114 交渉&遊ぶ
仕事の話は有能な秘書に任せてビーチへゴー!
「彼等が到着したんだって?」
「はい、先ほど宇宙空間に次元震を観測しました、その直後船体識別名『グリューエンコンティネント』が姿を現しました」
「ほほ~、凄い技術だな~、是非とも教えてもらわないとな~」
「そうですね、交渉お願いします」
「俺あんまり自信ないんだけどな~」
「それでも国王ですか?、国の未来を背負ってるんですよ、しっかりしてください」
「分かってるよ、交渉はがんばるとして、だがまぁ交渉事は苦手なのは性分だからしょうがないだろう?」
「私も出来る限りのサポートは致します」
「おう頼むぞ~」
彼等をルナーパレスに案内させて俺も準備をしてから向かう
ちなみに嫁達は
「私に技術の交渉は無理なので遠慮させてもらいます」
「そもそも技術が何なのか分かって無いのだ~」
「私もベーダー様の技術に関しては分かりかねます」
「同じく分かりません」
「「私達も~」」
「まぁそうだよな、分かってた」
「「「「「「なのでビーチへ遊びに行ってきます(なのだ~)」」」」」」
「.....仕方ない気を付けて行くんだぞ」
「「「「「「はい(なのだ)」」」」」」
と言ってビーチへ遊びに行ってしまった
向こうの連れ達もビーチへ行くらしいので女子会が開かれる事だろう
はぁ誰も付いてきてくれないとは思わなかったな~
ルナーパレスの会議室へ移動する
先に会議室で待っていると三太・黒須がやって来た
印象としては同じ匂いのする男、特に女性に振り回される感じの所が同じ匂いがする
交渉自体はスムーズに進み、双方のAIがその後を引き継ぐ形となった
サンタは思った通り俺と同種の人間だ
意気投合して仕事の話が終わったのでビーチへ遊びに行く
「おお、この砂浜は凄いな~」
「そうだろう?、わざわざ別の星から砂と海水を運んで作ったんだよ」
「とんでもない労力をつぎ込んでんな~」
「一から自分で作れるんだ、こだわっても良いだろう?、まぁ規模のでかい道楽だよ」
「国作りが道楽って、ゲームじゃないんだぞ...」
「俺にはそれが出来る力を持っていたというだけさ、さぁビーチで嫁達が待ってるだろうから行くぞ」
「おうっ!」
ビーチへ行くと俺の嫁達とサンタの嫁達が波打ち際でキャイキャイはしゃいでいた
数人はビーチに設置してあるパラソルとビーチベッドで休みながらジュースを飲んでいるようだ
「「お~い」」
「あっ仕事の話は終わったのですか?」
「ああ、後は有能な秘書に任せてきた」
「こっちも有能な相棒に任せてきた」
「それじゃゆっくりできるのですか?」
「ああ、夕方まで遊ぶぞ~」
「おうさ!」
その後はそれぞれのグループに分かれてビーチバレー大会をしたり、俺は反則なので不参加だ
砂の城を建設したりして遊んだ、かなりの大作が出来たが高波にのまれて半分ほどが崩れてしまった
セラフィーとアエラさんがとても仲良くなっていた、見た目が同じくらいと言うのもあるが(年齢はかなり上らしいが)カレー好きと言うのが大きいようだった
町にあるカレー専門店の情報を色々と聞いていたようだった
サンタの嫁達は狸獣人が3人、魔道人形がベースなのが1人、エルフっぽいのが1人、外国人風が1人、ホムンクルスかと思ったら別種の高性能ドローンがベースなのが1人、、日本人風が1人、ずいぶんとまぁバラエティに富んだと言うかなんと言うか...
俺も人の事は言えない立場だが、俺はまぁ国王と言う肩書もあるし良いだろう
夕方までひとしきり遊んだ後は解散となった
エンプレスの報告では交渉は滞りなく終わったと言っていた
これでこちらも移動に関しては力を手に入れた訳だな
他にも気になる報告を受けたが、向こうもそれについては隠したがっているので詮索はしないように言っておいた、何でも物凄い高エネルギー体の反応があるとの事、確かにとんでもない物体を持っているようだな、まぁサンタ自体は悪い男では無いし、取り扱いでへまをする事も無いだろう、表に出すのが危険な物であるとの認識は間違ってない
翌日
サンタからデスハイブを観光したいと言ってきた、まぁ特に見せても困る物は無いし良いだろう
動画の部隊となった現場を見たいと思う気持ちもわかる、俺もゲームでは興奮したものだ
案内はヤナにやってもらう事にしよう、エンプレスに許可を出しておく
さらに翌日
今度は城が観たいと言ってきた、まぁ城もなるべく再現して作ったつもりだし見てみたいんだろう
観光のの許可と案内はヤナに引き続きやってもらうとしよう
「マスター、相手方との交渉で宇宙マップの情報と引き換えにこちらの超長距離通信設備を技術を提供しました」
「アレはまだ実用可能レベルでは無いだろう?」
「はい、ですが彼等の主星である惑星レイヤーまで届くと計算上は出ています」
「ああ、向こうで設置して色々と実験がしたい訳か」
「そうですね、向こうにも改良を加えて実用可能レベルにまですると伝えてはありますが、お互いが協力すれば実現も早いでしょう」
「なんかお前と向こうのAI「レブナント」だっけか、と性格が似てないかな?」
「.....否定したい所ですが、否定できる材料が乏しいので否定できませんね」
「まぁ悪い事じゃない、お互いが情報交換を密にすれば色々と有用な事も出来るだろうからな、これからも可能な範囲で協力するようにしてくれ」
「了解しました」
次話は彼等の旅立ちの予定




