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七日からの
届いてる
届かない
届くかどうかもわからない
小さな頃の短冊みたいに
雨にぬれた笹の葉みたいに
雲の中の架け橋みたいに
涙流れるときみたいに
素顔どころか顔さえも
見せられない
会うこともない
渡る小船もないけれど
空へと飛べる羽もない
みっともないもの
詩にのせ
届けているやつ
ここにいる
君はいいんだ
声 大にして
伝えられる
ひとつの言葉も
ひとつの仕草も
必ず届くよ
誰かには
君歌う詩 必ず届く
必ず届くよ
あたしには
だから今でも詩をかく