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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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40 公認の中&トーマスの受難

キャッキャウフフ

そこはギルドの前

(爆ぜろ!)



日がかなり高く昇っていた

横を見ると艶々の縞々模様が目に入る

モフモフを愛でる事にした、手触りが良い

「ぅぅん....っ!」がばっ!

ふとんをひっつかんで中に潜り込んだ

「おはようございますぅ、あのぉ、そのぉ、恥ずかしいので見ないで下さぃ」

ふとんの中からくぐもった声が聞こえて来た

相当に恥ずかしかったんだろう、もう少しモフモフしたかった、残念だ

アメリさんの着替えの入ったカバンをベッドの上に置いて声を掛けた

「アメリさんおはようございます、俺は朝食、いやもう昼食ですか作ってきますのでゆっくりしてて下さい」

部屋から出てダイニングキッチンへと向かう

朝はパンとスープとサラダにタマゴ料理にしよう


スープはコーンポタージュにしよう

サラダは葉野菜と細かく刻んだ根菜に醤油ドレッシングで良いな

タマゴ料理は簡単にハムエッグにしようか

最後に固めのパンを焼いてマーガリンを乗せる

これを調理設定してタイマーで時間を指定すれば完了だ

なんて便利な装置なんだろう、ありがたや~

アメリさんは何してるかな?ああ、そうだよね

いやこれは覗きでは無いぞ、サーチセンスでアメリさんの現在地を把握しただけだぞ

現在バスルームに居るって事が分かっただけだ、って俺は誰に弁明してる?

落ち着け、ふ~かなり動転してるな、精神統一して落ち着こう

うーむ、体を洗ってるようだ、全身モコモコになってそうだな~

スベスベツヤツヤモフモフ、はっ!いかん何時の間にか覗き..じゃなくて監視でも無く...

いやごめんなさい覗きです、はい

もうこうなると独占欲が強くなるな、アメリさんは俺が責任をもって幸せにするぞ

準備が整った感じに見える、迎えに行ってこよう

コンコン

「アメリさん、昼食の用意が出来ましたよ、大丈夫ですか?」


「はいっ大丈夫です、今行きます」

アメリさんと少し遅い昼食を済ませた

それから少し休憩した後、クレスポートに戻る事になった

帰りも何事も無く無事に戻って来た

「今回は大変素敵なおもてなしをありがとうございました」


「いえいえ、こちらも大変楽しかったです、また機会がありましたら是非遊びに来てください」


「はい、また行ける事を楽しみにしてますね」

ぐいっ

チュッ

突然引き寄せられ頬にキスをされた

「それじゃまたです」

その後は素早く家に入って行った

やべぇ可愛い、はっ!周りの気配に気が付いた、ここは冒険者ギルドの前だった

あちこちから怨嗟の視線や嫉妬の言葉が聞こえて来た

俺は早々に立ち去る事にした

しばらくは冒険者ギルドで色々言われそうだな~、だがまぁアメリさんに会いたいから嫉妬は無視しよう

それはそうとこれからどうしようかな、依頼を受けるのは流石に今日は無理だな

夕食はどこかで食べるとして、そうだトーマスさん所に行ってみよう

もし船の事で困ってたら協力できるしな

トーマスさんの事務所までやって来た

「すみません~トーマスさんは居ますか?」


「失礼ですがどちら様でしょうか?」


「俺はトーマスさんの」

「あっベーダー様!こちらの方はトーマス様とこの商会の恩人です、丁重に扱いなさい」

「大変失礼しました、トーマス様は現在執務室に居られます、お取次ぎ致しますので少々お待ち下さい」

従業員が2階への階段を上って行った

すぐに戻って来た

「トーマス様がお会いしたいそうです、こちらへどうぞ」


コンコン

「ベーダー様をお連れ致しました」


「入って貰いなさい」

部屋に入るとトーマスが笑顔で迎えてくれた

「ようこそいらっしゃいました、ささっこちらへどうぞ」


「突然来て悪かったな、ちょっと暇を持て余してな、何か困った事が無いか確認がてら来てみたんだ」


「それは何というタイミングでお越し下さったのでしょう、まさに神の采配ともいうべきでしょうか」


「ん?何かあったのか?」


「はい、実は私共の船が海獣に襲われまして、幸いボロボロになりながらも戻ってくる事が出来まして、

船員と護衛の冒険者、積み荷は大丈夫だったのですが、船を修理して貰おうと思い船大工に見て貰ったら船の修復は不可能だと言われましてね、船が廃棄処分となってしまったんですよ」


「うわーそれは災難だったな、それじゃ新しい船を買うって事か?」


「はい、その予定だったのですが現在船の製造の方が手一杯らしいのです、その為途方に暮れていたのですが、ここでベーダー様がご来店下さったと言う訳なのです、そこでその大変申し訳ないのですが船の心当たりはございませんでしょうか?ベーダー様の島に船を配備したりしてたので出来ればお力をお借り出来ないかと思いまして」


「ふむ.....多分だが何とかなるとは思う、因みに予算はいくらだ?それと船の大きさはどうする?」


「予算は80ディアルムまででお願いできますでしょうか?船は50メートルまででしたら扱えると思います、足りなければ船員を募集しても良いですし」


「分かった、ちょっと確かめて来るので1日時間をくれないか、なるべく扱いやすい船を調べてみるよ」


「ありがとうございます、よろしくお願いいたします」

トーマスと別れて島に帰還した


度々厄介に巻き込まれる商人

良いやつを厳選してやろう


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