【登場人物紹介】
第六章終了時点までに登場したキャラクターの紹介です。
抜けている人物も多々います。
※第六章まで未読の方はネタバレ注意。
セカンド・ファーステスト
17歳 男 人間
少し長めの青黒い髪に透き通るような白い肌をした高身長の超絶美形。※期間限定課金アバター。
中身は佐藤七郎24歳独身。中高ろくに通わず仕事もせず引きこもりネトゲ三昧で、VRMMORPGメヴィウス・オンラインでは「seven」というメインキャラクターで世界一位に君臨し続けていた男。
世界一位のプライドがあるためか、現在はサブキャラ「セカンド」だというのに、なんかどことなく偉そう。
転生したこの不思議な世界で、あの頃の世界一位を取り戻すべく、日々サブキャラ育成に熱中している。
性格は世界一位。何をするにもまず世界一位。次いで女。時折は仲間や友にも熱くなったりするが、やっぱり世界一位が最優先。
ネーミングセンスが非常に優れている。
趣味はメヴィウス・オンラインだったが、現在はPvPがお好きな様子。
所有馬の名前はセブンステイオー。黒鹿毛の馬。
【剣術】【弓術】龍馬龍王以外全て九段。
【魔術】四大属性を壱~肆ノ型まで、雷属性を壱~伍ノ型まで習得済。肆ノ型伍ノ型以外全て九段。
【召喚術】《魔召喚》《精霊召喚》《精霊憑依》全て九段、《テイム》が11級。
《変身》九段、《クリティカル》九段。
一人称は「俺」
シルビア・ヴァージニア
17歳 女 人間
プラチナブロンドの長髪を後ろで纏めた凛々しい元女騎士。
ヴァージニア騎士爵家の次女で、現在はセカンドのチーム『ファーステスト』の魔弓術師。
DEXとAGIが高い典型的な弓術師タイプ。INTも高いので魔弓術師にぴったり。
セカンドに恩を感じており、恋心も抱いているが、やつのあまりの非常識さになかなか素直になれない。
幼い頃から騎士に憧れており、正義感が人一倍強く、真面目で融通が利かないツッコミ役。しかし最近は誰かさんの影響かだんだんとボケもこなすように。
少々頭が弱いところがあり、ポンコツと呼ばれていた時期も。
趣味は決め台詞と必殺技の研究。一流の弓術師となっても騎士の夢は諦めきれない様子。
馬の名前は白銀号。栗毛の馬である。
【弓術】龍馬龍王以外全て九段。
【魔術】火属性のみ壱~参ノ型まで習得済。全て九段。
《変身》六段、《クリティカル》九段。
「私」 「セカンド殿」
エコ・リーフレット
16歳 女 猫型獣人
栗色の短い髪に猫の耳、青緑の瞳をしたつり目にぽかんと開いた口から覗く尖った歯が特徴。
よくぽかんと口を開けたアホ面をするが、それはフレーメン反応によるもの。聴覚が優れており、人間部分の耳で普通の音を、頭部の猫耳で高音を聞き分ける。またバランス感覚も非常に良い。
元は王立魔術学校の落ちこぼれだったが、今はファーステストの頼れる壁役。
MPがバカ高いのにINTが低い。DEXもAGIもLUKも低いが、HPとVITとMGRは高い。
壁役+回復役=筋肉僧侶という珍しい成長タイプ。まさに壁役のエキスパート。
性格は猫。時たま犬。とりあえず楽しけりゃ何でもいい。セカンドが大好きで、シルビアとユカリは普通に好き。
アホそうに見えて実はかなり頭が良い可能性が高い。言葉がたどたどしいのは、慣れ親しんだ獣人語ではなく日本語を使っているから。
作戦会議という単語がお気に入り。わくわくするらしい。
趣味は敷地内の探検と珍しい物集め。彼女の部屋には珍品がぎっしり詰め込まれた宝箱があるとか。
馬の名前はリーフインパクト。鹿毛の馬。
【盾術】龍馬龍王以外全て九段。
【回復魔術】《回復・小》九段。
《変身》初段、《クリティカル》九段。
「あたし」 「せかんど」
ユカリ
19歳 女 ダークエルフ
白紫色の長髪と褐色の肌、刺すように鋭い三白眼、冷淡な無表情、ナイスバディ。
元女公爵付きの暗殺者。陰謀に巻き込まれ奴隷となり、セカンドに購入され鍛冶師となった。
なんやかんやあってセカンドに依存するように。それはもう狂信的なほど。
セカンドを主として敬うと同時に、男として愛している。
