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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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27 食道楽&3日目(後編)

シタビラメのムニエル


アンコウ鍋



街をあっちフラフラこっちフラフラしていたら良い匂いがして来た

おっこんな所に店がある


大衆食堂『何でも屋』


え?店の名前これで良いのか?食堂で良いんだよな?もしやどんな食材でも料理を作る的な?

これは興味がある、入ってみよう、中に入ると店はそれほど広くはなかった

「いらっしゃい~初めてのお客さんかな?」


「はい、注文はどうすれば良いかな?」


「うちは何でも作れるってのがうりだ、食材の持ち込みも行ってるが今日仕入れた食材で注文しても良い

ちなみに今日は珍しい食材が手に入ったのでお任せがおすすめだぞ」


「ほう、それは良いな、何の食材があるんだい?」


「シタビラメって言うやつが上がったんだよ、滅多に取れないんだけど今日は運が良いぞ」


「シタビラメ!ムニエルがうまいと聞いた事がある」


「おっ良く知ってるな、今日はシタビラメのムニエルがおすすめ料理だ、それにするかい?」


「じゃそれと他にもおすすめを何品か頼む」


「はいよ~ちょっと待っててくれ」

15分ほどしたら料理が運ばれて来た


タコのカルパッチョ

シタビラメのムニエル

エビとワカメのサラダ

コンソメスープ


いただきます

どれもうまかった

特にシタビラメのムニエルは身のタンパクな味わいと焦がしたバターとハーブのソースがとても合う

コンソメも程よい暖かさに深い味わいと強い香りでうまかった

ごちそうさまでした

おやっさんの料理の腕はかなりのものだろう

ここにはまた来たいと思う

お金を払い店を後にした


夕食まで時間があるので街をブラブラしてようと思った所に見知った人を見つけたから声を掛けた

「アメリさん、こんにちは」


「あら?ベーダー様こんにちは」


「こんな所で会うなんて奇遇ですね~何処かにお出かけですか?」


「はい、ギルマスから頼まれたお使いをしに行くところですよ」


「そうなんですか、荷物重そうですが持ちましょうか?」


「えーと、そうですね、持って頂けるとありがたいです、実はかなり重くて苦労してたんです」


「では荷物持ちと護衛として付いて行きましょう」

そう言って俺はアメリさんの荷物を持った、重い!15キロ...いや18キロかな

アメリさんが持つには確かに重いな、偶然居合わせて良かった

「では行きましょう」


「ありがとうございます、ここからそう遠くないのですぐですよ」

5分ほどで目的地に着いたようだ、そこそこ立派な家だな

「荷物をください、ここからは関係者以外の方はご遠慮してもらってます」


「はいよ、重いので気を付けてくださいね、用事はすぐに済むものですか?」


「はい、荷物を渡して内容が合ってるか確認してもらい間違いが無ければ終わりです」


「では終わるまでここで待ってますので帰りも護衛はしましょう」


「ふふっありがとうございます、少々お持ちくださいね」

アメリさんが建物の中に入って10分ほど待っていた

アメリさんが出て来たので用事は済んだようだ

「お待たせしました、では帰りましょう」


「はい、お供します」


「ベーダー様は最近どうですか?依頼を受けて無いようですけど」


「最近は食道楽を堪能してましてね、教えて貰った美味しいお店巡りですよ」


「うらやましいですね~紹介したお店は美味しかったですか?」


「それはもう、何処も美味しい店でした、紹介してくれてありがとうございます」


「それは良かったです、私も1度は食べてみたいんですけどね、私のお給料では厳しいですね」


「ふむ、では今度ご馳走しましょうか?良い店を紹介してもらったり、ギルドで査定をして貰ったり、

お世話になってますしね、暇な日があればお誘いしますよ」


「えっ!良いのかしら?でも美味しいお店....うーん」

なにやらブツブツ言いながら考え出したな、もう一押しか?

「蟹料理専門店『カニヅクシ』で食事とかどうですか?」


「!!カニをご馳走して貰えるんですか?私まだ食べた事が無いんですよ、どうしましょう」


「ギルドが見えてきましたね、早く決めないと流れますよ~」


「ええ!そんな意地悪しないで下さいよ、で、では明日のお昼が空いてるのでお願いできますか?」

よっしゃ!アメリさんと食事デートゲットだぜ~

「了解しました~明日のお昼予約しておきますね、お迎えは何処に行けば良いですか?」


「はい、ギルドの前でよろしくお願いします!」

少々興奮気味のアメリさんと別れて『カニヅクシ』に向かう

店員に明日の昼にキングクラブ2名分を予約して貰う手続きをした

料金も前払いで少々多めに渡しておいた、明日が楽しみだ


さぁ待ちに待った夕食の時間になった

アンコウ料理屋『提灯』の前に来た

店の前に店員さんが居る


「お待ちしておりました、ベーダー様ですね?どうぞお入りください」

店に入り店員に案内されてテーブルに着いた、衝立がされていて一応個室っぽい雰囲気になってるようだ

水が運ばれて来た

「料理と一緒に飲まれるお飲み物は何が宜しいでしょうか?」


「米酒を頼む」


「畏まりました」

それから10分後店員が料理と米酒を持ってやって来た

「こちら米酒でございます、それとアンコウと大根の煮物でございます」

どうやらコース料理の様に1品ずつ出てくるようだ、では早速食べるか

うめ~アンコウは臭みがあると思ったんだがこれは全く無いな、それどころか身がしっかりしててうまい

大根も味が染みてさっぱりしてるが深い味わいだ、この後の料理が楽しみだ

次の料理が運ばれて来た、食べる前に米酒を1杯、ふ~この米酒は辛口だな、うまい

「こちらアンコウの胃袋の唐揚げでございます」

カリッジュワ!

外はカリカリで口の中で味が広がる、食感も独特で良いな、ここで米酒をもう1杯、ウメー

「こちらアンコウの肝ソース焼きでございます」

来たね~アンコウと肝ソースってどんな味なんだろう?

箸でスッと切れるくらい柔らかいな、身がプルプルしてる

オオオ!アンコウと濃厚な肝が良いアクセントになってるな

他にも何か隠し味があるっぽいが、うーん分からん、さっぱりした後味になってて食べやすい

「こちらアンコウ鍋でございます、どうぞご堪能下さい」

メインがキター

アンコウとアンキモと各種色とりどりな野菜、スープも良い出汁が出ててうまい

更に米酒を1杯、は~うまい!では鍋を平らげるとしよう

アンコウは今までのより良い味だぞ、やっぱり部位で味に差があるんだろうか?

アンキモも濃厚な味で癖もないな、うま味がギュッと詰まってるな

野菜もしっかり味が染みてうまいな~

最後に米酒を飲む!これぞ贅沢、それぞ至福、うまかった

ごちそうさまでした

お金を払い、感謝の言葉のかけて店を後にした


風呂に入り明日のデートを思いながら就寝した

おやすみなさい


次話で食道楽編が一応終わります

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