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ソラ
消えてしまった真っ暗闇へ
このまま落ちてゆきたいなあ
両手を広げて風を受ければ
どこまでも深くどこまでも深くこの長い長い深いところへ
落ちればもう何も
考えなくていい
それとも考えるだろうか
長い道のりの中で
だれか大切な人を
思い出したりするんだろうか
でもきっとその頃にはもう誰も
わたしのことはもう
誰もが思い出さなくなって
消してしまいたいと思った過去も
皆忘れる頃でしょう
この長い長い道のりとは
何も奈落のように底のない宙のことばかりではなくて
いや人生とかは結構短くて
歴史だとか理科の教科書を覗けばとても短いとわかるのだけれど
例えば誰かの欲深さとか
私の欲深さとか
おんなじ生物同士の相容れのなさとか
考え方の違いとか
身勝手な思い
生きるための希望
自ら命を絶つ少年
死んだ人たちの骨
もう埋める場所もないとか
叩きつけるような言葉を
ただ吐きだすだけの日々はつらくて
でもそれを聴いてくれる人が夢の中にだけれど
夢の中にだけど
いてくれたから今
ああ、私の居場所はこの人が
じゃないかな、あの人が
与えてくれたんだと
わかる