ここまでのあらすじ(第3章)
~この物語は、七人の内を見つめる物語である~
今年最後の行事である文化祭を終え、いつも通りの平穏な日々を送るリュウ達。しかし、そんな平穏はある日唐突に脅かされることとなった。
突如現れた異界からの侵入者達。彼らの目的は人造能力者である自分達の実力を計る、というものだった。
生徒、教師を人質に7対7の総当たり戦を要求する人造能力者。
ここに、数100名の命を託された7人の能力者対7人の人造能力者の戦いが幕を開ける。
1回戦、慶島リュウの相手はアリシアと名乗る赤髪の幼い顔立ちの少女だった。
アリシアはその得意のスピードでリュウを追い詰めて行く。しかし、あと少しで負けるという所でリュウの身体から黒い炎が上がり、一時的にに逆転するも、最終的にアリシアの勝利となった。
2回戦、分杯ショウの相手は5つの属性能力を操るクロウと名乗る男だった。
クロウの圧倒的力に防戦一方のショウだったが、『負けたくない』という強い気持ちが彼を更に強くする。しかし、あと一歩及ばず敗退した。
3回戦、神無月ユミの相手は爆撃を得意とするレイラだった。
その戦闘機のような攻撃にも、余裕で避けてしまうユミ。最後には、必殺技を当てユミは危な気なく勝利した。
4回戦、八重隈ユイの相手は巨人化の使い手であるロックと名乗る初老の男だった。
戦闘経験の無いユイに容赦なく襲い掛かるロック。しかし、ユイは負けたくないという一心から相手の隙を上手くつき、見事勝利を納めた。
5回戦、トーナメント覇者の札切アンズの相手は光と闇の属性能力を操るフェルシスとなのる男性だった。
激戦となるだろうこの対戦。しかし、終わってみればアンズの圧勝となった。
6回戦、SCMである風神レイジの相手は銀髪のアリアと名乗る少女だった。
序盤はレイジがアリアを一方的に攻めるも、『見えるものに対する喰い』と『見えないものに対する喰い』により、戦意と左腕を失い負けてしまった。
最終戦、添木レイタの相手は爽やかな笑顔が特徴のリアルと名乗る青年だった。
開始直後に発動したリアルの能力により、欲望を解放し敵を叩き潰すレイタ。しかし、リアルも異常な回復能力を使う為、勝負はつかないように思われたが、先に諦めたリアル側の降参によって無事決着がついた。
結果、4勝3敗で生徒側の勝利となり、無事に生徒、教員の命が救われたのだった。




