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嘘泣き/飲まれる前に
今回は二作品掲載させていただきます。
「嘘泣き」
嘘泣きなんて
器用なことが
あたしにできるわけがない
だって悲しい時にすら
ちゃんと涙が流れない
「飲まれる前に」
闇に飲まれるだけならば
誰でもできると誰かが言うのさ
飲まれたその先
僕らが見るべき
飲まれることすら勇気がいるのさ
恐怖の極地はまだ見知らぬ地
何時相見える 鼓動が重なる
炎がちらつく 喉がひりつく
手を伸ばせど明日は近づいた
心の何処かで待ち焦がれている
他人がいるからまだここにいる
それすら嘘ならどうとでもなれ
泣くことなどもうしないから
ども。竜ヶ崎です。「空」をあくまでお題として連載していましたが、早くもネタ切れし掛かってます。
辞書で調べてみたら、「空」を使う言葉が意外に多いので、今回の「嘘泣き」(=空泣き)や前回の「うつけ」(=空け)はそこから詩を構想してます。
何か「空」について良いアイデアをお持ちの方は、御一報くだされば幸いです。感想貰えりゃもっと幸い(笑)
では。