◑「僕の記憶」4/4
「着いた!」
エドゥ達は最初の海岸に漸く辿り着いた。
そこには、ラルフがいた。
「あぁ、あなたですか。エドゥさん。まずは謝罪させてください!」
ラルフは申し訳なさそうに頭を下げた。
「謝罪は受け取るが、今はそれどころじゃない。」
「エドガーの件ですね。私にも協力させて下さい。」
「じゃあ、悪いんだが、あそこにある俺の船から弾丸を取って来てくれないか?」
ラルフは承知すると、船に向かっていった。
エドゥはネミに地面に座らせてもらうと、少し休憩した。
上を見上げると、星が見える。
(あの、輝きの一つに地球があるのだろうか。一刻も早く任務を終えて帰りたい。)
しばらくするとラルフが戻ってきた。
「これで良いでしょうか。」
「あぁ。充分だ。」
ラルフから補給物質を受け取り、確認した。
「さぁ、急ぎましょ、ラルフあなたも一緒に行きましょう。」
ネミがラルフに話しかける。
「すいません。少し気になることがあるので、先に行ってて下さい。必ず追いつきますから。」
「分かったわ。エドゥ、先に行ってましょう。」
2人はエドガーの元へと向かっていった。
ラルフは一人海岸に残っていた。
「そこにいるのは分かっていますよ。出てきなさい。」
ラルフが何もないはずの場所に声をかけた。
「あちぁーーバレちゃいました。見つからないように気配を隠してたのに。」
空間が揺れ、人間が出てきた。
「もう勝ち目はありませんよ。いずれ島は元の姿を取り戻します。」
「えぇ!それは困ったなぁ。私が来てもそう言い切れるのですか?」
「誰が来てもですよ。私のこれまでのデータがそう言っている。もう撤退してください。」
「素直に言うことを聞く私だと?」
「聞かなくても、聞かせます。」
戦士たちが一人ずつ消えていく。
「足元を警戒しろ・・・あぁぁ。」
一人ずつ地中に引きずりこまれていく。
「エドガー!!!!」
突然大声を上げる者が出てきた。
声のする方を見るとピザファットの姿がそこにはあった。
「ピザファット!!」
地面からエドガーが姿を現した。
「お前の望み通り、一対一で勝負を決めようぜ。」
「その言葉に嘘偽りはないだろうな!!」
「ない!」
「のった!!」
地面からエドガーが一直線でピザファットに向かってきた。
ピザファットの腹にエドガーが一撃入れ、そのまま貫いた。
「うぐぅ!」
そのまま勢いを殺せずピザファットは吹き飛んでいく。
「どうした!そんなもんか!お前は!」
エドガーが追撃をする。
(一瞬だったが、分かったぞ!エドガーは今足の発達した生き物に変身している。)
ピザファットが地面に墜落する。
「傷の回復などさせんぞ!」
エドガーが片手でピザファットの頭を捕らえ、もう一つの手で殴りかかっていく。
「どうだ!どうだ!どうだ!これで俺の勝ちだ!!」
何度も何度もピザファットを殴る。
ガシッ。
「!?」
ピザファットがエドガーの手を掴んだ。
「・・へへ。お前の勝ちだと?お前のへなちょこパンチじゃ俺っちは倒せねぇぞ。」
「・・・ならこれでどうだ。」
エドガーが変身し、また違う生き物になる。
体から複数の腕が生えてきた。
「・・・来いよ!絶対に倒れねぇっての!」
ピザファットは何度も何度も何度も殴られた。
回復が間に合わないほどの速度で殴られた。
ピタっと攻撃の手が止む。
「認めろ!お前より俺の方が強い!!俺がこの島の王だ!!!!」
エドガーの手がピザファットの体を貫き心臓を鷲掴みにした。
「・・・確か・・に・・お前の・・方が・・・・強い・・だが、・・・王・・の素質・・は・・強さ・・・じゃ・・ない・・・。」
