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黒衣のソース使い  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
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閑話 7 惑星ユーラストの人々&運命を変えた男の配下達 前編

ユーラストの問題に着手します



私はユーラストの国連評議会、議会長のスタンレイだ

今この星は未曾有の危機に瀕している

突如何処からか現れた生物により土地が浸食を受けた

魔族が何かしたのかと疑う者も居たが魔族もまた被害に合っていた、深刻な事態と知り急遽国連会議を開く事になった、各種族、各国の代表が集まり被害の報告と対策案が議論された

だが有力な対策は何も無く、被害が増える一方だった

そんな折、研究者から最後の手段を取ってみてもらえないだろうか?、と相談を受けた


「現在の対策は侵食を少しでも遅らせる程度しか効果が無く、このままでは何れ世界は謎の生物に侵食されるだろう、もはや我々の戦力では対抗手段が無い、ならば外の知的生命体に助けを求めてはどうだろうか?」


との事だった、外の知的生命体、所謂宇宙人と言うやつだ、宇宙人の確認は出来ていない、不確かな痕跡は発見されている、だが数百年前の遺跡に記された記述だった、存在していると認定するにはあまりにも不確実すぎる、何度か外へ向けて信号を発信しする実験が行われている、未だに何の反応も示さないがな、そんな不確かな物に頼ったとしても助けが来る確率は限りなく0に近いだろう、こんな馬鹿げた提案を真剣に検討しなければ世界の維持が出来なくなるとは思いもしなかった

研究者達が新しく作った人工衛星に外へ向けて救難信号を発信する装置を付け、宇宙へ打ち上げる準備は出来ていると報告されている、後は国連評議会の認証次第との事だった

協議の結果...あれを協議と言って良いのかはこの際どうでも良い事だな

人口衛星を打ち上げる事に決定した

至急打ち上げの準備に入ってもらう


5日後人工衛星打ち上げの準備は整った

ほどなくして打ち上げは成功し人工衛星は所定の位置へ到達、救難信号を外に向けて発信した

これで何者かが助けに来るとは思えないが、もうこれしか我々に道は残されていないのも事実だろう


それから2週間が過ぎた、何の音沙汰も無く時間だけが過ぎていく、この間も謎の生物(名称をインヴィジブルクリーチャーズ『イクス』とした)による浸食は広がっている、生物の正体は良く分かっていない、何しろ姿が見えない何かと言う報告だ、魔物の中にも姿の見えないものは居る、だが明らかに特定の形をしているものばかりだ、だが未知の生物にはそれも無いように思われる、突如襲われ体が引き裂かれる者、頭を潰されて死ぬ者、体中に穴が開き死ぬ者、体が干からびて死ぬ者

イクスの特性や特徴が全く掴めない、前線で戦っている者達は皆死を覚悟してこの世界を守ろうとしてくれている、我々は評議会の代表なのに実に無力だ、誰でも良い助けてくれ


バンッ!

「議会長!、連絡が来ました!」


「連絡だと!、何処からだ」

私はこの時勘違いをしていた、何処かの国が滅んだのかと思った、だが秘書の次の言葉で事態が急変したのを理解した


「宇宙の外から通信してきました!」


「なんだと!、ど、どうなった?」


「議会に直接連絡を取りたいとの事で議会室に集まってもらってます」


「分かったすぐ行く!」

私は廊下を走って議会室へ向かった

議会室には各種族、各国の代表が集まっていた

「連絡手段はどうなっている?」


「メインモニターへ映します」


「皆さん初めまして、私はマスターベーダー様の忠実なる僕です、この惑星の調査へとやって来たした、衛星の信号を解析した結果救難信号である事が分かり連絡を取りました、救助が必要ですか?」


「私は国連評議会、議会長のスタンレイです、我々の意思は救助をお願いしたい、受けてもらえるだろうか?」


「救助の意思は受け取った、マスターの指示を仰ぐのでしばし待たれよ」


「すまないが一つだけ確認させてもらえるだろうか?、見た所ロボットのように見えるのだが、間違っているだろうか?」


「その認識で間違いはない、だが正確に表記するならば我々はゴレムロイドと呼ばれている、私はゴレムロイドの一部隊を指揮するゴレムロイドリーダーだ」


「そうでしたか」


「ではしばし待っていてもらいたい」


ここで一旦通信が切れた、どれくらい待っただろうか、10分?1時間?、今の我々には途方もない時間のような気がしてならない

「待たせたな、統括管理を行うエンプレスからマスターへ報告が上がりこの惑星の救助が決定した、未知の生物の調査及び駆除、惑星の住人の保護が我々の使命だ、援軍が到着するまで数日の時間がかかる、それまで生き延びて欲しい、以上だ」


「分かったあと数日耐えて見せよう」


「健闘を祈る」

援軍が来るまで数日、あと数日なら耐えられる、食料も避難場所も確保してある、後は未知の生物の浸食がこれ以上速くならない事を祈るばかりだ


数日後

議会室には皆集まっている、ベーダー殿の配下から連絡が来たからだ

「皆様初めまして、私はゴレムロイドの統括を任されているエンプレスと言います、マスターよりこの惑星の救助の全権を委任されました、現在この惑星上空には戦艦3隻、駆逐艦5隻が待機中です、惑星への降下の許可を頂きたい」


「評議会議会長として発言します、惑星への降下をお願いします」


「了解しました、これより惑星『ユーラスト』へ降下を開始します」


我々は窓に張り付く事になった

宇宙船と言う物を見るのは初めてと言うのもある

だがその大きさに驚愕する事になった


次話は解決編の予定


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