22 クレスポート到着&報告ラッシュ
クレスポートだ~
港町だ~
海の幸だ~
クレスポートに着いた
門の手前で皆には降りて貰う事にした
チャリオットで街中を走るのは邪魔だから仕方ない
門番に所属を聞かれたのでギルドカードを提示して説明をした
「俺はグランフォートのCランク冒険者でベーダーと言う、護衛依頼を受けここにやって来た。
北にある大きな川で問題が発生した、ギルドに至急報告したい通っても問題無いか?」
「はい、確認取れました、ようこそクレスポートへ。」
「馬車を1台手配できないか?ギルドまで彼女達を乗せて行きたいんだ。」
「馬車は停留所に止まってますので使用料金を支払えば運んで貰えますよ。」
門の近くに馬車が数台止まってる場所があった、タクシー乗り場のようなものだな
「ドレッド、アメリさんとペルシアさんをギルドまで護衛頼むな、俺は先に行って橋の報告してくる。」
「分かりました、ギルドの場所を知ってるんですか?」
「分からんが多分ソコなんだろうというのが分かる、強い気配が複数集まってる場所があるからな。
馬車代は出しといたからな、それじゃ先に行くよ。」
俺はドレッド達に後を任せて駆けだした
数十秒で目的と思われる場所に着いた
看板を見ると”冒険者ギルド、クレスポート支部”と書いてある、ここで間違いないな
中に入り開いているカウンターに向かう
「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」
「至急知らせたい事がある、北の大きな川に掛かる橋が魔物により壊されて渡れなくなっている、
ギルドマスターに連絡を入れてほしい、それと職人ギルドにも連絡し至急対処に当たってほしい。」
受付の女性が慌てて奥に入って行った
「今の話はほんとの事か?あの橋はわしの兄者が建設に関わっとるんじゃ!詳しく聞かせて貰おうか。」
「まぁ待ってくれ、ギルドマスターに話を通さないとまずいだろう?」
「ぬ!確かにそうだな、わしはA級冒険者のゴンザレスだ、よろしくの。」
「俺はC級冒険者のベーダーだ、よろしくな。」
挨拶を済ませていると奥から長身の男とエルフの美女が先ほどの受付の女性と一緒にやって来た
「アコン川の橋が壊されたと言うのは本当の事か?」
北の川はアコン川と言うのか、長身の男がギルマスだろう
「ギルドマスター!まずは挨拶でしょう、まったく。」
エルフの美女は性格がきつめなのだろう、ギルマスもタジタジだな
「すまんて、緊急事態でうっかりしてただけだ、そう怒らんでも良いだろう。
改めまして、クレスポートの冒険者ギルド、ギルドマスターのバウントだ、よろしくな。」
「失礼しました、副ギルドマスターのデリアです、よろしくお願いします。」
「でだ、橋が壊されたのは本当なのか?」
「ああ、アコン川の橋が魔物によって桁が2か所壊されててな、支えを失って上が崩れた感じだ。」
「むむ、そうか、どれくらい崩れたか分かるかの?」
「近くで見たわけじゃないから正確には分からないが、7~8メートルくらいだと思う。」
「それなら修復は可能だろう、職人ギルドに連絡を入れ職人を派遣してもらおう。」
「それはわしが兄者に連絡を入れといてやるわい、まずは橋を壊した魔物を何とかせにゃいかんぞい。」
「橋を壊したと思しき魔物は、俺が討伐しておいたから大丈夫だと思う、他には見当たらなかったぞ。」
「もうすでに討伐した後だったのか、魔物はどんなやつだった?それとその魔物はどうしたんだ?」
「魔物はツインヘッドアリゲーターってやつだったよ、だが通常よりはるかに巨大化していたんだ、
魔物の死体は俺の収納スキルに入れてある。」
魔物の話をしている所に入り口から人が入って来た
ドレッド達とアメリさんとペルシアさんだ
「無事に着いたか。」
「門から馬車に乗ってここに来るだけなんですから、何か起きようが無いですよ。」
「それもそうだな、よし、早速護衛依頼の完了手続きを頼みたい。」
「橋の件は報告が終わりましたか?」
「今魔物も討伐が終わってるって報告したし、後は職人ギルドに任せれば良いかなって所だ。」
「分かりました、それでは依頼完了手続きをしましょう、アンプルーこれ完了証明書ね。」
「アメリさんお帰りなさいませ、了解しました、手続きしますので少々お待ちください。」
「アメリ無事に着いたんだな、お帰り。」
「アメリちゃんお帰りなさい、無事で何よりですよ。」
「只今帰りました、またこれからよろしくお願いします。」
アメリさんが挨拶をし終わった所で受付のアンプルーさんが戻って来た
「依頼完了の報酬です、確認お願いします。」
依頼料の受け取りを完了した
「ギルドマスター魔物の心配が無くなったのは良いんじゃが、修復に使う材料の在庫が問題じゃぞ。」
「在庫はそんなに無かったな、緊急依頼で募集を出しておくか。」
「ちなみに材料って何が必要なんだ?」
「橋の被害を聞くにストーンゴーレムの石材10個とハードトレントの丸太10本は必要じゃろう。」
「おお、なんという偶然だろうか、丁度今手持ちにあるぞ、存分に使ってもらおうじゃないか。」
「それは緊急依頼扱いにしといてやる、提供感謝する、職人ギルドの方に材料の搬入を頼む。」
「分かった、っとその前に魔物を出しておくので査定を頼みたい、アメリさんいつもの様に頼みます。」
「はい、裏手の解体場に置いてください、後はこちらで処理しておきます。」
俺は裏手の解体場にツインヘッドアリゲーターを2体置いて来た
南海の絆のメンバー達は、地元の知り合いに挨拶しに行くと言うのでここで別れた
その後職人ギルドの倉庫に材料を納品して来た
「お、戻って来たか、ちょっと話があるが予定は大丈夫か?」
「問題無い、後は食事をしに行くだけだ。」
「そうか、じゃまず魔物の査定は3日ほど時間が欲しい、橋の事を優先したいのですまんが待ってくれ、
次に橋の材料の提供の件だが、緊急依頼扱いで受理しておく、そちらも3日後に報酬を渡す事になる、
最後にアメリを無事に連れてきてくれて感謝してる、ありがとな、俺からは以上だ。」
「分かった、3日後に受け取りに来れば良いんだな、それじゃ俺は海の幸を堪能しに行ってくる。」
「存分に味わってくると良い、この街の食事はうまいぞ。」
俺はギルドを後にした
海の幸が俺を待っている、何処から行くか、何から食うか
期待で胸を膨らませつつ、腹はへこませて街に繰り出して行く
報告が終わり街へと繰り出す
次回から食道楽がしばし続きます