現在は鍛冶師でありながら、ファーステスト家の家令であり、メイド長であり、セカンドの秘書であり、付与師でもある多忙な人。
性格は冷静沈着。正論が好きな毒舌メイド。むっつりドスケベエルフの異名を持つ。
趣味はセカンドの観察。網膜に焼き付けるとか何とか。夜になると一人で何やらやっているらしい。
馬の名前はエルパープル。青鹿毛の馬。
【鍛冶】《製錬》《精錬》《製造》《作製》《解体》全て九段。
【暗殺術】歩兵~銀将まで習得済、それぞれ初段。
【糸操術】歩兵~銀将まで習得済、それぞれ高級位。
《付与魔術》九段。
「私」 「ご主人様」
アンゴルモア
年齢不明 性別不明 精霊大王
ショートカットの赤・黒・金の髪に中性的で美形な顔立ち、色白の肌にスレンダーな体形。やたら仰々しい服を着ている。
セカンドの期間限定プレミアム精霊チケットによる《精霊召喚》に応じ、現世に顕現した。
火水土風の四大属性から逸脱した雷属性を司る精霊界を支配する大王。その全貌は謎に包まれている。
性格は最悪の調子乗り。とても偉そう。実際偉いから始末におえない。
趣味は弱い者いじめ。しかしなんだかんだ言って優しいところもある。
「我」 「我がセカンド」
あんこ
推定数百歳 女 暗黒狼の魔人
漆黒の長髪と、糸のように細められた目、優しげに微笑む口。全身に纏った闇の黒衣でも隠しきれない妖艶な肢体。セカンドより少しだけ低いくらいの長身で、黒毛の狼耳と尻尾が生えている。
セカンド曰く「何としてもテイムしたい魔人ランキング」ぶっちぎり第一位。
何百年もの間、常闇の図書館の中で孤独に過ごしてきた。唯一の娯楽は、その場を訪れた命の殺生。
彼女にとっては、セカンドがこの世の全て。それ以外はどうでもいい様子。
陽光が苦手で、その体に少しでも当たればへろへろになってしまう。
趣味はセカンド。
「私」or「あんこ」 「主様」
ウィンフィルド
年齢不明 女 水と土の混精
グレーのツーブロックにすらりとした長身の美人。眠そうな目とつっかえつっかえの喋り方が特徴。
精霊としては水も土も中途半端のクソ雑魚だが、こと戦略において彼女の右に出る者はいない。
精霊界では精霊大王アンゴルモアの軍師として活躍しており、その能力を買われセカンドの指示でユカリによって召喚された。
人と人との争いにおいても、まるで将棋のように何十手も先を読み、局面を自由自在に動かしてしまうほどに異常な頭脳の持ち主。
遊戯感覚という点でセカンドと意気投合し、以来ちょっぴり気になるご様子。しかし自身のマスターであるユカリに妨害され、なかなか上手くいかない。その駆け引きさえ楽しんでいたりもする。
趣味は思考実験。少ない情報でどれだけ正しい読みを進められるか常に鍛錬している。しかし最近は自身の感情がコントロール不能になり実験結果がブレブレ。主にセカンドとあれやこれやする妄想が全く上手くいかないらしい。
「私」 「セカンドさん」
マイン・キャスタル
16歳 男 人間
サラサラの金髪に中性的な顔立ち、低い身長と貧弱な体つきから見た目はまるで女の子。だが男である。
キャスタル王国の第二王子。王立魔術学校に通っており、一年次の首席であった。
魔術が得意で、知識も豊富、頭脳明晰な優等生。しかし王子ということもあり学校では浮いた存在。マザコンやガリ勉という陰口も。
かなり良く言って豪放磊落なセカンドの、その明け透けさに惚れ込み、兄貴分と慕うように。そして友人となった。
趣味は勉強。知識量だけで言えば王国全体でも上位である。
「ボク」 「セカンドさん」
クラウス・キャスタル
20歳 男 人間
金色の長髪を後ろで束ねた鋭い目の美男。マインと対照的に長身で、体は相当に鍛えられている。
キャスタル王国の第一王子。第一騎士団長。王位継承の筆頭であった。
剣術に長け、その腕は王国一を争うとも言われている。※タイトル戦は除く。
苛烈な性格で才能至上主義。才能のない貧弱な臆病者はゴミにも劣ると宣うほど。
実母による洗脳教育で国王になることへの強迫的なまでの執着と、マインに対する途方もない憎悪が、自身でもコントロールできていない。
本来は政敵であるはずのフロン第二王妃を信頼しているようだが……?
