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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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107 惑星イオ&鬼人族

惑星イオに到着~



暇だ


「エンプレス、暇なのだが何かやる事は無いか?」

「建設が完了するまで王族をご招待する事が出来ませんからね、でしたら一つやってもらいたい事があるのですが如何でしょうか?」

「おっ?、やってもらいたい事って何だ?」

「結構離れた場所になりますが惑星を見つけました、人ではありませんが人によく似た種族が住んでいるようです、文明の発展度で言えば原始時代よりかは発展しておりますが、まだまだ発展途上と言った感じのようです、一度調査の為に訪問してみませんか?」

「ほう?、人に似た種族ってどんな感じなんだ?」

「筋骨隆々で背は2メートル前後、頭に小さな角が1~3本生えているのが特徴です」

「鬼、鬼人族じゃないのか?、確かに気になる種族だな、そういやユーラストには鬼人族は住んで居なかったよな?」

「はい、鬼人族と言う種族は居ませんね」

「そうなると初遭遇と言う事になるな、文明がまだ発展してないと言う事なら過度な接触は避けた方が良さそうだな」

「そうですね、彼等の成長の妨げになる危険があります」

「ちょっと様子見に行ってくるとしよう」

「惑星の名前はどう致しますか?」

「そうだな~、ここはイオとしておこう」

「なるほど、何故その名前にしたのですか?」

「なんとなくだ、いくつか候補があったがこれにした、次に惑星を見つけたらエウロパ、ガニメデ、カリストから付ける事にしよう」

「了解しました、今回発見した惑星はイオとして登録しました」


鬼人族っぽい種族を見に惑星『イオ』へ出発だ


「う~ん、移動手段がもっと快適にならないか?」

「既存のジャンプドライブでは1回で届かない距離ですからね、ジャンプドライブの性能が上がる技術が欲しい所です」

「そればかりは俺達にはどうする事も出来そうにないな~、これでも最先端の技術だろうしな~」

「そうですね、宇宙のどこかにもっと発展した技術を持つ者が居れば良いのですが」

「まぁ無い物は仕方ないか」


その後もジャンプドライブのエネルギー回復を待ってジャンプする事数回、ようやく目的地に到着した


「上空から観察してみると確かに文明はかなり低いな」

「はい、集落は一応ありますが、建物は丸太を組み草を重ねて屋根にしてますし、隙間は獣の皮で補強はしているようですがまだまだ快適な暮らしとはいかないでしょうね」

「この惑星には彼ら鬼人族以外の人種は存在してないか?」

「はい、一応外周全てを見て回りましたが存在していないようです、地価はまだ見てないので可能性はあると思いますが」

「地上に居ないとなると地底人とか?、まぁそっちは後回しで良いだろう、鬼人族って部族単位で別れてたりするのか?」

「確認した限りでは角の数で別れているようですが、それほど部族意識が強いと言う訳でもないようです、どの集落でも共同で生活しているようですし、ただ、人口で見てみるとその数にかなりの差があるようですけれど」

「ほう、どれくらいだ?」

「一番多いのは二角族で全体の59%、次が一角族で27%、三角族は14%ですね」

「二角族は過半数を超えてるのか、だが部族間での争いとかが無いのなら問題も起きないだろう、そういや四角以上は居ないのか?」

「はい、1人も存在してませんね、あっ!、マスター、二角族の少女が獣の群れに襲われているようです」

「これはまずいな、あまり干渉はしたくなかったが、目の前で死にそうになってるのを助けないのは目覚めが悪い、少女を傷つけないように軽く攻撃して群れを散らせ」

「了解しました」


ピッ!

ボワッ!


「獣の群れが少女から離れていきます」

「何とか間に合ったようだな、少女が動かないぞ?」

「怪我はさせてないはずですが、あまりの事態に硬直してしまったのかもしれませんね」

「仕方ない、降下する」

「お気をつけて行ってらっしゃいませ」


周りは平原だからな、見られないように気を付けよう

流石の俺も生身で大気圏突入とか無理だろう、無理だよな?、まぁ良いや無理と言う事にしておく

なので小型宇宙船で少し離れた場所に降りる、一応光学迷彩で見え難くはなっているはずだ

獣の群れを追い散らした爆心地はちょっとしたクレーターになっている、やりすぎてないか?

おっとそんな事より少女が無事か確認する方が先だな

少女に近づくと上半身を上げこちらを見てくる

そういや言葉って通じるのだろうか?


「俺の言葉が分かるか?」


「...はい、あの、だれ、ですか?」


良かった言葉は普通に通じるようだ


「通りかかった者だ、なんかすごい音がしたんで見に来たんだ」


「そうなんです、私がスマイトウルフの群れに追いかけられていた時に、突然凄い音と衝撃があったんです、何があったか分かりますか?」


「地面がへこんでいるようだし、何か大きなものが落ちて来たとかじゃないかな、すまんが俺にもよく分からん」


「そうですよね、痛っ!」


「大丈夫か?、何処か怪我してるのか?」


「足を捻ったみたいで歩けそうも無いです」


「集落は近いのか?、送って行ってやろう」


「ありがとうございます、集落はここからあっちの方へ2時間ほど歩いた場所にあります」


「そうかそれじゃ送って行ってやろう、摑まれ」


「はい、すみません」


「良いって事よ、困った時はお互い様って事でな」


集落の場所も上で確認した距離とも大体あってるな

しかしなんでこの子はこんな所へ1人で居たんだろうか?

訳ありだろうか?


次話は鬼人族の内情を探る予定


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