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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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108 レリアを送迎&タルフ村

新たなる嫁候補?



二角族の少女、名をレリアと言うらしい、レリアの暮らしている集落まで送っている所だ

疑問に思ったが何故こんな所に1人で居たのかを聞いてみた


「実はお母さんが病気で病気に効く薬草を取りに行ってたんです、あそこに見える森の木に生えているんです、採取した帰りにスマイトウルフに見つかってしまって危なかったんです」


「多分雷か何かだと思うけど、それのおかげで命拾いしたと言う所だね」


「はい、凄い音と光も見えたので雷だと思いますが助かりました」


しばらく集落『タルフ村』の暮らしぶりなどを聞いて歩いていく

文明レベルは低いがモラルは高いようで、人々が助け合いながら生活しているようだ

人柄は良さそうな人種みたいだな


「あっタルフ村が見えてきました」


「あそこがそうか、無事に戻れてよかったね」


「はい、ありがとうございます」


レリアと一緒にタルフ村の入り口に着いた

一応門はあるが木造の柵で出来た門だ、先ほどのスマイトウルフなら破れそうな感じがする

門もそうだが壁も木造の丸太を並べた感じで作られている

門より頑丈そうだが高さが足りない気がするな

180センチほどだろう、ウルフなら飛び越えられるんじゃないか?

補強材も使ってないし金属の精錬がまだ出来てないって事かもしれない


「レリアちゃん!、さっき凄い音がしたんだけど大丈夫だった?」


「ここまで聞こえてたんですか?、森でスマイトウルフに見つかってしまって追いかけられたんです、でも近くに雷だと思いますが落ちてウルフたちは逃げて行ったんです、音を聞きつけてきたベーダーさんにタルフ村まで送ってもらったんです」


「おお、危なかったんだ、ベーダーさんと言ったかな?、レリアちゃんを送ってくれてありがとう」


「いえいえ、偶々近くを通ってて凄い音がしたんで見に行っただけなんですよ、そしたらレリアさんが居ましてね、ウルフに追いかけられるわ雷が近くに落ちるわ、大変な目に合っただろうから送って来たんですよ」


「そうか、あんたこの辺じゃ見ないよな?、こう言っちゃ悪いが変な格好もしてるしな」


「かなり遠くから見聞を広めようと思って旅をしてる途中なんだ」


「そうか、今日はもう暗くなるしタルフ村に泊まって行ってくれ、歓迎するよ」


「それはありがたい、お邪魔させてもらうとするよ」


「レリアちゃんはお母さんの所へ急ぐと良い、心配してるだろうからね」


「はい、それでは失礼します」


「急いで戻ってあげると良いよ」


「ベーダーさんは一緒に村長の所へ話をしに行きたい、良いかな?」


「構わないよ」


門番をしてた人、ラッタンに連れられて村長の家に行く

村長宅は周りの家から比べるとしっかりした家の作りをしていた

平屋だが丸太材を使ってロープで頑丈に縛ってある、隙間は土で固めてあるようだ


「ゲン爺~、客を連れて来た~」


「そんなに大声出さんでも聞こえとるわい!、ふむ、中へ入りな」


「初めましてベーダーと言います」


「わしはゲンゾと言うよろしくの、ベーダーさんはここに何しに来なすった?」


俺は今回使う予定だった設定を説明して旅人と言う事にした

その途中でレリアと出会い村まで送って来た事、今日はこの村に泊まらせてもらいたい事を告げた


「なるほど、泊まる所じゃが、村の隅に使ってない家が何軒かあるでの、その家を使ってもらうが構わんかの?」


「はい、それで構いません」


「ラッタン案内してやると良い」


「分かった、ベーダーさん付いてきてくれ」


案内されたのは丸太で柱が作られた簡素な家だ

外壁はスマイトウルフの毛皮だろうか?、動物の毛皮が張られていて隙間風は入って来ない

天井に明り取りがあるが家の中は全体的に暗い

地面は剥き出しだが椅子とテーブルと藁のベッドそれと小さな竈が設置されている

埃は被っているが拭けばすぐに奇麗になった、手入れはこまめにしているんだろう

水場は村の中央に井戸がある、水質は非常に良く水の問題は無いようだ

なんとなくキャンプをしてる感じがするな

テントでは無く家だけどロッジとまでは行かないかな

まぁこう言うのもたまには良いかもしれないな~


辺りが薄暗くなってきた頃

レリアさんが俺を訪ねてやって来た


「ベーダーさんご飯はどうするんですか?」


「軽い物でも作ろうかと思ってるよ」


「これからなんですね、薬草のおかげでお母さんの容体が良くなったんですよ、それでもしよかったらご飯を一緒にどうかなと思って」


「お邪魔じゃないですか?」


「いえいえ、私はお母さんと二人暮らしなので大丈夫ですよ、村に来たばかりでは色々と用意が出来てなかったでしょう?」


「食材は持ってきてはいるが保存食が主だったからな」


「でしょう?、だったら一緒に食べましょう?」


「それじゃお言葉に甘えるとしようかな」


レリアさんの家にお邪魔する事にした

料理を見て何なら追加で何か作って提供しても良いしな

レリアさんの家は他の家と同じような造りで丸太の柱に動物の皮の外壁

ただ大きさが俺が借りた家より2倍ほど大きい、二人暮らしにしては大きい気がする


「どうぞ」


「おじゃまします」


「ようこそいらっしゃいませ、レリアの母のアリアと申します、娘がお世話になったそうでありがとうございます、さぁどうぞこちらへ」


「いえいえ、それほどじゃありませんよ、失礼します」


家の中はろうそくが点いていて割と明るい

テーブルには肉の料理と野菜の料理と根菜だろうか?のスープとパンが用意されていた


「さぁご飯が冷めないうちに食べましょう」

「そうね、頂きましょう」


「ごちそうになります」


これだけあれば追加いらないだろう

レリアさん達と一緒にご飯を食べよう


次話は二人の仲が進展するかも?


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