趣味は愚弟いじめ。裏を返せばそれは余裕のなさや自信のなさ、不安の表れであるが、本人は気付いていない。
「オレ」
バウェル・キャスタル
43歳 男 人間
くすんだ金髪をした、隈が目立つが眼光は鋭い中年。キャスタル王国国王。
利益第一、利己主義、拝金主義の愚王。だとセカンドには思われていたが、この世界では違っていた。
彼は最後の最後まで帝国に屈さず、公正な判断を下さんと努力していた。
フロン・キャスタル
34歳 女 人間
サラサラの金髪を腰まで伸ばした美しい女性。マインによく似ている。
キャスタル王国第二王妃。マインの実母。元は国王バウェルのメイドであった。
実に明晰な頭脳をしており、それに恐れを抱いた宰相と第一王妃によって行動を封じられていた。
息子であるマインが最も大切だが、同時にクラウスの境遇を哀れにも思っている。
趣味はティータイム。お気に入りのメイドと優雅に語り合うのが日課である。
ホワイト・キャスタル
39歳 女 人間
茶色と金色の混ざった髪を煌びやかに盛り飾った化粧の濃い女性。
キャスタル王国第一王妃。クラウスの実母。
金と権力の亡者。豪華絢爛な今の生活を守るため、そして更なる力を得る為に他者を平気で踏みにじる愚か者。彼女を好きな者などいないが、逆らえる者は少ない。
妾であるフロンとその子であるマインを憎んでいる。自身が国王の母となって権力を振るいたいがためにクラウスを何としても国王にしようと画策しているが、政治に疎いためクラウスの邪魔にしかならない。だが、誰も注意などしてくれない。
ハイライ
50歳 男 人間
バーコードハゲのおじさん。ザ・管理職といった風貌。
キャスタル王国の大臣を務めており、とても優秀。第二王子派筆頭。
大局観に優れ、先の先まで冷静に見通し、損なく立ち回る。その弁舌は見事と言う他ない。
愛国心も強く、王国のために身を粉にして働いている。ゆえにハゲたという説が有力。
趣味は週末に友人と繰り出す居酒屋巡り。一国の大臣だというのにその趣向はかなりの庶民派。
バル・モロー
51歳 男 人間
見た目だけは格好の良い渋いおじさん。
キャスタル王国の宰相。その正体はマルベル帝国のスパイ。30年以上かけてその辣腕を振るい王の信頼を勝ち得た。
クラウス第一王子を裏から操って改革を行い、キャスタル王国を傀儡化し、マルベル帝国のものにしようと密かに画策していた。
だがその半生を賭した計画をぽっと出のセカンドによって見事に水の泡にされ、あまりの怒りに狂人と化してしまう。
最終的には肉塊となってクール便でマルベル皇帝の元へと新鮮なままお届けされた。
ジャルム
44歳 男 人間
ぎょろっとした目の、細いおじさん。
キャスタル王国第三騎士団長を務めている。
仕事はできるが不正もできる。そうして他者を蹴落としてその地位までのぼり詰めた。
長いものに巻かれるタイプで、宰相と手を組み存分に甘い蜜を吸っていた。
処刑確実。現在拷問中。
メンフィス
49歳 男 人間
ちょびヒゲのおじさん。
キャスタル王国第二騎士団長を務めている。
根っからの軍人。愛国心が強く、お国のためなら粉骨砕身の覚悟で何でもこなす。
過去には「タイトル戦出場間違いなし」と謳われるほどの実力を有していたが、病気で足が思うように動かなくなり、以来は指揮に徹するように。そのまま出世街道をひた進み、ついには団長となった。
趣味は若い女の子のいるバーへ通うこと。時には息抜きも必要なのである。月に2回ほどと自制しているのが何とも堅物の彼らしい。
ガラム
36歳 男 人間
