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第二話 魔王と死神 ~喉を痛めた悪魔


「けほっ…けほっ……けほ…。」


ついさっきまで叫んでいた悪魔族のパーソは、段々声が出なくなり、最後に咳をしておとなしくなっていた。


「魔界記録更新といったところだろうか…。蹴とか本当はあんま痛くなかったけど…声がとんでもねぇな。」


ユーマが引き気味にパーソを見てそう言った。


「にしても、あと一人が来ねぇな。」


「ゲホッゲホッ…じゃあ、裏技使う…ゴホッ。」


かすれ声でパーソは言った。


「ん?裏技って…まさか…。」



~五時間後~



「やっぱこれか…ってこなさすぎるだろ!!五時間て!!あと一人どうしたぁぁぁぁー!!!!」


ユーマの叫びが建物内に響きわたったその直後、


「す、す、す、すみませぇぇぇぇん!!」


ユーマより少し大きい少女がバターン!!と勢いよくドアを開けて入ってきた。


「あの、あの、ここに来る途中に寝癖を直しながら歩いてたら穴にはまってしまってですね、天界では力が上手くコントロールできなくて、穴から出るのにじかんがかかってしまってですね、穴からやっとでたら今度はお婆さんが困っていてですね、えっと、えっと…」


「本当は?」


ユーマが作り笑いで聞く。


「うう…寝坊です…。すみません…。」


「大丈夫。気にしてねぇから。」


「えっと…、その…本当に申し訳ありません…。


まだユーマの作り笑いは消えない。完全に怒っているのである。ユーマの腹の中は煮えたぎっているであろう。


「とりあえず自己紹介しよう…。」


二人をみかねたのか、パーソが間に入る。


「ユーマくんには…二回目ですが、まぁいいでしょゴホッゴホッ…。わたくしは…ゲホッゲホッ…悪魔族代表のパーソでございます…。ちなみにこの声は地声ではないです…ゴホッゴホッ…。」


「やかましいっての…。俺は魔王族代表ユーマ、以上。」


「えっと、私は死神族代表のミアと申します。よろしくお願いします!」


一通り自己紹介が終わると、ユーマがミアを見つめる。


「よく見ると可愛い…?」


「ん?なんですか~?」


「いや、なんでも…」

といいかけた直後。


ドーン!!!!


何かが落ちてきた。


「「「!?」」」


ほとんど何が起きたかも分からず、三人は何かが落ちてきた方を見た。


「はーっはっはっはっはっは!!神様登場ぜよ!!」


突然現れたのは、なんとも派手な格好の天界一偉い神様だった。魔界では、とんでもなく目立ちたがり屋という超有名人である。


「はっはっは!!集まったな!!これより、君たちの任務説明や書類作成、質問等に答えていくぜよ!!」


と、神様はどんどん進行していくが、三人はまだびっくりのし過ぎで固まったままであった。



続く



第二話を読んでいただき、ありがとうございます。


だんだん話数を重ねて、面白くなると思うので、次話も読んでみてください。


面白くなければ、正直に「ここは面白くない」 などとコメントをしても構いません。


しかし、中傷はお辞め下さい。



ためになるコメントをお待ちしております。

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