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初級の森 スライムが倒せない

少し、頭の中にある冒険譚を書いてみようと思っています。

気軽にコメントなど頂けたら、お返事書いていこうと思います。

また、パソコンにて更新しているので、更新は不定期ではあります。

「はぁ、はぁ。こんなスライムごときに・・・」

「スライムごときに・・・」


「はぁっ、はぁ。 っぁ。・・・。」


男は周囲をスライムに囲まれている。

逃げるにも逃げられない。


いくら攻撃をしようとしても、有効打撃を与えることが出来てないのだ。


武器は持っていない。

服装もいたって普通の身なり。今はすでに、転んだりして、ボロボロの泥だらけだが・・・。


いわば、町中にいる、普通な人だ。


男はヘトヘトである。体力はとうに尽きている。

もう、半日も戦いっぱなしなのだ。


「こんなことになるなんて・・・」


後悔のつぶやきは、むなしく空に消えていく。



町から出て、最初の森が、この「スライムの森」

広大な敷地ではあるが、スライムしか出ないという特徴がある。

初心者冒険者にとって、本当に初歩の初歩。

逃げる必要もなく、普通に棒やら、剣やらを装備していれば、まずはケガもしない。

回復魔法も、薬草も使わなくても大丈夫。

魔法使いだって、初歩の火の魔法で十分すぎる火力でもある。


それにしても、この男は、弱い。

弱すぎる。

たとえ囲まれてしまっているとはいえ、初歩。

初心者の森だ。

最初の一匹を普通に倒していれば、全く問題なかったはずなのだ。


ただ、この男は、普通の人。

冒険者ではないのだ。


だから、このスライムで苦戦を強いられている。


そして、この男は死の間際である。

スライムの数は優に30を超え、それらが集まり巨大化している。


男は最後の気力を振り絞って、殴りかかった。

全てをかなぐり捨てての攻撃だ。


何度も、何度も、殴りに殴った。

殴るたびに、身体の動きが鈍る。

殴っても、殴っても効かない。体力がもう尽きているのだ。

足元にあるそこいらの棒で叩いてもみたが、折れてしまった。

万事休す。声も出ない。。。



その時だった。


爽やかな柑橘系の香りがしたかと思うと、肌をチリチリとする熱感と、

オレンジに染まる光景を目にした。


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