17 報告するまでが依頼&手土産
あっちこっち移動&報告
初依頼を完了~
俺は今度の予定を説明した
「まずカリンをウォーヌ村まで連れて行く、その後グランフォートまで行きギルドに報告をする、
馬車を1台手配して持ってくる、こうゆう流れで行きたい。」
「それは移動だけでも、ものすごく時間がかかるのでは?それと馬車をどうやって運んで来るのですか?」
「詳しくは説明出来ないんだが、俺は移動速度が桁違いに速い、勿論カリンを連れて行くから抑えるがな、
それと馬車は俺の収納スキルに入るんだよ、周りに知られると面倒になるので言わないで貰いたい、
壊れた馬車は俺がギルドまで運んでおく。」
そう説明してる所に南海の絆がやってきた
「おーい、ネルソン!こっちだ~」
「おや?ベーダーさんじゃないですかい、何があったんで?」
近くに馬車を止めてもらいこれまでの経緯を南海の絆のメンバー達に話した
ついでにこれからの行動も話し、商人のゴードンさんと護衛の冒険者パーティを紹介した
俺が戻ってくるまで護衛してもらう事を追加の依頼として打診してみた
「そうですね、彼らをこのままほっとく訳にも行きませんし、了解しました引き受けます。」
「それはありがたい、それじゃ夕方までには戻るからここを頼んだ。」
出発の挨拶をしてカリンには悪いが抱きかかえて連れて行く事にした
カリンは最初は嫌がっていたが、時間の都合しぶしぶ了承してくれた
速度を抑え衝撃も無いように滑るような走りでウォーヌ村に向かって行く
当初は怖がっていたものの、衝撃がほぼ無いので途中からは落ち着いたようだ
30分ほどでウォーヌ村に到着した
「おーい!」
「あ!」
ピーーー!、ピッピッピ!
「ベーダー様!どうなさったんですか?」
「ちょっと非常事態が起きてな、予定を変更したんだ。」
その後村長に話を通してカリンを村で引き取って貰う事が決定した、再び出発の挨拶をして村を後にした
良し、それじゃ一気に行くぜ!
一気に駆け出して加速していく、なんだかさっきよりも加速力が上がったような?
もしかしてスキルレベル上がったんじゃないか?後で確認してみよう、これはますます楽になった
1時間でグランフォートに着いてしまった、だがさすがにしんどい、頭が疲弊した感じだな
何事もほどほどにした方が良いな、門の衛兵詰所で盗賊の死体を受け渡した
次は冒険者ギルドに報告しに行く
「アメリさん、戻りました。」
「あ!ベーダー様、お帰りなさい、依頼の方はどうなりました?」
「無事ゴブリンは全滅させました、もうウォーヌ村は大丈夫です。」
「そうですか、良かったです、南海の絆の皆さんはどうされました?」
「彼らはまだ戻ってません、途中で盗賊に襲われた商人を見つけたので護衛として残って貰ってます。」
「盗賊が出たんですか?場所はどの辺りか分かりますか?」
「そっちももう問題は無いよ、盗賊のアジトを見つけ全滅させてきたから、あ!そうだ、
オリビアと言う女性が盗賊に捕まってたんだが、この街に家族が居るそうだから後で連れて来るよ。」
「分かりました、ベーダー様が居るととても安心出来ますね、これからもお願いします。」
「詳しい報告は南海の絆と一緒に4日後くらいに来ますね、期待して良いですよ手土産がありますから、
それじゃ他にもやらないといけない事があるんでまた来ます。」
「はい、いってらっしゃいませ。」
アメリさんに見送られてギルドを後にした、次は商業ギルドだ
商業ギルドには直接の知り合いが居なかったので受付に伝言を頼み、馬車を一台借り受けた
壊れた馬車の保管場所を聞き、そこへ馬車を置いてきた
戻る前に宿屋で皆用の食料を買ってく事にした、14人分の食料を調達して貰った
1時間ほどで皆の元に戻ってきた、夕方にはまだ時間がある、馬車の準備を済ませておく事にした
夕飯には宿で用意してもらった食料を提供した
具沢山シチュー
コッコの厚焼き玉子
豆と葉野菜のサラダ
雑穀パン
俺の収納スキルは時間を止めるので温かな食事が出来た、今日の見張りを決め休む事にした
翌日軽く朝食を取った後、グランフォートに向け出発した
その後は何事も無く無事グランフォートに到着した
「無事に着いたな、俺達は冒険者ギルドへ報告しに行こう。」
「ベーダー様、この度は誠にありがとうございました、私もエミリーも無事街まで戻れました。」
「ベーダー様、ありがとうございました。」
「無事に済んで良かったな、それじゃまたな。」
ゴードンさんとエミリーさんと別れ冒険者ギルドへ向かった
「あ!ベーダー様、お帰りなさい、ギルドマスターが直接報告を聞くそうです、会議室でお待ちです。」
「南海の絆のメンバーはどうする?」
「私達じゃ答えられない事が多そうなので遠慮しておきます。」
「ああまぁそうだな、考えてみたら殆ど俺一人で行動してたな、報酬は受け取っといてくれ。」
「はい、では依頼達成の報告をしてきます。」
南海の絆と別れギルドマスターが待つ会議室へやってきた、ドアをノックすると中から声がした
「待ってたぞ、入って来い。」
会議室の中にはギルドマスターとサブマスターがソファに座って待っていた
「報告する事がいくつかと、大物の手土産があるよ。」
「おう、報告を聞かせて貰おうじゃねぇか、手土産も期待してるぜ。」
俺は次々報告していった
ウォーヌ村のゴブリン退治は全滅させて来た事
ウォーヌ村の防衛力強化の為、用水路と外壁の整備をした事
ウォーヌ村の自警団を短期訓練して来た事
帰り道で盗賊に襲われた商人を助けた事
商人の娘が盗賊に攫われたのでアジトを見つけ壊滅させ、娘と他2名を助けた事
1人はウォーヌ村出身だった為連れて行った事
盗賊のアジトで大物の魔物を狩った事
ついでに貯めていた宝も持ってきた事
「以上が今回の依頼の報告だ。」
「なんとまぁとんでもない事が起きてんな~」
「全くですね、ベーダー様が居なかったらどうなっていたか。」
「それで、大物の手土産ってのを見せてくれるんだろ?」
「構わないが大物だからな、前に使った場所に出したいんだが今空いてるか?」
「ああ、空いてるぞ、早速行こうか。」
そう言って解体場にやってきた
収納から首が切断されたバジリスクを解体場に置いた
「なっ!8本脚のトカゲ!バジリスクか!だが大きすぎる、なんだこれは....」
「盗賊の首領が飼ってたと思われるやつだ、首領は俺が粉々に吹き飛ばしたから確認は取れないがな。」
「盗賊の首領はテイマーだったと言う事か、それにしてもこの大きさは異常だぞ。」
「ええ、これがもし街に来てたとしたら、倒せはするでしょうけれど、どれだけの被害を出していたか、
正直未然に防げたのはありがたいです。」
「そうそう、盗賊の宝も引き取ってくれ、正直収納を圧迫するから邪魔なんだよ。」
「分かった、こいつと一緒に査定しておく、これだけ大物だし宝も多いから2日か3日時間をくれ。」
「おーけー、それで良い、じゃ俺はこれで失礼させてもらうよ。」
「査定が終わる頃来てくれ。」
挨拶をして冒険者ギルドを出た、今日はもう飯を食ってのんびりしよう
宿でのんびり過ごした後就寝した
次話は閑話になります




