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Lost Story -ロストストーリー-  作者: kii
第11章 紅く染まる、白き花
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第102話 開花

 同刻。D地区にて。

 いつもの様に、8時20分に登校した八重隈(やえくま)ユイは下駄箱にて美島(みしま)ヒカリに遭遇していた。


「おっはよー!」

「おはよ」


 背後からの元気な声にユイは怠そうに返した。

 なお、2人が知り合ってから1週間ほど経っているが、朝にこうして会うのはこれで4回目だった。


「ユイ! 今日の約束憶えてるよね?」

「決闘でしょ? ちゃんと憶えてるわよ」


 ユイは、その長く綺麗な髪をなびかせ答える。

 先日、ユイはヒカリに「今年最後にするから」という条件付きで決闘の約束をしていた。

 ユイとしては、めんどくさいというのが本音だが、ヒカリの必死の懇願に折れた形となっていた。

 しかし、彼女としてもそこまで満更でもなく、思っていたものとは違えど友人が出来た、また喋り相手が出来たことは喜ばしいことだった。決して、言葉にはしないが。


「ほら、行くわよ」


 少し、にやけ気味の表情を元に戻し、ユイはヒカリに言う。しかし、彼女は立ったままその声に反応を返さない。


「ヒカリ?」


 不審に思ったユイは、彼女の肩に手を置く。その瞬間、ヒカリはその手を振り払いふらつく様に後ろに下がった。


「離れて!!」


 ユイは、その言葉の意図は理解は出来なかったが、その焦りを含んだ声に自然と後退する。

 彼女の目線の先で、頭を抑えふらつくヒカリ。その状態は、とてもふざけてやっているとは思えないものだった。


「だ、大丈夫?」


 何かが起こっている。しかし、その何かがわからない。

 困惑するユイ。

 故に、ヒカリが零距離に来た瞬間、彼女は能力を発動することができなかった。

 うっ、と低い声を出し吹き飛ぶユイ。

 一瞬で零距離に詰めたヒカリは、彼女のみぞおち付近に一発を浴びせた。

 吹き飛んだ彼女は、そのまま壁に激突する。その音に、周りにいた生徒たちは何事かとその方を向いた。


「げほっ、げほっ……」


 息を詰まらし、彼女はヒカリの方を見る。その瞬間、再び目の前にヒラリと舞い影が映る。

 ドゴッ……。

 二度目のヒカリの一撃に、ユイは『反射』を持って対処する。しかし、反射しきれぬ程の強さに彼女は強く壁に押し付けられた。


――なん、で!?


 背に掛かる強い衝撃に、押し上がるものをグッと堪えながらユイは違和感を感じる。

 決闘という方式でヒカリと戦ったことのあるユイは、彼女の基礎能力『攻』が低いことを知っている。しかし、今受けた攻撃は明らかに彼女が想定していたものとは違うものだった。


「ヒカ、リ……」


 ユイの視線の先のヒカリの目に生気はない。

 全身にジワリと響く痛みの中、彼女は弱々しい目でヒカリに訴えた。

 しかし、その想いは届かない。

 振り上げられた拳に、ユイは目を瞑った。

 瞬間、何者かがその間に割って入り、そして消えた。


 一瞬、誰かの接触を感じ身体が浮く感覚に囚われたユイは恐る恐る目を開ける。そこには、彼女もよく知る添木(そえぎ)レイタと双葉(ふたば)ヤヨイの姿があった。


「大丈夫か? ユイ」


 一点を見つめ、レイタは彼女に訊く。その目線の先には、こちらにゆっくりと視線を移動させたヒカリの姿があった。


「喧嘩、って訳じゃなさそうだな」

「そんなわけないでしょ」


 痛みを堪えながらユイは返す。


「何処か痛むの?」

「私は大丈夫。それより、ヒカリが」

「まあ、それはSCMに任せるしかないな」


 その言葉に、ユイはヒカリの立っている方向に目を向ける。しかし、そこに彼女の姿は無かった。


「何処に?」

「外に。サヤと一緒にな」


 だから、とレイタは座ったままのユイに手を差し出す。


「お前は、取り敢えず保健室だ」






 一方、3年A組でも1人の男子生徒が暴走していた。


「うぉっと」


 少年の振り下ろされた巨大な斧を慶島(けいしま)リュウは間一髪で避ける。

 現在、A組にリュウと暴走している男子生徒以外に人はいない。また、机や椅子などは男子生徒により破壊されたり、端に追いやられたりしていた。

 そんな中で、他の生徒たちを外に逃がす時間稼ぎをしていたリュウは、そのまま流れでその男子生徒と戦っていたのだった。


「おい! ……えっと、名前は知らないけど、取り敢えず落ち着けよ!!」


 彼の声に、男子生徒は攻撃を持って返す。

 その、横薙ぎの攻撃にタイミングよくジャンプし彼はあっさりと避けた。


「ったく、どうなってんだよ」


 現状、男子生徒の半身ほどの大きさを持つ斧による攻撃は速度が無く避けることはそう難しいことではない。

 だが、いつまでも避けているだけでは拉致があかない。


――どうにかして、止めなきゃ。


 氷の能力による方法は既に試していたが、あっさりと破られていた。

 氷の能力が効かないとなると、リュウに残された方法は自然と消滅してしまう。強い一撃を持って意識を飛ばすという方法もあるにはあるのだが、彼にその力の調整は難しかった。