2メートル近い大柄なオッサン。
第二騎士団の副団長。騎士団最強と名高い大剣使い。
普段は寡黙な男だが、戦闘となると途端に饒舌になる。
二児の父。愛妻家。大きな体に見合わずマメな性格。世話焼きで、頼り甲斐もあり、彼を慕わない部下などいないほど。
趣味は休日に凝った料理を作ること。家族だけでなく、時には部下に振舞ったりもする。
シェリィ・ランバージャック
16歳 女 人間
茶髪のおかっぱくるくるお嬢様ヘアー。身長も胸も小さめだが態度は誰よりもでかい。
が、それはもう過去の話。セカンドと出会ってなんやかんやあり最終的に大失敗したことをきっかけに、人間的に成長した模様。残念ながら身長と胸の方はちっとも成長しなかったようだが。
ランバージャック伯爵家の令嬢で、最年少Aランク冒険者というエリート中のエリート。
天才精霊術師という肩書もあり、土の大精霊ノーミーデスを使役している。
その傲慢な性格ゆえ幼い頃から友達が一人もいなかったため、ノーミーデスをテラと名付けて友達の代わりに四六時中一緒に過ごしていた。
ピンチに颯爽と駆けつけてくれたセカンドに胸キュン、今では立派な恋する乙女。若干ストーカー気質。
ボケとツッコミどちらもこなすマルチタイプ。中でもそのツッコミは特筆すべき鋭さがある。
趣味は夜な夜なこっそり小説を書くこと。現在書いているのは主人公の精霊術師のご令嬢が同じく精霊術師なのに剣術を使う白馬の王子様に助けられる王道ストーリーだとか。
「私」 「あんた」
テラ
年齢不明 女 精霊
褐色の美女。土の大精霊ノーミーデス。シェリィに使役されている。
テラという名前は幼い頃のシェリィに名付けられた。本人も気に入っているらしい。
シェリィの母のような姉のような存在としてずっと共に過ごしてきた。そのため彼女への愛情が深い。
ただ愛情の裏返しなのか何なのかは不明だが、頻繁にシェリィをいじる。とても主人に対する仕打ちではない。テラは「打てば響くので~」と笑っている。
ふわふわと掴みどころのない性格。シェリィ曰く「天使と悪魔が混在してる」らしい。
趣味はシェリィいじり。その後に宥めて慰めるまでがセットなのだとか。
バレル・ランバージャック
43歳 男 人間
太すぎず細すぎずの筋肉質なスポーツマン体型のナイスミドル。
ランバージャック伯爵家当主。商業都市レニャドーを領地に持つ。通称、木こり伯爵。
元は村だったレニャドーを林業で栄えさせ、あらゆる商売の根付く大都市として発展させたのがランバージャック家である。彼はその血を色濃く継いでいる。
文武両道が伯爵家の座右の銘であり、彼自身も昔は名の知れた使い手だった。
現在は武の一線を退いたが、ビジネスの方は今まさに全盛期、すこぶる調子が良いようだ。
趣味は散策。変装して正体を隠し、レニャドーの店々を渡り歩くのだとか。護衛は一苦労である。
ヘレス・ランバージャック
23歳 男 人間
長めの茶髪で高身長のイケメン。ランバージャック伯爵家の嫡男。
ランバージャックの名に恥じぬ剣術師。王国一はクラウスだと言う者もいれば彼だと言う者もいる。
メイドのマリポーサと共に王国中を気ままに放浪している。
セカンドと出会う日は近い。
キュベロ
24歳 男 人間
金髪碧眼の美形。セカンドの従者でありファーステスト家の執事。
元は王都近郊で活動していた義賊R6(リームスマ・シックス)の若頭で、まさに筋金入りの侠客。
心はいつまでも親分リームスマの子だが、自身を救ってくれたセカンドへの忠誠心は誰よりも強い。
