23 食道楽&シタシラベ
ムニエルじゃないよ
意味不明な方は後書き参照
ふむ
あっちから良い匂いが漂って来てる、行ってみるか
ここのようだな
海獣焼肉専門店『ステーキング』
海獣の肉って何の肉だ?分からん、とりあえず入ってみるか
店の中は夜にはまだ早い時間の為人は少ないが活気はある
適当な席に座るとウェイトレスがやってくる
「ご注文は決まりましたか?」
「すまんが初めてなのでどう注文したら良いのか教えて貰えるか?」
「はい、この店は海獣のステーキしかメニューはありません、ですので食べる量を注文するんですよ、
100gから100g単位でご注文下さい、後ソースは2種類、塩ダレとデミソースです」
「ほうほう、じゃ塩ダレとデミソースを200gずつって頼めるか?」
「はい可能です、そちらでの注文で宜しいですか?」
「ああ、そうだ、海獣の肉って何の肉なんだ?」
「シーサーペントの肉ですよ」
「そうだったのか、それじゃさっきので注文頼む」
「畏まりました~少々お待ちください~」
ウェイトレスは店の奥に入って行くと塩200、デミ200~と発注してる声が聞こえて来た
数分後ウェイトレスが料理を運んで来た
「お待たせしました~塩ダレ200gとデミソース200gです」
「おお、うまそうだ、いただきます」
実にうまい
塩ダレはさっぱりした味付けに胡椒のピリっとした辛みが良く合う
シーサーペントの肉も柔らかく良い焼き加減でジューシーだ臭みや癖も無く良い肉だな
よし、次はデミソースだ
こっちは濃厚な味付けに果物の酸味が効いててうまい、肉汁と合わさると絶妙な味わいになるな
シーサーペントの肉か、海に行ったら狩ってこようかな、ここの店は当たりだな
俺はお金を払いステーキングを後にした
あ、ギルマスに紹介状渡すの忘れてた、後宿屋の確保も忘れてたな、1度ギルドに戻ろう
ギルドに入ると受付にアメリさんが居た
「丁度良い所にアメリさんが居た」
「あら?ベーダー様どうされましたか?」
「ちょっと忘れてた事があって戻ってきました、ギルマスに紹介状を渡しそびれてました」
「バタバタしてましたものね、私から渡しておきましょうか?」
「お願いします、それと良い宿屋があったら教えてほしいんですけど、ありませんか?」
「宿屋でしたら『三日月亭』が良いと思います、値段は少し高めですけど防犯はしっかりしてますし、
食事は美味しいですし、お風呂が完備されてますから良い宿屋ですよ」
「ほう、それは良いですね、場所を教えてください、部屋が空いてるか確認しにいってきます」
場所を教えてもらい早速宿屋に向かって行く
道中で気になった料理屋や屋台などを覚えておく
蟹料理専門店『カニヅクシ』、鯨専門店『白鯨』、鰻屋『備長炭』、浜焼き屋『しおだまり』
フグ料理屋『てっちゃん』、ラーメン『フカヒレ』、屋台もたこ焼き、イカ焼き、魔魚焼き?
何かおかしなのが混ざってる気がするが良い匂いだった
良さそうな店がいくつもあるな、明日から食道楽を開始しよう
そうこうしてるうちに宿屋に着いた、外観からして良い宿屋なのが分かる
「いらっしゃいませ~お泊りですか?食事ですか?」
「泊りで頼む、期間は1週間を予定してる」
「了解しました、1泊8000ディアーで食事は食堂で注文して貰うので別料金になります」
「それじゃ食事の注文は今からでもできますか?」
俺は1週間分の宿泊費を出しながら聞いてみた
「はい、出来ますよ、メニューは必要ですか?」
「今日は海鮮を堪能したい気分だ、何か良いメニューはありますか?」
「それでしたら、海鮮セットは如何ですか?海鮮丼と海藻サラダと蛤のお吸い物のセットです」
「おお、それ良いな、それと米酒はあるかな?」
「はい、ありますよ、では海鮮セットと米酒ですね、席に座ってお待ちください~」
結構な混雑具合だが席にはまだ余裕がある、適当な所に座って待っている
10分ほどしたら料理が運ばれて来た
「お待たせしました~海鮮セットと米酒です」
「ありがとう、では早速頂きます」
蛤のお吸い物からいってみる
ズズズーッ
うめぇ昆布と鰹節の出汁が効いてて更に蛤の味が深みを出してるな~
では海鮮丼行ってみよ~
マグロ、サーモン、イカ、ハマチ、ホタテの貝柱、甘エビ、イクラ、サヨリ、煮アナゴ
すげー豪勢だなこりゃ
ワサビと醤油で頂こう
どの食材も新鮮でうまいな、やっぱり海が近くないとこの味は無理だろう
マグロは程よく脂がのってるし、サーモンは風味が普通のと違う気がするとても濃厚だ
イカは歯ごたえが良く甘みが感じられる、ハマチも濃厚な味だけどしつこくなく食べやすい
ホタテは味がギュッと凝縮されてる感じが良い、甘エビがまた甘くて濃厚だ
イクラを口に入れるとはじけてうまみが広がるようだ、サヨリのさっぱりした味わいが良いアクセントだ
煮アナゴも良く味が染みててうまい~
海藻サラダも行ってみよう
ワカメと赤とさかとシロキクラゲのサラダだな
シャキシャキとした歯ごたえと焙煎ゴマと醤油のドレッシングが食欲を誘うな~
は~これで2000ディアーだったらアリだな
この宿の料理人はレベルがたけぇな~非常に満足だ
俺はお金を払い、いったん部屋に移動した
窓を開け外を見てみた
おおお、これは良い眺めじゃないか、夕闇に浮かぶ街並みと遠くのクレス湾での漁火が見える
うむ、情緒ある風景とはこの事だな~異世界バンザイ~
夜になり大浴場へ入りに行った
高級宿だけあって風呂がでかい、調度品も立派だし隅々まで綺麗に手入れがされている
体の汚れを落としゆったりと湯船に浸かる
ゴクラクダネ~ハービバノンノン~
風呂にゆっくり浸かり疲れを癒し今日は就寝する事にした
この宿を紹介して貰ってほんとに良かった、今度アメリさんにお礼を言っとこう
おやすみ~
前書きの謎補足
カレイ目ササウシノシタ科およびウシノシタ科に属する魚の総称でシタビラメとも称される
と言う事からダジャレを入れてみた




