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ダイヤモンド・ダスト・トレイル「斜陽へと羽ばたく鳥」   作者: 白山 遼
●完全閉鎖孤島ーキロネキシアー
22/504

●「侵略者は誰だ!」3/4

「おい、どうした。落ち着け!」「やめろ!危ないだろ!」


戦士が持っている武器を振り回してきた。




さっきまで優勢だったピザファット・フランコチームが押され始めた。


そして、味方の中に先程と同様にして頭に何かを差し込まれる者が現れ始めた。




「おい!フランコ!やべぇぞ!」


「ピザ男!あいつらの頭をよく見ろ!」


「ん?何か分かったのか?」


「全てではないが、差し込まれた跡に模様が出来ている。」


「あぁ、本当だ。」


よく見ると、頭に複雑な模様が浮かび上がっているのが分かった。


「あれを何とかすればいいって事か?」


「分からんが、試してみる価値はありそうだな。」


「まずは、動きを止めねぇとな!」




フランコとピザファットは暴れ始めた戦士たちの元へと向かう。




「させないよぉ。」


後ろから突然攻撃が来る。




「「何!」」


二人は振り返る。




「頭に差し込まれたものの正体を教えてやるよぉ。覚えときなぁUSBっていうんだぁ。まぁ知ったところでどうすんだって話なんだけどよぉ。」




フランコの頭に差し込み口が開く。


そして、機械兵からUSBが伸びる。




「ピザ男!戦士たちはお前に任せる!」


フランコは冷静にピザファットに命令した。




「お前、一人で戦うつもりか?こいつ確実にアミュレット使いだぞ!せめて二人で…」


「大丈夫だ。こいつは一人で何とかする。それよりもお前は仲間たちを救うべきだ。このままでは皆死んでしまう。お前がやるのだ!」




機械兵から怒りを帯びた声が届く。


「一人で?おいおい、舐めたこと言うじゃんかぁ。」


そして、フランコにUSBを差す。




ガンガンっと音が鳴る。


「?!これは!」




フランコは差込口を液体にして、USBが差し込まれるのを防いでいた。


「お前のアミュレットは俺には効かない。このまま時間を稼がせてもらうぞ。」




「やるじゃん。でもやっぱり無駄なあがきだなぁ。」


そういうと突然その機械兵の動きが鈍くなった。




「何だこいつ。急に動きが・・」


フランコは自分がミスをしたのではないかと思った。




ピザファットの方を向く。


ピザファットの近くにいたドローン兵からUSBが伸びているのが見える。


戦士から矢が放たれる。それをドローンは他の機体とは明らかに異常な軌道で避けていった。




(やはりそうか!)


フランコは疑問を確信に変えた。




「このくそ!」


力を込めて砂嵐を発生させ、ドローンをピザファットから遠ざけた。




「いきなりどうした!」


ピザファットが怒鳴る。




気にするなと叫ぶとフランコはため息をついた。


(考えが甘かったか。こいつらは全員指揮官で全員兵と考えなくてはいけない。指揮官の役割を得た一体はアミュレットを使ってくる。恐らく命令を与える能力。発動条件はUSBと呼ばれるものを頭にできた空洞に差し込むこと。こんな感じか。この膨大な数を全部倒さなければならない!出来なければこの島は滅ぶ!)




フランコはとりあえず考えるのをやめ、ピザファットの方へと向かいつつ敵を殲滅していった。




一方ピザファットの方は、




「おい、暴れんなよ。」「この野郎、てめぇ顔覚えたかんな!」 「痛っ!心臓刺しやがって!」


戦士たちに苦戦していた。




(くそ!一気に捕まえようとしてもダメか!一人一人確実に正気に戻さなければ!)




「くらえ!」


目の前に来たエルフに一発食らわせる。


体勢を崩したところをすかさず全体重をかけ地面に叩きつけようとする。




「うぐっ。」


槍で体を刺される。




うおぉぉっと雄たけびを上げるとピザファットは前進してそのままそのエルフを地面に叩きつけた。


「どうよ!島一番の体重をくらいやがれ!」




身動きが取れなくなったのを確認すると、頭にできた模様に触る。すると突起があることに気付いた。


(ん?これ引っこ抜けそうだな。引っこ抜いちゃおうかな?でも頭に刺さってるんだよな、まぁ俺の体じゃねぇし、何かあったら戻せばいいか。)


勝手なことを考えて、模様を引っこ抜いた。




すると、さっきまで暴れていたエルフが静かになった。


(やべぇ、死んだか!)


