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蛇姫転生物語  作者: シア風
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食料確保へ~蛇との遭遇~

…おはようございます。生誕二日目です。さて、生き残ってやると言ったわけですが、大きな問題があること、お分かりですか?

……そうです。私自身が弱すぎるので動物を狩って食料に……というのができない恐れがあります。ただ、蛇の食生活は主に動物だった気がしています。


(冷凍マウスとかカエルを食べている動画は見たことあるけど……。)


不安を胸に秘めながら私はゆっくりと周囲の散策を始めました。





「……鑑定さんがなかったら死んでたなぁ。」


隠れる私のすぐ近くでキョロキョロと辺りを見ているカエルがいます。

「おっ、カエルや。食えるなら食ったろ」と思ったんです。でも鑑定だけしておこうと思ってしたんです。その結果、


『スネークイーター Lv8

その他の鑑定に失敗しました。』

『スネークイーター

下位亜種の蛙。蛇を逆に喰らう蛙。蛇を見ると、口を開き飛び掛かる。蛇相手に補正がかかり、蛇毒が効きづらい。』


(こんなところに何でこんなのいるわけ?)


死ぬ直前で危機一髪回避。ただ、この亜種はおいといたとしても、食べれるカエルがいるかもしれない。……味とかは、考えたくないな。さあ、別のを探しに行きます。




ドーモ、スネークイーター、サン。スネーク、デス。

……おかしいですねぇ?目の前にスネークイーターが見えます。こいつ亜種じゃありませんでしたっけ?何でこう何度も会わないといけないのですか?試練ですか?

そう思いながらそそくさと気づかれないよう去ろうとすると、


「シャアァァァ」


私がいる場所の反対側から私より一回り大きい蛇がスネークイーターに襲いかかる。私は咄嗟に鑑定を行う。


『スモールボア Lv3

その他の鑑定に失敗しました。』

『スモールボア

下位の蛇種。毒性がなく、力が強い。お腹一杯でないときに、出会った生物を獲物だと考えたとたん襲いかかる狂暴性を持つ。』


ボア型!?私とは違うタイプだ。毒を持ち、主に毒で攻撃する私と違い、ボアは締め付けて殺すタイプの蛇だ。

ボアはスネークイーターを一気に締め付け喰らおうとする。しかし、スネークイーターもただではやられないと言わんばかりに舌を器用に動かしボアの頭に巻き付ける。


(す、凄い。これが生きるための闘いなんだ……。)


思わず感心する私を他所に、その場は沈黙が続く。すると突然、バキバキと言う音と共にスネークイーターの身体がうなだれた。おそらくスネークイーターの骨が折れたのだろう。それほど強力だということだ、あの締め付けは。

しかし、数分しても双方動かない。何故かと思っていたが、少し考えたら理解できた。


(あ、スネークイーターのべたべたしてそうな舌が剥がれてない。ボアは口を開けれないんだ。)


試合に勝って勝負に負けたような状況だ。私のことじゃないけど。……なんだかこのまま放って置いたら人として……いや、蛇としてダメな気がする。

私は勇気を振り絞ってボアに近づいた。ボアは最初は振動から焦りを見せた様子だったが、すぐにおさまった。舌をチロチロしていたからスネークベビーだと察しているのだろう。

スネークベビーごときには負けないという強気な構えか、それとも友好関係的な何かしらがスネーク型とボア型の間にあるのだろうか、ボアの心理はわからない。

私がすることは、ただひとつ。殺されないことを祈りながら……


(あの舌をはずすこと。それが私が私であるためにすべきこと。)


少しずつ近づき、スネークイーターの舌先を噛む。味はしない。何やら気持ち悪い感じがした。死にたくない。だけどやらなきゃいけない気がした。

ボアから舌を剥がす。ボアの目が見えたとき、ビクリと身体が震え、一瞬舌を離してしまう。恐怖抵抗のおかげか、動けないとまではいかなかった。

まだだ。まだ剥がれきっていない。勇気を振り絞ってもう一度近づく。舌先を噛んで再度剥がしにかかる。ボアの目がギロリと睨んでいる(様に見える)。


「は、剥がれ…ひっ、襲わないで!」


口が解放されたとたん威嚇するボアに身体を縮こまらせて怯えてしまう。正直あの糞鳥(ダークアクイラ)の時に逃げ出せたのが奇跡であって、今は最早奇跡に賭ける他なかった。


「シュー」


そう言ったボアの言葉が私は何故かわかる気がした。※次から普通に喋って居ますが、実際はシャー的な感じに言ってます。


「えっ?何です?」

『だからあんた、マザースネークは?群れからはぐれたら危ないわよ。』

「えっ?ええ……何で言葉が解るんだろう?」

『ん?あんたも蛇なんだからわかって当然でしょ?』


そんなもんなのか?いや、でも私はマザーの言葉は理解できなかったし。


『まぁ、理解出来るようになるのはおおよそ五日目以降の個体だから……いや、あんた五日目にしては小さいわね?食事ちゃんとしてる?』

「……あの、私二日目……。」


そう言うと、ボアは固まった。私はなんでや?と思い色々調べてみた。


『スネークベビー

Lv1 性別メス 職業 なし

戦闘力

耐久力160 魔力量390

攻撃力30  魔法力5

瞬発力90  速力 50

耐性

物理耐性-25% 魔法耐性-75%

スキル

鑑定2 地属性魔法0(レベル2で解放) 毒牙2

恐怖抵抗1 蛇言語5 ??(5/100)100%で解放

称号

土地神の加護、深き愛を受けるもの、転生者』


はて?何故に蛇言語とやらがあるのでしょうか?いや、おそらく五日目の蛇は皆覚えられるのだろう。そしてこの??は何ですか?とりあえず鑑定さんで色々と調べてみると、


『土地神の加護

レベルが存在するもののレベルアップを早める。更に、身体の成長も早める。』


これ、だな(確信。

とりあえずめんどくなるのでボアさんには黙っておくことにした。

遅くなってすみませんσ(´・д・`)

最近、とあるゲームにハマってしまいまして、申し訳ない!

通勤時間などで頑張りますので良ければご期待ください。


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