43 問題調査&問題解決
巨大な生物
群がる海獣
金貨を換金しないとだな
冒険者ギルドに行くとするか
「アメリさん、こんばんわ」
「ベーダー様、こんばんわです」ポッ!
可愛い、また今度島に誘ってみよう
「ちょっと換金して貰いたい物があるんですが良いですか?」
「はい、どのような物でしょうか?」
「これなんですけど」
そう言って収納から金貨の詰まった袋を取り出した
「拝見しますね、これはリーンガルド皇国の金貨じゃないですか、どうされたんですか?」
「海賊に捕まっていたリーンガルド皇国の大使殿を救出しまして、その褒美として受け取って来たんですよ、この国のお金は用意出来なかったらしくて金貨での支払いになったんです」
「それは凄い、大使様を救出したとなればお手柄じゃないですか、流石ベーダー様です、換金の件はこちらで行いますね、それとベーダー様の冒険者ランクが規定値に達してますのでランクアップできます、そちらも手続き致しますか?」
「おお、それじゃそっちもお願いします」
「それでは冒険者カードをお預かり致します」
「こちらが新しい冒険者カードになります、ランクはBランクとなります、見ての通りカードの色が銀色となります、それと金貨の換金が終わりましたのでこちらもお受け取り下さい」
「ありがと、50ディアルム、多いとは思ったけど、ここまでだったのか」
「ええ、大使様を助けたにしては多いですよね?」
「まぁそこは詮索しない方が良いと思うよ、厄介事の匂いがする」
「それはそうですね、でもリーンガルド皇国の大使様ってすごい美人だって聞きました...」ジ~
「何も無かったからね、そこは信じて欲しいな」
「分かりました、ベーダー様の事を信じます、また今度島に誘って下さいね」
「うん、分かった約束するよ、それじゃまたね」
アメリさんに手を振り冒険者ギルドを後にした
さてと、どうしようかな、そういや最近シーサーペントの被害が多いよな
明日辺り潜ってみるかな、何やら問題が起きてるかもしれん
俺は島に帰還して就寝した
・・・・・
ここら辺は島の防衛設備があるし被害は出ないだろう
少し遠くへ足を延ばしてみるか
む?船が襲われてるのか?これはシーサーペントだな、襲われてるのは海賊船じゃなさそうだ
危険そうだし助けに入っとくか
素早く接近し頭を一閃!
一匹だけじゃないのか、もう一匹の頭も切り飛ばす
素早く収納に仕舞っておく
「危険そうだったので助っ人に入ったが大丈夫か?」
「危ない所だった、助けてくれてありがとう、うを、黒衣のベーダー!あんたみたいな有名人に助けて貰えて光栄だ」
「なんだ黒衣のベーダーってのは?初めて聞いたんだが?」
「そうなのか?俺たち冒険者仲間では皆そう呼んでるぜ、受付のアメリさんと良い仲らしいじゃないか、羨ましい」
「はっはっはっ、可愛らしい人だからな守ってあげたくなるんだよな」
「ほんとに羨ましいかぎりだ、あんたのおかげで船にも被害が出る前で済んだ、改めて礼を言う」
「何ちょっと通りかかっただけだ、それにしても最近シーサーペントの被害が多くなってるみたいだな」
「ああそうだな、何か嫌な感じだ、特に被害が多いのはもっと先の方だがここでもこれだけ出るんじゃちょっと危険かもしれないな、俺達は戻る事にするよ、また会ったら一杯奢るぜ」
「その時はよろしくな、それじゃあな」
もっと先か行ってみるか
ふーむだいぶ進んできたがどうかな?
あっ!これはやべぇ、数が多すぎねぇ?50~60くらい居るぞ
良し!乱獲しよう
格闘する事2時間余り
やっと終わった~何匹か逃がしたが62匹倒したディープも5匹居たし、なんだってこんなに居るんだよ
この岩の周りに集まってたな、これなんなんだ?
スキャニングアイ
うをっ!
名称:ギガンティックイーター(腐敗度4)
概要:全長50メートルの超巨大岩亀の死骸、内部にマナタイト結晶が存在している、肉は腐っている為価値は無い、外皮は只の岩の為価値は無い
マナタイト結晶×1
価格:マナタイト結晶50ディアルム
備考:マナタイト結晶は市場に出ることがほぼ無い貴重品、大きさによりソースを蓄えられる量が変わる
肉は腐っていなければとても美味、海の食材では頂点と言っても過言ではない
これはまたとんでもないもんが居たもんだ
腐って無ければうまかったのか、非常に残念だ
このままにしとくとまた集まってきそうだし収納して廃棄だな
マナタイト結晶だけ残せば良いだろう
シーサーペント大量発生の原因はこいつで間違いないだろうからもう大丈夫だろう
戻って報告しとこう
・・・・・
「アメリさんちょっと報告があるんだけど、出来ればギルマスに報告したいんだけど大丈夫かな?」
「ベーダー様がそう言うって事は何かあったのですね、今取り次ぎますので少々お待ち下さい」
そう言ってアメリさんは上に行った、と思ったらすぐに戻って来た
「ギルドマスターがお会いになるそうです、こちらへどうぞ」
アメリさんに付いていく
「ギルドマスター、ベーダー様をお連れしました」
「入ってくれ」
「どうもバウントさん、デリアさんお久しぶりです」
「お久しぶりね、貴方がギルマスに報告しに来るなんて、今回は何かあったと言う事かしら?」
「俺をのけ者にして話を進めんでくれ、で、何があったんだ?」
「最近シーサーペントの被害が多かったと思うが、その原因と排除が完了したので報告に来たんだ」
「そう言えば、先ほどベーダー様に助けて貰ったと言う冒険者パーティ「ポーカーズ」の方達が報告に来てましたね」
「最近特に被害が多くて頭が痛かったんだ、原因は何だったんだ?」
「海の深い所でギガンティックイーターって言う巨大岩亀が死んでてな、それをシーサーペントが餌にして集まってたんだよ、問題の岩亀は排除したからもう集まる事も無いだろう」
「ギガンティックイーターですって?アレは災害級指定のモンスターじゃない、そんなモンスターが死んでたって何かにやられたのかしら?」
「俺の見た感じでは分からなかったが、肉がすでに腐っていたから老衰じゃないかと思う」
「老衰...無くは無いかもしれないけれど、もしそれ以上のモンスターが潜んでいるとなると怖いわね」
「そればかりは分からないからな、シーサーペントが群れて貪っていたからその線は無いんじゃないかと思いたい」
「そうね、岩亀を食べて無いと言う事になるんですものね」
「どっちにしろ最近の問題が解決したって事だろ?悩みが一つ消えて良かったぜ」
「それともう一つ用件があってな、これなんだよ」
収納からマナタイト結晶をテーブルの上に置く
「なっ!マナタイト結晶!しかもでかい、これはいったい」
「巨大岩亀の中から出て来たんだ、これ買い取って貰えるか?これだけの物だからな他に持って行けないだろう?」
「確かにそうですね、我々から代官様に報告して買い取りを打診してみますね、こちらはお預かりしても宜しいでしょうか?」
「ああ構わないよ、それじゃ俺の用事はこれだけだ、買い取りの件が決まったら知らせてくれ」
「分かった任せてくれ...また仕事が増えた」
ギルマスの呟きが聞こえたが無視する事にした
俺は島へ戻って来た
美味しい食事
暖かい風呂
寝心地の良いベッド
お休み~
次話は閑話です~
とある人物が暴走します