気遣い上手で冷静沈着、使用人全員を取りまとめる委員長ポジション。根は熱血漢で、仁義を重んじる。
給仕、接客、渉外、使用人指導、酒の管理、相談役と、様々な仕事を担う。
趣味は粛清。たるんだ使用人を見かけたら、その拳でもって愛ある指導を行っているらしい。
「私」 「セカンド様」
リリィ
38歳 オネエ 人間
Mっぱげの筋肉もりもりマッチョマン。体は男、心は乙女。ファーステスト家の園丁頭を務めている。
元Cランク冒険者の体術師。気持ち悪がられ、色々なチームをたらい回しにされていた。
冒険者のような野蛮な仕事は嫌いで、本当はお花屋さんのような可愛い仕事をしたかったらしい。
庭の手入れができる今の役職を甚く気に入っており、彼女の中に眠っていた園芸のセンスも開花、現在は園丁兼警備員として大活躍中である。
自身を救ってくれたセカンドに一目惚れ。以来セカンドを前にすると、恥ずかしさと興奮とで頭が真っ白になってしまい、おかしなことを口走る。
コンプレックスだった男らしいムキムキの体もセカンドに褒められてからは考えが一転、より引き締まった完全究極芸術ボディを目指し日夜トレーニングに励んでいるとか。
使用人を「ちゃん」付けで呼び、自分にも「ちゃん」を付けで呼ぶようにお願いするのが彼女のルール。
趣味はお風呂と筋トレ。男性使用人共同の浴場でこれ見よがしに柔軟体操をするらしく、一部から苦情があがっている。本人曰く「セカンド様以外の裸体に興味なんてないわよぉん」らしいが、そういう問題ではない。
「アタシ」 「セカンド様」
ソブラ
35歳 男 人間
ボサボサの黒髪に無精ヒゲ、眼鏡をかけた冴えないオッサン。こう見えて、ファーステスト家の料理長。
よりによって本気になった女から結婚詐欺に遭い、全財産を失い奴隷にまで落ち、その上しこたま借金を背負わされた。
元Bランク冒険者。料理は元より得意だったが、あくまで男の料理。料理長となってからは死ぬほど努力して料理を身に付けた。というよりかは、初日から使用人14人分の食事を毎日朝昼晩と作らなければならなかったため、身に付けざるを得なかったという話も。
女たらしでだらしない性格だが、過去のトラウマからか、決して本気にはならない。
騙された許嫁に覚えさせられたカラメリアに依存し、抜け出せずにいた。休日になると「女遊び」と称してカラメリアの売人のもとへ。結果、買えるような値段ではなくなり、禁断症状によってぶっ倒れ発覚。現在治療中である。
趣味は酒盛り。酒に合うツマミを研究しだしてからは彼の所へ酒飲みが集まるように。男衆には「ソブラ兄さん」と呼ばれ慕われている。
「俺」 「セカンド様」
ジャスト
16歳 男 人間
鋭い三白眼と茶髪のオールバックに眉剃りという気合の入ったヤンキーのような青年。馬丁頭を務めている。
元はヤンチャな孤児。グレて浮浪児となり、順当にチンピラへと成長、盗みのシノギで失敗し奴隷に。
ファーステスト家に来てからは死に物狂いで馬丁の勉強に身を入れ、やっとの思いで一人前となった。
セカンドの馬セブンステイオーを正式に任されるようになってからは更に気合を入れるように。その日はソブラと酒を酌み交わしながら男泣きしたという。
その面倒見の良さと竹を割ったような性格から、若い馬丁たちには兄貴分として尊敬されている。
キュベロが天敵。元々チンピラだったこともあり、天下の大義賊R6の若頭という「すげェ人」にはどうしても頭が上がらない。
趣味は乗馬。奪うか奪われるかの生活から抜け出し、我武者羅に努力する中で、ふと見つけた楽しみだった。
「俺」 「セカンド様」
プルム
