第三話 魔王と悪魔と死神 ~神様が!!おまんらを〈kills〉に任命するぜよ!!
三人は神様が登場してから、3分後に、やっと状況を理解した。
「人間界のカップ麺が出来ちまったぜよ。それまでおまんら、表情が固まったままぜよー。」
「誰のせいだと…おもってんだよ…。」
ユーマは、周りにいろんなことが起こりすぎて、疲れがきてるようだ。
「ま~そ~ゆ~な。」
「神様…。もう突っ込めねーよ…。」
「後は私に任せて~。」
ミアが胸を張って言う。
「えらく不安ですね。この子に任せていいのでしょうか…?」
パーソは声が戻ったようで、やっと喋った。
「はっはっは!!まぁ、何はともあれ、三人揃ったんだ…。ふっふっふ…まぁ、突然ではあるが…」
神様は少し溜めて、言った。
「おまんらを!!〈あくりょー等のじょーかさぎょー〉のチーム!!〈kills〉に任命する!!」
「知ってますよ。」
パーソが即答する。
「紙が届きましたし。わたくしは聞くこともないですし、書類にサインも昨日のうちに書いちゃいました。」
「俺も。」
「私も。」
神様は、えぇーという顔で、テンションがた落ちだった。
「なんだ…知ってたのか。偉大な〈kills〉になれる事に対して、驚きと喜びに満ちた表情をするのかと思ったんだけど…な…。…うん…分かってたよ。ちょっとだけ分かってたよ。噂にもなってたし、ちょっとだけ…そうだろうな~って…さ。」
「いろんな意味でうざっ。」
神様の、テンションがアップダウンし、いつのまにか口癖も無くなっていることよりもユーマは、この言葉に驚いた。
「ミアから…温厚そうなミアの口から…。」
「わたくしが止めるべきだったのでしょうか…。」
ユーマは暗くなって、何かをぶつぶつ言っていた。
「やれやれ…。神様もユーマさんも卑屈ですか。めんどくさいですね。」
そんな話をしていた二人だったが、神様には聞こえていなかった。
「うん…分かったよ。もうとっとと行きたいんだろ。分かってたよそんな事。だって神様だもん。…じゃあ、そこのドアを行くと人間界だから、行くといいよ…。」
「「はい。」」
「…うい。」
ユーマはまだ立ち直れないようだ。
「そうぜよ…。ミア、話があるぜよー。だからユーマとパーソは先に行くぜよ。」
口癖も戻った神様はミアを呼び止めた。
「あ…ああ、分かったよ…。」
「仰せのとうりに。ほら、ユーマさんしっかり。行きますよ。」
ふらふらのユーマを押して、二人はドアの向こう、つまり人間界に先に降りていった。
「さて、なんですか?神様。」
「…ずっと、ミアでやっていくぜよか?」
「…質問の意味をはかりかねます。」
ミアは髪をいじりながら、下を見ている。
「おまんは、おまんのままでいいのか、と聞いているぜよ。」
「私は私です。それが以上に何かあるのでしょうか。私が私では無くなったら、それは私ではないのですから。」
「…おまんがそういうのであれば、それでいいぜよ。もう行っていいぜよ。」
神様はドアを指差した。
「は~い。いってきま~す。」
「いってらっしゃいぜよ。……ミサ。」
続く
第三話を読んでいただき、ありがとうございます。
読みづらかったりしませんか?
今、気になっているのは、登場人物の性格についてです。
裏は当然ながらお教え出来ませんが、色々性格を細かく作っているので、1つ誤差?が出ると、「ん?なんか違う…。」な何て事になりかねないので、その辺りのコメントを頂けると幸いです。
次も読んでくださいね。