――早く、カナエでもレイジでもサヤでもいいから来てくれよ。


 敵の緩やかな、しかし重みのある攻撃を避けながら彼は願った。

 そして、その願いが通じたのか、たまたまか1つの男性の声が教室内に響く。


「リュウ! 大丈夫か!?」


 直後、リュウの背後からノコギリの歯の形をした2本のロープのようなものが飛び出し、男子生徒の身体に巻きつく。しかし、生徒はそれを掴み少量の血を出しながら無理矢理ロープを解き脱出した。


「遅いよ!」

「悪いな。なんか、下でも問題起こっているらしくてさ」


 リュウの横に立ち、SCMである風神(かぜかみ)レイジは袖から出していたノコギリの歯の形をした鞭を外す。


「で、意識が無いって事らしいけど」

「ああ、ご覧の通りだよ。何言っても反応ねえ」


 血に塗れた手で斧を握り直し、2人の目の前の男子生徒は再び向かってくる。

 変わらず、緩やかな攻撃を避けながら2人は話を続ける。


「つか、さっきの下でも問題がどうたらってなんだよ」

「ここと同じことが下でも起きてるらしい。取り敢えず、そっちはサヤが行ったな」

「同じこと……じゃあ、この暴走はたまたま偶然じゃない可能性があるってことか」

「断定は出来ない。取り敢えず、今カナエが本部と連絡とってるから、それ次第かな!」


 そう言い放ち、レイジは男子生徒の腹目掛けて蹴りを放った。


「容赦ねえな」

「多少はな。でも、後で謝っとかないと」


 そう言って、彼は蹴られ窓際に飛ばされた男子生徒から鞭を使い斧を奪い取った。


「場所を移動する。これ以上、教室を壊すわけにもいかないしな」


 そして、彼は男子生徒の首根っこを掴み空いている窓から外に思い切って放り投げた。数秒の後に、鈍い音が窓の外から2人の耳に入る。

 その予想外の行動に、リュウは開いた口がふさがらなかった。


「馬鹿面してんなよ」

「い、いや、つか、ここ3階だろ!?」

「大丈夫だよ。どんな奴にだって防衛本能くらいあるし、危なくなったら基礎能力とかで身を守るだろ?」

「だ、だからって、外に放り投げる奴がいるかよ」


 その慌てぶりに、レイジはリュウを手招き窓の外を示した。

 そのジェスチャーに、リュウは恐る恐る窓際に近付き、その下、コンクリートの地面を見る。

 そこには、投げれた男子生徒が元気に腕を回していた。


「な? 大丈夫だったろ?」

「なんつーか、無駄に疲れた」


 その場に、全身の力が抜けるように座り込むリュウ。引いていた血の気が戻ってくる感覚を感じていた。


「悪かったよ。さて、俺は今からあいつの相手してくるから、それまでにお前は人の動きを止めることができる能力者を外に連れて来てくれ」


 頼んだぞ、と言い残し、同じようにレイジは窓から外に出て行った。

 その、あまりに突然な頼みに、リュウは少し唖然するも「俺がおかしいのか?」と呟き、ふらふらと立ち上がった。






 一足先に、運動場へとヒカリを誘導しつつ移動していた堂巳(どうみ)サヤは彼女の異常な強さに疑問を感じていた。

 サヤはヒカリとの面識は無い。しかし、ここまで強いのならその名が良い意味で上がっていてもおかしくはない。

 しかし、先ほども言ったように彼女は『美島ヒカリ』という名に憶えは無い。


――つまり、これはスキルアウト?


