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ダイヤモンド・ダスト・トレイル「斜陽へと羽ばたく鳥」   作者: 白山 遼
⚙︎機械仕掛けの神ー超大陸バンギア北部「医学都市 パピルス」ー
162/495

⚙︎「狂乱の科学者」5/12

4章ようやく半分くらいまできました(予定)

「アゥアッアッ。」


バッと急に走り出した。

ろくに言葉が話せなくなり思考もまとまらなくなっているらしい。


エドワールはそのまま街中に入っていった。


「きゃあああ!!!」


「何だ?この化け物は!?」


ところどころ内臓が丸見えになっていた彼の姿はまさに化け物と呼ばれるにふさわしい格好だった。


「通報だ!」


「グギャギャギャ!!!」


彼は通行人の一人に飛びついた。


「やめろはなせ!」


その腕を掴むとそのまま一気に引っ張る。


「俺の腕がぁああああ!!!!」


通行人の腕が容易く引きちぎられる。


「ギャハギャハハハ!!!」


エドワールはその腕を自らの体に取り付けた。


「みんな逃げろ!!」


逃げ惑う通行人を次々と襲っていく。


「あぁあああ!!!私の顔がぁあああ!!!」


「助けて・・・助けて。」


エドワールは足りないパーツを次々と補給していく。


「いたぞ!」


通報を受けた教会の兵が駆けつけた時に、彼の体はほぼ元通りになっていた。


「せっかく来てもらったのに悪いが。失礼する。」


兵に背中を見せその場から立ち去ろうとするが。


「逃がすな!捕えろ!」


兵士たちはエドワールを囲んだ。


「流石に鍛えているな。いいパーツだ、いただくとしようか!」


それから激戦の末、エドワールは隙をつき逃げ出した。


(まずい、だいぶ破損した。)


「ん?ここは。」


逃げるのに必死だったので気がついていなかったが、彼はいつの間にか西門にたどり着いていた。


<虐殺せよ。虐殺せよ。>


ズキューーーーン!!!


門番の機械人形が突然、発砲する。


「!?」


エドワールの体に風穴が開いた。


<生命反応あり、追撃する。>


(馬鹿な、機械人形がなぜ武装している!!)


エドワールは急いで立ち上がり射線から外れる。


(機械人形は自らの意思で動くことはない。つまり誰かがこいつらに命令を下しているということか!)


<排除。排除せよ。>


門番が近づいてくる。


(いずれにせよ、早くこの場を離れなければ。)


エドワールは飛び出した。


<発見。排除せよ。>


ババババババ


銃弾が浴びせられる。


「ウォオオオ!!!」


自分の腕をちぎり穴の空いた部分を次々と埋める。


そして、ついに門の外に出ることに成功してしまった。


「ッハハハハハハハ!!!!」


門の外には多くの死体が置いてあった。

大方先程の門番にやられたものであろう。


(何が起こっているか分からんが、好都合だ。)


死体から使えるパーツをもぎ取り傷の穴を埋める。


(とりあえず息を潜める場所を探さねば。)


エドワールはパピルスを後にした。

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