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ダイヤモンド・ダスト・トレイル「斜陽へと羽ばたく鳥」   作者: 白山 遼
⚙︎機械仕掛けの神ー超大陸バンギア北部「医学都市 パピルス」ー
171/495

⚙︎「共同戦線」2/12

カンカンカンカン!!!


銃撃を避けながら二人は工場の内部に入ることが出来た。


(いける!!!)


ナタリーがそう確信した時だった。


「嘘。なにこれ・・・。」


通常のオートマタはナタリーと同じくらいの背丈なのだが、目の前に現れたオートマトンはその5倍は軽く超えていた。


<姉さん!危ない!!>


ガシンガシン!!!


巨大なオートマトンがナタリーを踏みつけようと前進してくる。


ナタリーは腰を抜かしてしまいその場から離れられなくなっていた。


(だめ、死んだ。)



「血流術。」


ブワァアアアアア


ブンブンブンブン!!!


ナタリーと巨大オートマトンの間に、真っ赤な血が斧の形をなして飛んで来た。


「?」


ナタリーが呆然としていると、大きな声が聞こえてくる。


「出口まで走って!」


<姉さん!>


二人の声でナタリーはハッと我にかえった。


声に従って出口までなんとか引き返す。

「危なかったわね。」


先程の声の主が二人の目の前に現れる。


真っ白な肌に、赤く光る目。


「吸血鬼?」


「えぇ、アンジェリカ=ヴァインレッドと申します。以後お見知りおきを。」


「ありがとう助かったわ。あたいはナタリー=ガンデイユ。そしてこっちが。」


<弟のナッツ=ガンデイユです。>


互いの自己紹介を終えると、アンジェリカがある提案をしてきた。


「今、戦力になる人たちが近くの病棟で作戦会議をしているの。あなたたちも、よかったら参加してくださらないかしら?」


病棟。ナタリーはその言葉に一瞬だが引っかかった。

彼女は教会に追われている身。

教会の管理下にあるこの街にいること自体だいぶリスクがあるのだ。

当然教会の兵もこの街の戦力に含まれるだろう。


「大丈夫よ。今は罪人とか吸血鬼とか言っている場合じゃないから。」


ナタリーがどう断ろうかと悩んだいると、また新たに誰かがやってくる。

それはナタリーも知っている人物だった。


「シャルロッタ=スベンション!?」


<知っているんですか?姉さん。>


「教会の双璧って呼ばれてる実力者よ。」


「天使様を除けば、まぁ私とエリアスに敵う奴なんていないわね。」


シャルロッタは両手を腰に当てて威張っていた。


「エリアスもこの街にいるの?」


「えぇ、病棟にいるはずよ。」


「あなたたち二人がいてもまだ応援が必要なわけ?」


パンパン。


アンジェリカが手を合わせて叩く。


「その辺の話を含めて一度ここから離れましょう。」


こうして4人は病棟へと向かうこととなった。


病棟にはエリアス、ザウル、カロリーナ、ピザファットの4人がいた。

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