 スキルバーストを発動し敵の素早い攻撃を避けながら、サヤは思考する。

 『スキルアウト』とは、激しい感情の起伏により能力が暴走してしまうことをいう。この状態になると、一定時間暴れたのち昏睡状態に陥ってしまう。また、その時能力を消失する場合もあった。

 また、この状態になって助かった者は数少ない。

 しかし、近年ではこのスキルアウトを発動する能力者は少なくなってきている。


 現在のヒカリの状態とスキルアウトには符号する点が多い。

 しかし、スキルアウトになる程の感情の起伏は、例えば最愛の者の死のようなショッキングな出来事による変化でないとならないため、サヤもその点が引っかかっていた。

 当然、可能性はゼロでは無いが高くもなかった。


――でも、スキルアウト以外にこうなる事なんて……。


 捗る思考。しかし、戦闘中に深く潜りすぎるのは問題なので、サヤは一旦その思考の海から浮上する。


「サヤ!」


 そして、不意に聞こえた声に彼女は一先ず安堵する。

 と、同時にチラッとそちらの方に目をやり、先ほど感じた想いを彼女は取り消した。


「こっちと同じみたいね」


 視界の端に映った、レイジと斧を持った男子生徒。

 既に、サヤはA組にて暴れている生徒がいることを知っていたため「やっぱりか」という思いで、彼女はその状況を受け入れた。

 サヤは、視界を戻し『超能力』で素早く動くヒカリの動きを無理矢理止めながら声を張った。


「そっちはどう? 怪我人とかいなかった?」

「大丈夫だったよ!」


 それに、レイジも斧による攻撃を避けながら声を上げた。


 現在、運動場にはサヤ、レイジ、ヒカリ、男子生徒。

 加えて、それを遠くで見守るレイタ、ヤヨイの姿があった。

 そして、そんな2人の所にSCM本部に連絡を入れるためサヤ、レイジと離れていた一二三(ひふみ)カナエが現れた。


「状況はどうなってますか!?」


 息を切らし、焦っている様子で彼女は口早にレイタに訊く。


「見たままだよ。サヤは少し押され気味。レイジはさっき来たばっかだけど、どうすればいいか分からない感じだな」


 その答えに、「そうですか」とカナエは安心したように一つ息を吐いた。


「で、なんかあったのか?」


 彼の問いに、「はい」と彼女は顔を上げる。


「実は、2人のような暴走は他の地区でも起こってるみたいなんです」

「他の地区?」

「はい。原因は、まだ分からないらしいですけど」

「とすると、この暴走はたまたま偶然起こった事じゃない可能性が高いってことか」

「恐らくは。取り敢えず、A地区で暴走していた能力者を捕らえて現在調査してるので、それ次第ですね」


 そうか、とレイタは腕を組み考える。

 彼も、スキルアウトの事は知っていたので、今回の2人の暴走はスキルアウトが原因だと思っていた。だが、彼女の言葉からそれが間違いであると直ぐに訂正する。


「取り敢えず、私は2人の方に行くので」


 そう言って、カナエは2人の元へと走って行った。


「私たちはどうする?」

「うーん、野次馬が来ないか見張ってるか」


 ヤヨイの問いに答え、レイタは腕を組み再び運動場の方へ目を移した。






 場所は変わって3年C組。

 古場リオは、落ち着かない様子でシャーペンをくるくると回せないので、回すふりをしていた。


 現在、片付け中のA組以外1、2年も含めて、担当教論含め生徒は教室で待機という状態だった。

 なお、何故教室内で待機なのかは教師から具体的には話されていない。だが、噂程度で生徒たちは事情を把握していた。

 そんな中、リオが耳にしたのが「美島ヒカリが暴走している」という噂だった。


「大丈夫?」


 不意の声に、彼女は指で遊んでいたシャーペンを落とす。

 声の主は、不杯ショウだった。


「な、何が?」

「いや、ほらヒカリちゃんが」


 ショウの方を向き動揺を隠しきれずに訊き返すリオに、ショウは言葉を選びながら返す。

 当然ながら、ショウもヒカリが暴走してるという噂を知っている。故に、ヒカリと親しい間柄であるリオのことが気になっていたのだった。

 そんな思いを持った彼の言葉に、リオは顔を俯ける。


「……そんな事ないって思ってるんだけどね。でもさ、ヒカリちゃん、いつもなら私に挨拶しにここに来るのに、今日は来なかったから」


 だから……、と彼女は言葉を詰まらす。その心は、心配で押し潰されそうになっていた。

 だが、そんな彼女にショウはかける言葉を見つけられない。

 嗚咽を漏らす彼女に、どう声をかけたらいいか分からない。

 しかし、だからといって行動で示せる程、彼は積極的ではない。

 だからこそ、ショウは何も考えずに素直に言葉をかけた。


「大丈夫だよ」


 いつもの笑顔で、ショウはリオに返す。

 なんの根拠も無い言葉だが、今の彼女にとってそれは心強い言葉だった。






 再び運動場内。

