111 フラグ確定!&フラグ回収!
嫁が増えた~
村長宅へお邪魔して森の異変は収まったと思われると説明した
「それじゃもう大丈夫であろうと言う事で良いのかの?」
「周辺も詳しく調べてみましたが、あのような化け物は他に見つかりませんでした、ただ絶対化と言われると申し訳ないが保証できない」
「それは仕方ないじゃろ、そもそもお前さんは外から来なさったしの、ここまでしてくれたんじゃ感謝しかないのぉ」
「ありがとうございます」
村長から森の異変はひとまず収束した事を告げてもらう
だが森へ行くなら十分注意して行動するように説明していた
俺は例の脱出ポッドが気になったので戻る事にした
「エンプレス、何か分かったか?」
「それが損傷がひどくデータが何も手に入りませんでした、製造されたのは200年前なのは突き止めたのですが、それ以上は皆目見当が付きません、ただ、この脱出ポッドは相当無理をして補修をされた後は見つけました、普通脱出ポッドは最後の砦ですのでこのような補修を行う事はありえません」
「よっぽどお金なかったとかか?」
「それにしてもここまで酷い事になるのはおかしいです、この分では本体の宇宙船はもっとひどかった可能性すらあります」
「空飛ぶ棺桶って異名が付きそうだ」
「まさにそうでしょう、脱出ポッドでこのありさまですからね、おそらく宇宙船本体に限界が来て慌てて脱出ポッドで避難したのでしょう、それに加えてこっちも途中で何らかのトラブルが発生、惑星イオに墜落、その後は何かがあり、あの食虫植物に捕食された、と言った所では無いでしょうか?」
「宇宙船を建造できるほどの知的生命体、白骨からはほぼ俺と同じ人種であろう事から出来れば接触の手掛かりが欲しかったんだがな~」
「それでしたら私に考えがあります」
「ほう?、どんなのだ?」
「色々な方向に使い捨ての宇宙船を作り通信限界まで行き、その場所に中継衛星を設置、更に遠くへと言う事を繰り返して宇宙マップを作成するのはいかがですか?」
「なるほど、今までの探索じゃもう限界か」
「惑星イオより外側となりますとかなり厳しいですからね、ここはもしかすると宇宙の辺境に位置している可能性も否定できません」
「そうだな、宇宙船の編成や装備等はエンプレスに任せる、どこまで広げられるか分からないが宇宙マップの作成に着手してくれ」
「了解しました」
俺は下に戻るとしようかね
村に戻ると入り口付近にレリアさんが居るのが見えた
何か話し合いをしているようだな
「戻りました、何かあったんですか?」
「あっベーダーさん、実は母の具合がまた悪くなりまして、薬草を取りに行きたいんですが門番の人に止められてしまって...」
「なるほど、森はまだ危険ですからね、俺が取ってきますので家で待っててください」
「ほんとですか、薬草は分かりますか?」
「大丈夫です、この間見せてもらいましたから覚えてますよ、それじゃ行ってきます」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」
俺は森へ急いだ
レリアの母アリアは肺がどうも思わしくない様だ
呼吸器系の障害は苦しいので体力も奪われて免疫力も低下する
総じて他の病気にもかかりやすくなる
薬草の成分を調べてもっと効果の高い薬が作れないか試すのも良いな
森の木に生えている薬草、これだな
草と言うより苔に近いか、少し多めに採っておこう
俺が収納しておけば鮮度は保たれたままだから色々と使い道もあるだろう
後は村に帰るだけだが、あまり早すぎても問題だろう
少しウルフを狩って食料を村に提供しておくか
ウルフを10匹ほど確保して村まで戻る
1匹以外は村に提供すると言って門番に渡しておいた
俺はレリアの家に急いで行く
「戻ったよ」
「お帰りなさい、薬草は見つかりましたか?」
「はい、これで合ってるよね?」
「はい、間違いありません、すぐに薬を作ります」
「うん、俺はウルフの肉があるから夕食の用意をしておいてあげるよ」
「ありがとうございます」
薬で容体が回復するとは言え重い食事はきついだろう
肉はミンチにするのが良いかな
肉団子にしてスープに入れる事にしよう
後は葉野菜と採ってきたキノコとさっと炒めよう
もう一品欲しいな
ああ、アレを使うか、ニジガイと根菜の煮物を作ろう
貝は目立つからな身だけを使えば食材の特定は出来ないだろう
パンは焼いてあるみたいなのでこれをそのまま出す事にしよう
料理が大体出来上がった頃にレリアさんがやって来た
「ベーダーさん、薬草の採取と夕食の用意ありがとうございます、おかげで母の容体は良くなりました」
「夕食は食べられそうかな?」
「大丈夫だと思います」
「それじゃ夕食にしようか、お皿の用意お願います」
「はい」
アリアさんも薬のおかげで回復したようだ
夕食を食べられるくらいにまでなっていた
それでも食後はゆっくり休む事にしたようでベッドに横になっている
「ベーダーさんとても美味しかったです、特にあの根菜の煮物が美味しかったです、食べなれてない味だったのですけど何を使ったんですか?」
「ちょっと遠い所で取れた食材を使ったんだよ、ここの近くでは入手できないだろうな」
「そんな貴重な物を使ってくれたんですか、何とお礼を言って良いか」
「良いよ、珍しい物では無いし、獲りに行けばまた手に入るしね」
すると突然レリアさんが抱き着いてきた
「せめてものお礼です、私を好きにして良いです」
「落ち着きなさい、おそらくお母さんは起きてるからね」
「お母さんは気を聞かせてくれてますから大丈夫です」
「分かっててしてるって事か、なら俺はレリアさんに伝えなければならない事があります」
そう言ってレリアさんを引き剥がす
「俺には嫁が居るんです、将来的には4人になる予定です」
「まぁ、でしたらもう一人くらい良いわよね?」
「お母さん、ほんとに起きてたの?」
「そうよ~、娘が頑張ってるんだもの、おちおち寝てられないわ~」
「はぁ...まさかこう来るとは...」
「レリア、良かったわね、甲斐性がる人みたいだから受け入れてくれるわよ」
「お母さん、私頑張る」
まいったな、これはどうやらまたやらかしたらしい.....
次話は嫁会議の予定