スーッと体中に寒気が走る。ひょっとしたら、自分は取り返しのつかないことをやってしまったのではないかという気持ちが押し寄せてきた。




元に戻そうとしたときだった、エルフがまるで今まで寝ていたかのようにあくびをしたのだった。




「重いっ!どいてくれ潰れる!」


意識がはっきりしたのか、ようやく自分の上に乗っかっているピザファットに気付いた。




(危ね。殺したかと思った。でも、これで仲間を救えることが分かったな。)




ピザファットは無事な戦士と今助けたエルフ、それと丁度追いついて来たフランコを集めると分かった情報を共有した。




「OK!じゃあ仲間を救う、敵を全滅させるで二手に分かれようぜ!」


「分かった、敵は俺の能力の方が簡単に倒せる。」


「仲間の方は俺っちの能力の方が向いているな。」




こうして、ピザファットチームとフランコチームが発足された。




それからは、破竹の勢いだった。


二人は戦いに勝利した。




「死者0人、重傷者12人、軽症者25人か。」


「なぁ。」


ピザファットが被害確認をしているフランコに話しかける。




「どうした?」


「敵は全滅したってことで良いんだよな。」


「どういうことだ?」


「いや、どうもあっさりしていると思うのよ。」


「まだ、敵が残っていると?」


「わかんねぇ。」


「とりあえず、今は怪我人の手当てだな。」




そういうとフランコは戦士たちに指示を出しにいった。


ピザファットはそんな姿を見て


(お前の方がリーダーに向いているよやっぱ。)


と思ったのであった。




その後、怪我人を運ぶのを手伝いひと段落つけると、ピザファットは当初の目的通りエドゥの救出へと向かうのであった。




「よかったのですか?見逃して。」


戦士たちがフランコに尋ねる。


「何のことだ?怪我がない者は自分の仕事に戻れ、あいつのようにな。」


フランコの言葉を聞き、これ以上は無粋だと戦士たちは思いそれぞれの持ち場に戻っていった。




(全く。お前が長に選ばれた理由が分かった気がする。長老の孫っていうのも一因だったんだろうが、やはり一番は戦士たちを味方につけるほどの行動力があることなんだろうな。


まだネミとの戦闘の傷が癒えていなかった俺のもとに戦士たちが助けを求めてきたんだ。


彼らは命令違反と知りながらもお前を救ってくれと頼んできた。


果たして俺がお前の立場だったら同じことが出来るだろうか?)




フランコはそう思うと応急処置を済ませ、しばらく眠り休息をとることにした。




ピザファットとフランコが機械兵たちと激戦を繰り広げていた頃、エドゥは自分の潔白を訴えていた。


「襲いに来たんじゃないんだ、この星に不時着した時にたまたまここに着いてしまっただけなんだ!」


「星?よく分からんことを、、変なことを言ってうやむやにしようとゆうのではあるまいな!」


「とにかく、偶然来てしまっただけなんだ!」


「では、何故僕らを襲ったのですか?」


ラルフから質問される。


「意味が分からん!俺はここに着いてから誰にも危害を加えていない!」


エドゥはピザファットの頭に一発ぶちこんだことを思い出した。


(あれは、ノーカン。)


ラルフはエドガーの方を向き何やら合図を送りエドゥの方を向いた。


「確かに、あなた自身はね、、」


「ん?どういうことだ?」


エドゥが困惑しているとエドガーが何かを持ってきて全員が見える位置に置いた。




「これは、あなたが入っていた鉄の塊から出てきた物です。」


「何だこれは!俺はこんなものは知らないぞ!」




それは小さなロボットのような物であった。


「そして、これが我々を襲った物の残骸です。」


さらに、ラルフがその横に何かを置く。


それはロボットと同じような材質で出来ていた。


「どちらも、この島の物では作れません。これでもまだ、この島に偶然寄っただけと言うつもりですか?」

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