 2人から少し離れた所で、カナエは先ほどレイタに話した事を簡潔に2人に伝わるように大声で言った。


「了解! じゃあ、暫くこいつらの相手してろってことだな」


 敵の目に見える攻撃を避ける作業に飽きてきたレイジは、同じように大声でカナエに返す。一方のサヤは、依然として余裕無くヒカリの素早い攻撃を黙って避けていた。


「スキルバースト」


 息を吐き、カナエはサヤとヒカリの方へと向かって行った。


 一方、そこから離れた所にて戦況を見守るレイタとヤヨイの前にリュウ、そしてその後ろにはリュウヤとルミナスが現れる。


「お前、何でここに」

「レイジに頼まれたんだよ。人の動きを止められる能力者を連れて来いってな」


 そう返し、リュウは運動場の方に目をやる。


「下でも云々てこれの……つか、カナエちゃんもいるのか」

「SCMだから当然だろ。つか、もっと適任な能力者がいただろ」

「適任じゃないって言われてますよ」

「……お前もや」


 それよりも、と関西弁風の喋り方のリュウヤはレイタの方を見た。


「人の動きを止めるんやったら、俺の能力はドンピシャや」

「生関西弁なんて久々やねん」

「ルミナス、ちょっと黙ってて」

「はい」

「……で、トーナメントでは見せなかったお前の能力がどうドンピシャなんだ?」

「俺の能力は『鉄』。文字通り、自分自身と、触れた相手を鉄のように硬く、また重くする能力やな」

「加重か。なら、確かに動きを止められるな」


 それで、とレイタはルミナスを方を見る。


「ルミナスは?」

「私は、今何故ここに居るのかよくわかりませんね」


 その言葉に、レイタは視線でリュウに説明を求めるも彼は運動場の方に目を逸らした。


「さっきも言ったけど、人の動きを止めたいんだ」

「そうでしたか。なら、問題ないですよ。私も"どんぴしゃ"です」

「そうか。で、ルミナスの場合『詠唱』と『誓い』だけど、どうやって止めるんだ?」

「『プロミス(誓い)』なら罰を使い、『アリア(詠唱)』ならそういう詠唱をすればいけます」


 ルミナスの能力『誓い』は、自分または対象に誓いの鎖を巻きつけ能力などを強化する能力である。また、誓いが破られれば何らかの『罰(発動者が決められるデメリット)』が発動する。

 つまり、今回はデメリットである罰を利用して動きを止める方法を使う。


 ルミナスは、運動場の方に目をやり話を続けた。


「まあ、複数人いるこの場で聞いた人全員に影響が出る『アリア』は無理ですね」

「なら『誓い』か。まあ、SCMもいるし触れるくらいなら問題ないか」

「で、止める相手があの2人と……」


 うーん、とルミナスは腕を組み唸る。

 レイジと戦っている男子生徒なら、そう難しいことでもなさそうだが、サヤと戦っているヒカリの動きを止めるのは、その素早い動きから中々骨が折れそうだった。


「どちらにしろ、上手くSCMの2人がフォローしてくれるよ」

「そうでしょうかね。私には、今現在苦戦中のサヤさんとカナエさんがフォロー出来るとは思えませんが」


 現在、ヒカリとはサヤとカナエが相手をしているが、2人になった所で状況はさほど変化していなかった。

 と、ここで「その時は俺も出るよ」とリュウが名乗りを上げる。


「俺ならスキルバーストを使えるし、速い相手にも対応できる」

「『スキルバースト感覚特化』、だっけか?」


 レイタの言葉に、リュウは頷く。

 スキルバースト感覚特化。敵の攻撃を"予測し先に反応する"事が出来る能力である。

 この能力ならば、敵の素早い攻撃にもある程度対応ができる。

 当然、スキルバースト強化分の対応速度を超える速度の攻撃がくれば反応しても身体が追いつかない場合もあるのだが。


「じゃあ、リュウ、リュウヤ、ルミナスの3人だな。あと、俺も適当に……つか、先ずアビリティマスターを連れてくるよ」

「あっ……。アビリティマスターって手があったか」

「まあ、アビリティマスターだと1対1の方が都合が良さそうだけどな」


 じゃあ、とレイタはヤヨイの方を見る。

 それに、彼女は「わかった」と言い、能力『空間移動』でその場から消えた。


「俺が行くより速いからな」

「だからって恋人を使いっ走りですか。嫌な性格してますね〜」

「あのな、別にそういうんじゃなくて」


 はいはい、とまた始まりそうになる言葉のぶつけ合いに、リュウは割り込んで止める。

 そして、各々気合いを入れ運動場の方を向いた。


「じゃあ、行きますか」


 リュウの言葉を合図に、3人は運動場へと走って行った。

次回予告


「おいおい、マジかよ……」

 暴走者2人の動きを止めるため、行動を開始する者たち。一方、リュウイチらは再びマリアス、カズハの居場所を特定する。


次回「蕾」

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