14歳 男 人間
やたらと前髪が短い馬丁の小僧。馬丁頭ジャストの弟分。
元浮浪児のコソ泥。好奇心旺盛で生意気。舐めた口を利いてはジャストにぶん殴られている。
ジャストに心酔しており、兄貴兄貴とまとわりつく。
趣味は兄貴自慢。いずれは兄貴の伝記を書いて兄貴の素晴らしさを世界に広めるのが目標。
「オレ」 「ご主人」
エル&エス
16歳、15歳 女 人間
赤毛の姉妹。セミロングで男勝りな方が姉のエル、サイドポニーで女の子らしい方が妹のエス。
万能メイド隊『十傑』の一員で、それぞれエル隊の隊長とエス隊の隊長を務めている。
エル隊は武闘派で有名。メイドというよりは傭兵集団のよう。
エス隊は正統派で有名。ある意味エル隊より厳しいという噂も。
凸凹姉妹、太陽と月、火炎と流水、などなど様々なあだ名があり使用人の間では色々と有名な姉妹である。
冤罪で嫌な思いをした過去があるため、人を疑うことと証拠の収集については誰よりもうるさい。
エルの趣味は格闘技。自身の腕前も大したもので、いつかその腕っぷしを活かしてセカンドの役に立つのが目標だという。
エスの趣味は裁縫。昔から姉の破けた服などを直していたため、その技術はなかなかのもの。いつの間にか趣味にまで発展していた。
「あたし」 「ご主人様」
「私」 「ご主人様」
イヴ
17歳 女 人間
真っ白な髪に真っ白な肌、薄赤い目をしたアルビノの女の子。
十傑の一人。ユカリ直下の暗殺部隊イヴ隊の隊長。
アルビノであるがゆえに村人全員や両親にまで気味悪がられ、「悪魔憑き」と呼ばれて幼い頃から座敷牢に閉じ込められていた。
無口で無表情、まるで人形のような少女。実は皆と仲良くしたいと思っているが、内気で引っ込み思案なため自分から話しかけられずにいる。
日光に弱いため屋外は苦手。また視力も弱く、よく部下に助けられている。
手先がとても器用で【糸操術】が大の得意。ゆえにユカリに目をかけられており、暗殺者として急成長中。
趣味は糸をいじること。座敷牢では何もすることがなく、自身の服を解れさせては縫い合わせてというおかしな暇つぶしを日夜繰り返していた。
「ぁ……」 「……っ」
コスモス
17歳 女 人間
黒髪ロングでスレンダー、見た目だけは清楚な美少女。
十傑の一人。コスモス隊、通称「変隊」の隊長を務めている。
どうしようもないド変態。歩くエロテロリスト。喋る言葉の9割が下ネタ。
芸術的センスに秀でており、絵を描くのが得意。趣味は同性へのセクハラ。
「私」 「ご主人様」
シャンパーニ
18歳 女 人間
ふわふわとした金髪がエレガントなウェーブを描く気合の入った髪型をした美人。毎朝一時間かけてセットしている。
メイクはばっちり、身長はそこそこ、胸は大きく、見た目はどこかのご令嬢のよう。自身のメイド服も煌びやかに装飾している。
十傑の一人。シャンパーニ隊、自称「華麗隊」の隊長を務めている。
決してファッションに手を抜かない。立ち居振る舞いも言動もお嬢様そのもの。しかし彼女はメイドである。
趣味はお嬢様になりきること。努力の人である。「おーっほっほっほ!」と笑う。
「わたくし」 「ご主人様」
ルナ
20歳 女 人間
美人でもなく可愛くもなく不細工でもない、ものすごく普通の女性。
イヴ隊所属のメイドで、優秀な暗殺者。調査のプロとして一目置かれている。
ひょんなことからイヴと打ち解け、以来イヴの通訳に。
恐怖という感情が欠落しており、何も恐れることができない。
コミュニケーション能力も欠如しており、一人の時は陰気そのもの。