ピザファットの言葉が終わると、エドガーが静かに喋る。その言葉には怒りがのっていた。
「もう良い。・・・敗者の言葉ほど説得力のないものなどない。お前は負けたんだよ、ピザファット。」
そして、そのまま心臓を握りつぶした。
「・・・・さらばだ。」
「聞け!!今日から俺がこの島の王になる!!エルフを守るために余所者は例外なく殺せ!!」
エドガーが戦士たちに命令する。
しかし、動こうとする者は誰一人いなかった。
「王の命令が聞こえないのか!!使えん者に用はない!!」
エドガーはドラゴンに再び変身し、炎を吹いた。
次々と戦士たちを襲う。
「・・そうか。フランコとも戦っていなかったな。だから従わないのか。なるほどこれは俺が悪かった。」
エドガーが翼を広げ空を飛ぶ。
フランコは大型2体と相変わらず戦っていた。
空からエドガーが飛んでくる。
「丁度いいところに!加勢しろ!」
No.8がエドガーに命令した。
エドガーはフランコに向かっていった。
「勝負しろ!!!フランコ!!!最強を決めてやる!!」
ドラゴンの爪がフランコを襲う。
フランコは華麗に避けた。
「くらえ!フランコ!!」
大型一機がフランコにビームを撃つ。
「勝負の邪魔をするな!!!」
ゴォオォォォオオオオオオっと高温の炎が大型を溶かす。
「エドガー!!貴様!!洗脳が足りなかったか!!」
最後の大型がエドガーに向かっていく。
「!?動けん!」
急に大型の動きが止まった。
「これは!!体が溶けている!」
後ろを振り向くと、フランコが槍で大型をつつき装甲を液体化するのが見えた。
「きっさまーーーぁぁぁぁ」
大型は溶けて爆発した。
「邪魔ものは消えた!さぁ、最強を決めるぞ!フランコ!!」
「そんなもの決めてどうする。」
ー一斉送信。大型は4体とも消滅。エドガーはフランコと対峙中、今動ける者は黒幕を見つけて連絡を!-
「エドガー!お前は今の奴に洗脳されているだけなんだ。目を覚ませ!」
「洗脳とはこれのことか?」
エドガーが壊れたUSBをフランコの前に投げつけた。
「!?お前、いつから?」
「少し前からだ。自分で解いた。俺を勝手に動かした奴は直ぐに殺してやるさ。だが、その前に、お前たちと戦う口実がある今戦っておかなくてはならない。」
「下らない。もうお前の洗脳が溶けているなら、お前に構う必要はない。」
フランコは背を向けて走り出した。
ゴォォォォと炎が吹かれ、周りは炎の海となった。
「バカ!今はそんなことをしている場合じゃないだろう!!」
「進みたいなら俺を倒してから行け!!!」
フランコは槍を持つ手に力を込める。
「洗脳を解いてもまだ目が覚めてないようだな。」
「いいな!やっとやる気になったか!」
エドガーが炎を吹く。
フランコは真正面でそれを受ける。
槍で火をつつき固めていく。
火では埒が明かないので、エドガーは直接地面をたたいた。
ドラゴンの巨体から放たれる衝撃により、地面が割れた。
フランコは空中に避ける。
地中に埋まっていた爆弾型が割れ目から顔を出した。
次々と爆発が起こる。
爆炎で二人の姿が見えなくなる。
(どこから来る?あの巨体なら動けばすぐ分かる。)
フランコは辺りを警戒する。
煙の動きをよく見て、エドガーの動きを見ていた。
ぐいっと足が引っ張られる。
(地面か!)
フランコは地中に埋もれていった。
脳内設定その⑩
エドガー=シマコフ 種族ーエルフー
アミュレット名 「King of the Monsters」
「思い通りの生物に変身できる。複雑な設定、巨大なものになればなる程、体力の消費が激しくなる。」




