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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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閑話 3 皇女セラフィー&運命を変えた男

セラフィーちゃん

初恋の暴走の巻



わたくしの名前はセラフィー・アリア・リーンガルド

リーンガルド皇国の第2皇女です

お父様は忙しくわたくしの相手をしてくれません

お母様も婦人会のお茶会で忙しくわたくしの相手をしてくれません

少し...いえかなり寂しいです

わたくしには上にお兄様が3人とお姉様が居ります

やはり忙しいらしくわたくしの相手をあんまりして下さいません

もっと色々お話がしたいです


マルセルトン・アダムス・リーンガルド

お父様のお名前です、国を良くするため大変なお仕事をされてます

殆どお話しする機会がありません


アリスニア・フィル・リーンガルド

お母様のお名前です、お父様のお役に立つために国内の派閥を纏めていらっしゃいます

わたくしはまだ幼いのでお茶会には出席出て居ません


アルフレッド・アーガス・リーンガルド

上兄様のお名前です、政治に訓練に民達の生活の改善にと日々忙しそうに動いています

上兄様は文武両道で次期皇帝と言われています


フレデリック・マティス・リーンガルド

中兄様のお名前です、とても聡明で数々の暮らしを良くする発明をし民達からも称賛されています

上兄様の補佐をしてこの国をより良い国にするのだと言ってました


ゲオルドレン・ドルトン・リーンガルド

下兄様のお名前です、日々訓練に明け暮れ騎士団の強化に心血を注いでいます

自分は騎士団に所属し外敵から国と民を守るのだと言っていました、とても立派な事だと思います


シャルルン・リリア・リーンガルド

お姉様のお名前です、お母様と一緒になって社交界でお茶会を開き国の内外の情報を集めているそうです

ゆくゆくは隣国の王族に嫁ぐ予定なのだそうです、お姉様が遠くに行ってしまうのは寂しいです


わたくしの日常は朝目が覚めて湯あみをしてお着替えをして朝食を摂るところから始まります

午前はお勉強と魔術の訓練を行います

お勉強は同年代では抜きんでていて少し先のお勉強をしています

魔術の訓練はそれなりにこなせるようで先生からも上達が早いと言われています


午後は昼食からですが時間が合えばお兄様達とご一緒する事が出来ます

お食事の時間に少しお話が出来るととても嬉しいです

昼食後はお庭で運動のお時間です

ですがわたくしは運動が苦手なのです、足が縺れて良く転びます、擦り傷はすぐに術者によって治療されます

でも擦りむいた時は痛いのです、できれば運動はしたくありません


日が傾いてくる頃辺りから夕食の良い匂いが漂って来ます

今日の夕食はスパイスの効いたスープがメインだと聞きました

ライスに掛けて食べる隣国の料理をアレンジしたそうです

サラダは珍しいお野菜が手に入ったとかで3種類ほど用意されるそうです

それと美味しく実ったクルベリーの果実水もあるそうです、それは楽しみです

夕食のスープ料理は少々辛いですが辛さの奥に煮込まれたお肉やお野菜の深い味が出ています

確かにこれをライスに掛けて食べるのはありでしょう

今日はパンに合わせてアレンジされたようです、今度ライスに掛ける方を料理長に頼みたいです


日が暮れるまで自由時間なのでわたくしは読書をする事にしています、知識はわたくしの糧になります

自由時間の後は湯あみをして就寝です

以上がわたくしの日常の流れです


今日も変わらない日常だと思っていたらダイアナがエテルディア王国のアレクシオス辺境伯が治めるクレスポートに赴任すると言ってました

クレスポート!あの海鮮のお食事が有名な町です、一度行きたいと思っていた町です

わたくしも視察と言う名目で付いて行けないでしょうか?

