130 祝賀会開催&最終話
この話が最終話になります
城の中の大ホールに一同が勢ぞろいだ
「皆様、本日はお集まり頂き誠にありがとうございます、まずは本日の主役の紹介から行いたいと思います」
ワ~ワ~ワ~
パチパチパチ~
「まずは私の妻であるアメリと娘のアイリスです」
「ご紹介にあずかりましたアメリとお申します、そしてこの子がアイリスです」
「「「「「可愛いですね~」」」」」
「続きまして、魔神の魔の手から保護をした妻のナタリアと娘のナナリーです」
「ナタリアなのだ..です、この子が娘のナナリーなのだ..です」
「「「「「こちらの子も可愛い~」」」」」
「そして最近嫁になったレリアと娘のマリアです」
「レリアと言います、宜しくお願いします、この子がマリアです」
「「「「「この子も可愛いです~」」」」」
「それでは、無事に生まれた私の娘たちを祝って祝賀会を始めたいと思います、今日は美味しい料理に美味しい飲み物をたくさん用意してありますので、存分にお楽しみください」
ワ~ワ~ワ~
パチパチパチ~
嫁と娘たちはたちまち婦人たちに取り囲まれる事になった
ワイワイキャイキャイしているが、娘たちも嬉しそうに笑ってるので問題無いようだ
「「ベーダー殿!」」
「おお、両陛下、本日はようこそおいで下さいました」
「これだけ大々的な祝賀会だ、参加し損なったら後悔してもしきれんからの」
「全くその通りだの、何を犠牲にしても駆けつけるに決まってるではないか」
「そう言って頂けると、こちらも用意したかいがあるというものです」
「それは良いのだ、問題はわしの孫はまだなのかの?」
「そうだのだ、可愛い可愛い孫が見たいんじゃがの?」
「二人共それは無理なご相談ですよ、レプティアはもうすぐですが、セラフィーはまだ小さいですからね、もう何年かお待ちください」
「むぅなら致し方ないかの」
「分かってはおるんだがな」
「成人したらきちんとしますから、ご安心ください」
「「娘に手を出すと宣言されてものぉ、複雑な気分じゃの」」
「嫁に出すと決めたんですからそこは割り切ってください」
「「分かったわい」」
両陛下は祝賀会の料理が並ぶテーブルの方へ向かって行った
俺の所には各惑星の代表者たちがやって来た
その他には各団体の代表者たちもやって来ている
「「「「「ベーダー陛下、大変おめでとうございます」」」」」
「うむ、皆ありがとう、今日は祝いの席だ、存分に楽しんで行ってくれ」
「「「「「はい」」」」」
一通り挨拶が終わった頃にサンタがやって来た
「久しぶり」
「ほんとに久しぶりだな、どうなんだ?、何か新しい物でも見つけたか?」
「ああ、実はとんでもない大きな物を見つけてな、是非力を貸して貰いたいと思ってるんだよ」
「ほう?、そんなにすごい物なのか?」
「俺達だけでは手に余るんでな、ベーダーの力を貸して貰うのが一番良いと判断した」
「どんなの物が飛び出てくるのか楽しみじゃないか」
「詳しい話は祝賀会が終わってからにしよう」
「そうだな、まずは俺の娘たちに会って行ってくれ」
「分かった、俺の嫁達も気になってるようでな、その後は美味い物をたらふく食わせてもらうよ」
「そうしてくれ」
一旦サンタと別れて挨拶回りの続きをする事にした
その後祝賀会は2日目も執り行われた
各都市の誕生祭に至っては3日間執り行われた
祭りが終わった後の各都市は色々と大変な事になっていた
主にゴミの処理なのだが、まぁ無理も無いだろう
片付けに関してはワーカーたちがせっせと処理をする事になっている
招待客たちは元の場所へと帰って行った
「ふぅ、事後処理も終わったしとんでもない物とやらを教えてもらおうか?」
「レブナントからエンプレスの方にデータを転送してある、詳しくはそっちを見ながらにしよう」
「うむ、どれどれ?.....なんだこりゃ!?」
「失われた超古代文明の遺産だ」
