表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
117/138

109 フラグが立った&森の異変

嫁になる流れだ



翌朝

レリアさんがやって来た


「あの、おはようございます」


「レリアさん、おはようございます」


「その...朝食をご一緒にどうでしょうか?」


「そうですね、私もまだですから良いですよ」


今回は予め料理を用意しておいた、時間的にもそんなに用意できたとは思えないしな

レリアさんのお家にお邪魔させてもらう

テーブルの上には料理が置いてあるがやはり種類が少ない、パンとスープとサラダだけのようだ

俺は持ってきていた鞄から鳥肉の唐揚げを出してテーブルに置く


「ベーダーさんこれは?」


「鳥肉を油で揚げた唐揚げと言う料理です、どうぞ召し上がってください」


「ありがとうございます」

「ありがたく頂きます」


「「「いただきます」」」


「美味しいこれ!」

「噛むと肉汁が溢れて美味しいわね」


「このパンも風味が強くて美味しいですね」


「ふふふ、ありがとう」

「娘が張り切って食ってましたからね~」

「ちょっお母さん!」

「うふふ」


う~ん、フラグ立てちゃったっぽい?

だが今更突き放すとかできないしな~

まぁ今後の展開を見守ってみようかな


「ベーダさんはこれからどうするんですか?」


「そうですね、昨日の現場を見に行った後、森もついでに確認して来ようと思ってます」


「大丈夫ですか?、森の浅い所にスマイトウルフが居ましたよ?」


「まぁ俺は強いので問題無いですよ、それに逃げ足も速いですからね」


「そうですか、あの、今日は何時ごろお戻りになる予定ですか?」


「そうですね、夕方前には戻る予定です」


「そうですか、ではまた夕食をご一緒してください」


「分かりました、戻ったらこちらに伺わせてもらいます」


「絶対ですよ、約束ですからね」


「はい、では失礼します」


俺は村長の家にやって来た


「すみません~」


「は~い、あら、あなたは昨日レリアちゃんを送ってくれた人よね?」


出てきたのは村長の娘のラサキさんだった


「はい、そうです」


「今日はどうかしましたか?」


「実は昨日の現場に入って周囲を確かめるのと、森へ行ってスマイトウルフが浅い所に居た原因なんかが分かればと思いまして、現地へ行ってみようと思ってるんです」


「森へ行くの?、危険じゃないかしら?」


「俺は強いですし逃げ足も速いので大丈夫ですよ」


「そうね~、一人旅をしてるくらいだから強いんでしょうけれど、心配ね~、でも私が指図する事ではないでしょうしね~、気をつけて下さいねとしか言えないわね~」


「勿論十分気を付けて行ってきますよ」


「音尾さんには私から報告しておくわ、ほんとに気を付けて行ってきてね、そして無事に戻って来てね」


「はい、お約束します」


「ほんとよ、じゃないとレリアが悲しむわ」


う~ん、やっぱりフラグ立ってるよな~

まぁ実際助けたのも俺だしこれは仕方ないのか?

でもこの村にレリアさんと同じくらいの男を見かけないのも原因の一つかもしれないしな~

実はこの村、俺やレリアさんと同じくらいの男が少ない

居たとしてもすでに相手がいる状態だ、ほとんどが結婚している

していなくても恋人関係である、レリアさんはお母さんが大変な状態だった為、色恋にかける時間が無かったんだろうな~

そうなると必然的に俺が狙われたと言う事だろう

う~む、アメリ達に何と言うべきか、嫁拾ってきた~とか言ったら大変な事になりそうだ、はぁ

やめやめ~

難しい事は後回しだ

まずは森の調査をしてきた方が良さそうだ

タルフ村を誰も出て付いてきてないのを確認する

それじゃまずは森へ行こう


おっと?

森の手前にスマイトウルフと呼ばれた奴らが居るな

上空から様子を見てみよう

森へ入ろうとしては戻ってくる、何かを酷く警戒しているようだな

森の上空へ移動しよう


何だあれは?

トレントとは違う植物の化け物だな

まるで某B級映画に出てくる植物の化け物のようだ

食虫植物が巨大化し狂暴になったという外見のやつだな~

大きさも10メートルくらいになってるみたいだ

ここは鑑定しておくか


スキャニングアイ!


名称:バイオレンスマスシプラ

概要:突然変異により巨大化したハエトリグサ、本体は動かないが何本も伸びた捕食枝を使い獲物に食らいつく、非常に獰猛で先端から麻痺毒も分泌している

価格:この生物に価値は無い

備考:麻痺毒は時間経過と共に薄れていく為、命にかかわる毒では無い、ただし捕食されている場合はその限りでは無い


おいおい、どうなってるんだこれ?

この惑星は魔力は無いはずだ、当然魔物も居ない、あんな化け物が出るはずが無いんだが...

これは詳しく調べないとまずいかもしれない、あんなのがいっぱい増える事になったら

考えただけでも嫌だな、この惑星が植物に飲み込まれるぞ、人が住めない惑星になっちまう


(エンプレス、この植物の発生条件を探れないか?)

(周辺や地中を調べてみます)

(とりあえずこいつは危険だから処理するぞ)

(できればいくつかサンプルを取ってもらいたいのですが?)

(それじゃ枝の先端のギザギザの所と本体の茎と根っこで良いな?)

(はい、それでお願いします)


まずは枝を全部切り落とす

次に地上に出てる部分を切り離して

最後に地中の根っこを掘り起こして切断っと

残骸を全部収納して周りに残って無いのを確認する

問題無さそうだ


(サンプルをとった、持って行くよ)

(了解しました、地中を探査した所数人の白骨死体が確認されました、おそらくその人達が所持していた物質がこの植物の突然変異を促したのだと思われます、残念ながら物質は粉々に砕けて原形を留めていないのでこれ以上の確認が出来ません、また白骨死体に関してもこの惑星の住人ではない可能性が非常に高いです)

(何だと?、その根拠は?)

(はい、この惑星の住人は全員鬼人族です、その白骨死体には角がありません、それが根拠です)

(なるほど、外の世界から来た、もしくは転移か?)

(現状では分かりかねます)

(あぁ仕方ないな、とりあえずサンプルを持って行く)

(了解しました)


いったんサンプルを持って上に行く

それからタルフ村へ戻る


次話はレリアとの仲が進展するか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