物は試しですお父様とダイアナを説得してみましょう

結果としてお許しが出ました、やりました、海の幸です

エテルディア王国の文化や民の暮らしぶりなどの視察をしてくると言う事になりました


船には護衛も付けて出航します

海は穏やかで順調な航海でした

クレスポートがあるクレス湾に入ると様子が変わってきました

このクレス湾は魔物が多く生息して危険が伴う海域だそうです

何度かモンスターの襲撃はありましたが問題無く航海は続きます

そんなある日とても大きな魔物に襲われました

シーサーペントと言うそうです、お肉はとても美味しいそうです

ですがこのモンスターは大きさがかなりあり船が損傷してしまいました

何人かが海に落ちモンスターに襲われてしまったそうです

船も沈む事は無いようですがかなり危険な状態だそうです


しばらく進むと更なる不運が私達わたくしたちを襲いました

海賊に見つかり攻撃を受け船が傾きました

私達わたくしたちは海に投げ出され海賊によって回収されてしまいました

私達わたくしたちは海賊によって他国に売られるそうです

何でも最近は海賊を狙った凶悪な冒険者が居るそうで稼ぎが減って居るんだそうです

それから数日たった頃でしょうか

突然海賊船に衝撃が走り船が傾き始めました

何が起こったのでしょうか?モンスターの襲撃でしょうか?

すると突然扉が切り裂かれ漆黒の衣を纏った眩く光る剣を持つ者が現れました

「おい、お前たちは捕虜もしくは奴隷か何かだろうか?」


「貴方は誰ですか?私たちをどうするつもりですか?」

ダイアナが代表して対応しました

「俺は通りすがり?いや近くに住んでる者だな、お前たちが捕まってるのなら助けようと思って来たんだが、お前たちの状況を教えてくれないか?」


「....分かりました、私達は海賊に捕まったリーンガルド皇国の人間です、助けてくれるのですか?」


「この船はもうすぐ沈む、まさか捕まってる人が居るとは思わなくてな、海賊船だったから攻撃してしまったんだ、だから助けるのは俺の責任だろう、全員を救助するこちらから外に出られるので付いて来てくれ」

どうやらこの船を攻撃したのはこの人のようです

わたくしはこの一見恐ろし気に見えるお姿に見惚れていました

何がわたくしを惹きつけるのか、少し覗いてみましょう

お名前はベーダー様と言うのですか、ご職業はっ!!ソースマスター、世界に数人しか居ないと言われる幻のご職業の方!

わたくし、決めました!ベーダー様を落として見せます

ベーダー様の案内で不思議な形の船?に乗り所有すると言う島に向かいました

島の施設はとても言葉では語れないほどの驚愕の物でした

この様な素晴らしい施設をお持ちだなんて、ステキ、ポッ!

しばらくするとベーダー様がやってまいりました

「とりあえずは食事を済ませてから事情を聴いて、それから送って行こう」


「了解した、我々の為に食事を用意して貰い感謝する」


「いえいえ、困った時はお互い様ってもんだ」

なんて素敵な方なのでしょう、美味しそうな食事が並んでいます

食べてみるとものすごく美味しいです、宮廷料理でもここまで美味しい料理は経験した事がありません

ベーダー様はいったい何者なのでしょうか?ますます興味が出てきました


「話せる範囲で事情を聴きたいのだが大丈夫か?ああそうだ、俺の名前はベーダーと言う、冒険者をしている者だ」

ベーダー様は冒険者カードを取り出し見せて下さいました

Cランクの冒険者のようです、実力はもっと上のはずです


「はい、私はダイアナ・リクレントスと申します、リーンガルド皇国の大使を務めさせて貰っている者です」

ベーダー様がダイアナを食い入るように見てる気がします、特にお胸の辺りを

「...セラフィー」

とても優しそうな顔で見てくれてます、ですがそれ以上の感情がありません女の魅力が足りないようです

「エミリー・バクストン、護衛騎士をしてます」

エミリーの時は割と普通にしてますね、やはりお胸でしょうか?

