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夏の夜/餌
二作品。です。
「夏の夜」
この暑い夜に
どこかうすらと
温もりの足りなさを得る
この夜、
たったひとりで
誰もいないと感じる
夢に見たのか夢で見たのか
ぼんやりと、青白い顔は
どこか淋しそうで
恋い慕う人には
互いに
逢えないまま
横たわる
「餌」
利益があるから人が集まる
なければ誰も集まらぬ
ちょ、と物好きいるけれど
それでは世の中変えられぬ
いばらの道はばらがあるから
どうにか通る人がいる
棘棘ばかりが残ったところで
裸足で歩くヤツぁいない
餌のないところに吸いつく魚は
ただの間抜けに底抜けに
餌があるところに付いたところで
ただの間抜けと落ちるだけ
「一人の寝床」=空閨
「エサ無しで魚釣り」=空釣り
いばら=茨=「トゲのある木の総称」≠ばら=薔薇
乱文駄文失礼します。時間が無いのでこれにて。
では。