゃん何か問題があったの?」

20歳くらいの猫耳女性がこっちにやってきた、実に好みの女性だ、ケモミミが特に良いな。


「この項目を確認してください!」


「えっと、どれかしら、!?、ベーダー様、少々確認したいことがあるので、

別室でお伺いしても良いですか?」


「ああ、別に構わないよ。」


「シャームちゃん、第二会議室に案内しておいて頂戴、私は上に報告してくるわ。」


「わ、分かりました、ベーダーさん、案内しますので着いてきてください。」

シャムの後に付いて行き、3階の一室に通された


「こちらでしばしお待ちください。」

少しして、シャームが紅茶を淹れて持ってきてくれた

非常に香りが高く、うまそうなお茶だ、飲んでみたらとてもうまかった。


コンコンと扉をたたく音が聞こえた

扉が開き、いかつい顔の男と優男風のおそらくエルフとアメリと呼ばれていた受付嬢が入って来た

「おう、邪魔するぜ、お前さんがベーダーか?良く来たな初めまして、

俺はグランフォートの冒険者ギルドのギルドマスターのドーウェルだ。」

「私はサブマスターをしております、シャファードと申します。」

「改めましてアメリと申します。」


「初めまして、ここに呼ばれた理由は何ですか?」


「お前さんはソースマスターなんだってな、今この国には1人も居ない職業なんだよ、

ソースユーザーなら大勢居るんだがな、マスタークラスの人物なんてそうそういねぇからよ、

ギルドカードの職業は隠しておいた方が良いんじゃねぇかと思ってよ、そのことで呼んだんだ。」


「やっぱりこの職業はまずかったんだな、名前とギルドランク以外は非表示に切り替えたよ。」


「その方が良いだろう、ギルドランクは普通はFからなんだがDランクにしておくぜ、

B級指名手配の盗賊団も討伐してるそうじゃねぇか、低ランクのままだと問題が起きそうだしな、

職業はソースユーザーって言っとけば良いだろう、領主様にはさすがに報告はするけどな、

ここの領主とは知らない中じゃねぇから、悪いようにはならんよ、俺が保証してやる、

ああ、ちなみにどのタイプのソースユーザーなんだ?」


「いくつかタイプがあるのか?俺は肉体を強化するのに使ってるのと、

ソースを集束させて、ほぼあらゆるものを切り裂く剣を作り出せる。」


「肉体強化系ってやつだな、剣をソースで強化するんなら居るんだが、作るのは知らねぇな、

まぁそれくらいなら問題ないだろう、後は何かそっちで用事はあるか?」


「それなら魔物の素材を売りたいんだが、かなり大きくてな買い取ってくれるか?」


「大きいってどれくらいのやつだ?」


(あっそうだ、鑑定眼使っとこう、スキャニングアイ!オォッフッ!これは久々にやべぇな)


不定期更新です

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