「ケイトと言います、身の回りのお世話担当です」

むむむ、ベーダー様がケイトのお胸を見ています、私だってすぐに大きくなるもん

「アデルです、同じく世話係です」

アデルも割と普通のようです

その後は大使館まで送って貰える事になりました

わたくしはベーダー様の料理がまた食べたいと思いダイアナに耳打ちしました

その結果ベーダー様は私達わたくしたちの為にお弁当を作って下さるそうです

出発前にお弁当を受け取りお礼を言いました

おや?ベーダー様に感情の変化がありました、わたくしでも篭絡できる可能性があるのでしょうか

迂闊に攻めるより情報を入手し的確に攻略するとしましょう


執事に情報の収集を頼んで数日

ベーダー様はBランクへ昇進したようです

それとギルドの受付嬢のアメリと言う人と良い仲だそうです

分かってました、あれだけの人ですもの恋人の1人や2人居るだろうとは思ってました

アメリと言う人物はお胸はそこそこのようです

これならわたくしにもチャンスが?そろそろ接触して反応を確かめたいです

そう思っていたらチャンスはすぐにやって来ました

美味しい食事を提供するお店で昼食を食べていたら、ベーダー様もお店にやって来ました

食事を終えた後お話をする機会を得られました

「ベーダー様、お久しぶりですセラフィーです、覚えてますでしょうか?」


「ああ、リーンガルド皇国の方ですよね」


「まどろっこしいのは抜きにしましょう、ベーダー様は幼女の趣味はありますか?」


「はっ?いやいや違うよ、俺は普通に大人の女性が趣味だからね」


「はぁ残念です、幼女趣味でしたら既成事実を簡単に作れましたのに残念です、ではわたくしが大人になったらお嫁さんにして頂けますか?」


「いやいやいや、突然すぎてビックリだよ、流石にそれはまずいと言うか親御さんだって許してくれないだろう?」


「大丈夫です、ベーダー様ほどのお人ならお父様達も納得して下さいますわ」


「そんな簡単に納得はしないだろうし、俺には好きな人が居るんだよ」


「ええ、存じ上げてます、ギルドの受付嬢のアメリさんでしたよね?」


「そこまで調べてたのか...セラフィー・アリア・リーンガルド皇女殿下」


わたくしの正体を知っていたのですね、やはり貴方は凄い人です、是非お嫁さんにして下さい」


「まてまて、一国の皇女が軽々しくそんな事を言うんじゃない、外交問題になっちゃうだろう」


「大丈夫ですよ、わたくしが決めたのですから、勿論アメリさんの事も含めてですよ、貴方ほどの人ですものお嫁さんが数人いるのは当たり前です、ですからわたくしもその1人に加えて欲しいのです」


「いくらなんでも若すぎるから無理だよ」


「今すぐと言う訳ではありません、わたくしは今8歳ですので成人まで7年あります、成人したらお嫁に来ます、逃がしませんから覚悟をしてて下さいね」

トンッ!チュッ

キャー、キスしてしまいましたわ~恥ずかしいですけどわたくしの初めての人ですわ~

「しまった!油断した!」


わたくしの初めての接吻ですわ、責任取って貰いますからね」

その場を逃げるように走って帰りました

まだ心臓がドキドキしてます、お顔が熱いです、呼吸も苦しいです

ですがやり遂げました


数日後、わたくしはリーンガルドに帰還する事になりました

視察も終えベーダー様に既成事実を取り付けわたくしは満足です

そう思っていた所にベーダー様がやってまいりました

仕方が無いから責任は取って下さるそうです、やりました!

ですがお父様達の説得をする事と約束させられました、これは仕方ないですね

最後にわたくしの身に危険が迫った時のお守りを頂きました、綺麗な首飾りです七色に光を反射しています

どうしようもないと思ったら首飾りを握って助けを求めろ、そうすればすぐに俺が助けに行ってやる

そう仰って下さいました、この首飾りは肌身離さず持ちます、わたくしの婚約の証ですもの

船は順調に航海を続け無事にリーンガルド皇国に到着しました


ようやくヒロイン2人目が確定

次話は大事の予感だ


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