表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

運命とは何か?

作者: WSCHK


 あなたは、運命が存在していると思いますか? 


 私は存在していると思っています。そして、運命とは絶対に避けることのできないものなのだと思っています。


 ただ、異世界が存在すれば避けることが出来ないわけではないのだと思いますが、今の技術では到底不可能です。


 何故そう思うのか。下記に書きます。


 突然ですが、原子というのは、中性子、陽子で構成された原子核とその周りを回る電子によって構成されています。


 そして、その中性子、陽子、電子などを含めた、光子、ウィークボソン...などを素粒子と言います。その素粒子と、未発見の素粒子を含めたものを全て数式に表すことが出来たとしたらどうなるでしょうか? 


 そして、その数式を無限の処理能力のあるコンピュータに入れることが出来たらどうなるでしょうか? 


 そのコンピュータは、正に神の機械となることでしょう。宗教みたいですが、正にその通りなのです。


 なぜならば、そのコンピュータは全ての森羅万象をコンピュータ上に再現することが出来るからです。


 そのコンピュータは、コンピュータ上にあらゆる世界という名の宇宙を創り出すことが出来ます。


 そしてコンピュータは、創った世界にあらゆる干渉をすることが出来ます。


 更にコンピュータは、魔法のある世界も再現することが出来てしまいます。


 ここまでは、とても夢のような機能ですよね。


 しかし、怖いのは此処からです。


 前に、このコンピュータは全ての森羅万象を再現出来ると言いました。つまり、私たちの住むこの世界も再現することが出来るという事です。


 この世界は、ビックバンという大爆発によって誕生したとされています。そしてその理論をビッグバン理論と言い最も有力で有名な理論です。


 もし、この理論が正しければ、その現象をコンピューター上に再現することが出来ます。


 そして、ビックバンはどのようにして起きたのかも知ることが出来るかもしれません。


 そして、早送りをします。コンピュータという事は、早送りをさせることも出来ます。


 すると、私たちの住む銀河が形成され始めました。そして、オリオン腕に太陽系が誕生します。その後、私達の知る地球とは違うものの、45億年前の地球と瓜二つの地球が再現されました。そして、海が出来、生物が誕生し、植物が陸に上陸します。


 時は流れて、超大陸が形成され、噴火が起きました。それは、ペルム紀の大量絶滅を引き起こしたとされている、現在、ぺルム紀の大噴火とも呼ばれているものです。


 この大噴火は、約2億5100万年前に起きた出来事とされています。しかし、コンピュータ上では違います。


 約ではなく、正確に何年何月何日何時何分何秒前に起きたのかが分かります。


 いつ噴火が始まり、いつ終わったのかも、秒単位で分かりますし、どのような生物が何匹いて、この噴火の後、何匹生き残ったのかということも分かってしまうのです。


 そのため、このコンピュータがある限り、研究者が世界から瞬く間に消え去ってしまうでしょう。なぜならば、このコンピュータで調べればこの世界の全ての答えが分かってしまうために、研究者の存在意義が無くなってしまうからです。


 それからコンピュータ上で時間が流れる事、約2億5100万年—


 私たちのよく知る大陸が形成されました。そして、我々ホモサピエンスがアフリカに誕生しました。更に、実際に起きた戦争や何から何までもが、コンピュータ上に再現されて行きます。


 そして現代になります。このサイト、小説家になろうも含めて、ネットに投稿された全ての物事が、コンピュータ上に再現されます。


 ここまで読めば分かると思います。


 なんと、このコンピュータは世界中の個人情報が分かってしまうのです。


 しかし、ただの個人情報ではありません。その人が何年何月何日何時何分何秒に何をしたのかという些細な事でさえ映像で分かるのです。


 しかし、もう既に恐ろしいですがこのコンピュータの最も恐ろしいところは別にあるのです。


 それは...未来を再現することが出来るという事です。


 このコンピュータによって再現された未来は全て実際に起きます。なぜならば、このコンピュータは、確実の未来だけを再現するからです。


 つまり、このコンピュータを見れば、あなたがいつ死ぬのか? どのようにして死ぬのか? が秒単位で全てわかります。つまり、全ての人の人生は宇宙が誕生したころから決まっており全てがコンピュータ上で分かるという事です。


 これが本当ならば、偶然というのは存在せず、全ての出来事が必然となります。


 なら、このコンピュータを見れば良いと思う方もいるかもしれません。ここで、あなたがこのコンピュータであなたの死ぬ時間を見たとします。


 しかし、それでも未来が変わることはありません。見た所で方法が有ったとしてもその通りに死んでしまい、全く意味もなさない事になるからです。再現された未来が覆ることはありません。


 


 なぜならば、コンピュータ上の世界には瓜二つのコンピュータを見ているあなたの姿があるのだから—




 運命。それは絶対不変の未来。


 信じるか信じないかはあなた次第です!





 ※この結論は自分なりにかなり考えた末に出た結論です。正しいとは限りません。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] WSCHKさん、はじめまして。「つぶらやこーら」と申します。作品、拝読しました。 アカシックレコードやラプラスの魔を思わせる「運命」のコンピュータ理論、興味深かったです。確かに我々単一の世界…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