語尾に必ず「と申しております」を付けて喋り、通訳に徹する。そうでもしなければ他人と真面に喋れない。
だが、仕事の話ならば問題なく喋れる。つまりは雑談が苦手なのだろう。
趣味は生き物を飼うこと。コンサデという名前の蜘蛛を可愛がっている。
「私」 「ご主人様」
ビサイド
29歳 男 人間
骨ばった顔、オールバックに固めた黒髪、何人も殺していそうな鋭い三白眼、がたいの良い長身。
義賊R6の構成員であり、キュベロの舎弟。筋金入りの渡世人である。
親分リームスマを敬愛し、若頭キュベロに惚れ込んでおり、セカンドに畏敬の念を抱いている。
R6崩壊後は物乞いのフリをして王国内のカメル教会を転々とし、散り散りになった仲間を探しつつ騎士団から身を隠していた。
キュベロと再会した現在、R6の再生を夢見てファーステスト家にて使用人をしている。
趣味は釣り。休日になるとウッキウキでヴァニラ湖へと出かける。その日の夕食のおかずを一品増やしてくれるため、使用人からの評価は高い。
「おいら」 「ご主人」
ゼファー
55歳 男 人間
赤毛のてっぺんハゲのオッサン。
第一宮廷魔術師団の団長。別名、火炎将軍。
実力主義で、まがったことが大嫌い。炎のように熱い男。国王バウェルの忠臣で、第二王子派の筆頭。
火属性魔術を伍ノ型まで扱える。
趣味は休日に妻と子供たちと一緒に出かけること。本人は仲睦まじく家族でショッピングだと思い込んでおり、荷物持ちに利用されているだけということにはまだ気付いていない。
「儂」 「小僧」
チェリ
18歳 女 人間
黒髪ボブカットでストーンとした体型。身長など色々と小さい。誰かさんのせいで「こけし」と呼ばれるように。
第一宮廷魔術師団のエース。水属性・肆ノ型まで全て高段で覚えており、風属性もそこそこ。
エリートとしてのプライドが大きく、上を目指すあまり下を見る余裕がなかった。
クソ真面目な仕事人間。何事も論理的でないと我慢ならないようだが、自身の感情の論理的破綻には気付かない。
なんやかんやあってセカンドのことを心から認めるように。また、シェリィのことを女として尊敬している。
趣味は仕事だったが、最近それが趣味ではないと気付いた様子。彼女が趣味を見つける日は近い。
「私」 「貴方」
アイリー
18歳 女 人間
至って普通の見た目をした女性。
第一宮廷魔術師団の団員。指揮能力が高く、仲間のコンディション管理が上手い。
チェリの友人で、ずっと余裕のない彼女を気にかけていた。雨降って地固まり、その友情は更に厚いものとなる。
王立魔術学校に通っている彼女の妹アロマがセカンドのファンで、なんやかんやあり、結果的に彼女自身もファンに。
何故か妹の部屋ではなく自室に飾ってあるセカンドに貰ったサイン色紙を見ては悶々とした夜を過ごしている。
趣味はアロマキャンドル。特に他意はない。
「私」 「セカンドさん」
セラム
19歳 男 人間
赤茶色のロン毛で、タッパのある細マッチョ。顔は可もなく不可もなく。通称、きもロン毛。
スラム出身の冒険者で修業中の精霊術師、という設定の、マルベル帝国の諜報員。
キャスタル王国の冒険者界隈における情報収集が彼の主な任務。スラム出身で精霊術師志望は事実。風の精霊ニュンフェを使役している。
なんやかんやあってセカンドに精神的にボコボコにされ「世界一位の男セカンドはマルベル帝国の在り方を好んでいる」と一字一句間違うことなく皇帝に伝える羽目に。
ストレスで十円ハゲができたらしい。
お読みいただき、ありがとうございます。
次回から『第七章 タイトル争奪編』です。




