120 国連会議&支援開始
サンタに良いように使われてる気が?
更に数日が過ぎた頃
「マスター、次の惑星『マ・マルダ』が見つかりました」
「おお、見つかったか~、惑星の様子はどうなんだろうな~」
「サンタ殿が現在確認中ですね、我々も移動しておきます」
「そっちの事は任せる」
サンタから惑星『マ・マルダ』は死んでしまっていたが、衛星軌道上にステーションの残骸があり、かろうじてコールドスリープ装置が生き残っていたそうだ
生存者は8名、事情説明をした後に俺の国へ移住する事が決まった
サンタは次の惑星へ飛び立って行った
なんか面倒ごとを俺に押し付けている気がしないでもない、気のせいだろうか?
それからしばらく後にサンタからまた連絡があった
惑星『レムサス』
レッセンドルフ共和国師団の主星になっている惑星だ
この惑星は超新星爆発の脅威から生き延びたようだった
人々も生き延びており衰退したとはいえ文明を築いているようだ
だがそれも限界に差し掛かっているとの事
国連会議と言うのが開かれ俺達も通信で参加する事になった
サンタは基本意見せず俺に任せるようだ
やっぱり面倒ごとを俺に押し付けてないか?、確定だよな?
あの野郎~、今度うちに来たら覚えてやがれ~
とりあえず今は会議だ
「ベーダー殿は、我々を支援する用意があるとの事で間違いないだろうか?」
「我々が行えて貴方達の生活を支えられる程度で良いなら、可能です」
「それは是非ともお願いしたい」
「我が国は食料不足が深刻なんです、助けて頂けないだろうか?」
「我が国もエネルギー供給が遮断されてしまった為、食料生産が困難だ、どうか助力をお願いしたい」
「どの国家も食料不足が深刻化している、ベーダー殿の支援をお願いします」
「分かりました、まずは食糧問題の解決はしましょう」
「それと医療品や医療器具も作れる者、修理する者がおらず困っているんです、こちらの支援もお願いできませんか?」
「うむ、そっちも問題無いでしょう、他に何かありますか?」
「もし可能ならば、先人たちが残した設備の修復をお願いできないだろうか?」
「それらは急を要する物は行いましょう、後は貴方達に修復のノウハウを教えますので習得してください、それが貴方達にとって一番良いでしょう」
「自分達で治せるようになるのは確かにありがたいです、どうかお願いします」
「それなら、建築技術やインフラの整備のノウハウもお願いできないだろうか?」
「そうですね、それらもあなたたちが習得できるように支援しましょう」
「「「「「おおお、ありがとうございます」」」」」
こうして会議は無事に終える事が出来た
会議の間、ほとんど発言してなかったサンタは次の惑星へ飛び立って行った
あの野郎逃げやがったぞ!
ほんとに面倒ごとだけ置いていきやがって~
それから数日は、エンプレスに食料問題の解決と医療関係の支援を優先してもらうか
その後は、先人の残した施設や機器で生活に密接にかかわっている物を優先して修理する
そして次は建築関係だな
まずはインフラの整備が先だな
その後に建築技術の支援をして様子見だ
遠くに居るんだから俺いらなくね?、と思ったんだが向こうの代表達の手前、何の指示も出していないのは何かと問題があるのでは?、とエンプレスから指摘があったので俺が指揮をとる事になった
はぁ、面倒だな、とりあえずは間に合わせの食料の配給からだな
配給で時間を稼ぎつつ田畑の整備と畜産、海や湖や川での漁業、これらの支援をしていこう
食糧問題はすぐには解決しないだろうが、飢饉を回避する事は可能だろう
良しっ、次は医療関係だな
医療品に関してはノウハウがあるので問題無いだろう
医療機器は専門家の意見を聞き対応してもらう事にしよう
これは専門家に任せよう、我が国の医療担当に丸投げしてやった
こうなると発電所が一番問題かもしれないな
太陽光、風力、水力、火力、原子力とあるが、原子力は何処も動いてはいない、放置されていて危険な状態になってないか確認してもらった、どうやらもう廃炉になっていて比較的安全のようだ
一番広範囲に存在しているのは太陽光のようだな、次が風力と水力、いくつかしか無いのが火力のようだ
太陽光は修理できる物はしておくか、メンテナンスや製造のノウハウも教えておかないとだな~
風力と水力に関しては彼等だけでもある程度は出来ているようだ
火力は非常時以外は稼働させてなかったらしい
最近電力不足によって稼働させているが、数が少ないのと燃料を確保するのが難しい事で効果的では無かったようだ
電力の7割を占めていた太陽光が、故障で使えなくなっていたのが痛かったんだろう
こちらも専門化案件じゃね?、丸投げしてやれ~
後はインフラと建築技術で良いかな
まともな道路が無いと大変だろうからな
主要道路に関しては修繕しておいてやるか
建築技術については難しい所だな、俺の国の建築技術は彼等には扱えないだろう
材料からして違う訳だしな、この惑星の資源で無理なく出来る建築技術か~
これはエンプレスに任せるしか無いな
「了解しました、この文明の建造物、更にこの惑星で取れる資源で建設できる技術を支援します」
「面倒な事を頼んで悪いが頼むぞ」
「お任せください」
最後の面倒ごとをエンプレスに丸投げする事にした
それもこれもサンタが悪い!
次話もサンタに振り回されるのか?