「ディメンションゲートだと、明らかに俺達の一歩先を行く文明じゃないか」
「そうなんだよ、これを見つけた時は驚いだぞ、何しろこの文明は2000年前位に滅んでいるらしいからな、その後に爆発の影響でほとんどが吹き飛んでしまってたよ」
「それは何とも勿体ないな、残ってたのはこれだけか?」
「ああ、ディメンションゲートの理論と大まかな設計がデータとして回収できただけだ」
「それで、これは実現可能なのか?」
「それについてはレブナントがベーダーの技術力を借りれば可能だろうと言っていた」
「ふむ、エンプレス、この設計を見てどう思う?」
「いくつか問題点はありますが、実現可能です」
「その問題点については解決できると思う」
「ほう?、どうやってだ?」
「一番の問題点であるエネルギーは、セレメントリオンを使用すれば問題は無いだろう」
「なるほど、あれなら確かに問題は無いな」
「後の問題は材質だな、この設計ではどうやっても建造に耐えられる強度の確保が無理だろう、だが俺達の持っている金属なら問題無く建造できる、一番熱量の高い場所に真・ヒヒガニウム合金を使用して、周りをアルテマ合金で補強すれば良いだろう、それとセレメントリオンの動力部はオリハルコンを使用しないと無理だと思うぞ、ちなみにオリハルコン鉱石を見つけて来た」
「なんだと!、オリハルコン鉱石なんてのがあるのか」
「回収はしたんだけどな、俺達じゃ製錬する事が出来なかった」
「エンプレス、製錬機は作れるか?」
「残念ながら製錬機の作成は不可能です、ですが、マスターなら製錬が可能です」
「ん?、あっ!、神の金属の叡智か!」
「そうです」
「なんだそれ?」
「俺には鍛冶神の加護ってのがあってな、それによって神の金属『オリハルコン』を扱う知識があるんだよ、だから俺なら鉱石からオリハルコンを取り出す事が出来る、その上精製も可能だろう」
「そんな能力があったのか」
「ダンジョンクリア時に得られたものだけどな」
オリハルコン鉱石を貰い製錬してインゴットに加工しておく
量としては全部で1トン近くになった、サンタにも半分渡しておいた
これでセレメントリオン動力部はオリハルコンで作成できるだろう
後の問題はゲートはこっちにだけあっても意味は無い
出入口を別の場所に作らないとな
こっちの建設場所はマ・マルダから少し離れた場所に作る事にした
もし何か事故があっても他の惑星に影響が少ないだろう
マ・マルダにはステーションと地表に緊急時用のシェルターと備蓄庫を作っておく
問題は反対側だな
サンタに良い場所が無いか聞いた所
超古代文明があった惑星は既に死んでいるし、周りには生きている惑星は無いそうだ
丁度良いのでその場所に建設する事にしよう
セレメントリオンも複製を作って設置する事になっている
向こう側の建設についてはサンタに小型艦を収容してもらって、資材などを運んでもらう事になった
それから数年
無事にディメンションゲートも完成し、現在はルナルランド王国で管理しつつ運用されている
そうそう、レティシアとセラフィーも無事子供ができ、両方共女の子を主産した
アメリとアリアも子供を主産した、こちらも女の子だった
レティシアの子がレミリア、セラフィーの子がセシリー、アメリの2人目がアーニャ、アリアの子がリリアと名付けた
全員女の子だな~、まぁこの子達の未来の為にも国の管理をしっかりしないとな
・・・・・
ルナルランド王国
数百年もの間繁栄を続け、今もまだ繫栄し全宇宙にその名を知らぬ者はいない国
初代国王ベーダー・ルナルランド
数多くの功績を残し、多くの人々を救った救世主として名を残す
その出生は謎に包まれ誰も知る事が出来なかった
THE END
最後までお読み頂き誠にありがとうございます
次回作を考え中ですので50話くらい書いたら投降したいと思います
それでは次回作までさようなら~




