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 このお話は、お水の中でがんばって生きている生き物たちのお話です。

 小さな、小さな生き物たち。

 小さなたまごたち。

 そして、それは小さな、小さなおともだちです。


1

 キラキラとお日さまに光る水。

 水はすきとおり、光が川の中をてらします。

 その水面には、まだ緑色を残したはっぱ。

 そして、はっぱと一緒に落ちたのか木のえだがながれています。

 いろいろなものが、ゆっくりながれる水の中。

 そのお水の中では、いろいろないきものたちが生きています。

 とても、およぐのが早くて、青く、赤いところもある魚。

 お口をパクパクして、

「お~い、おはなしがはじまるよ」

 と、その魚がこれからはじまるおはなしのことをおしえてくれます。  

 その魚のなまえは、オイカワさん。

 少しはなれたところに、フサフサした毛がハサミについたカニ。

 こちらも、口を左右に開いて、

「こんにちは!」

 と、げんきなあいさつ。

 これはモズクガニさん。

 そして、たまごよりちょっと大きな魚さんが、何匹も仲良くおよいでいます。

 これはコトヒキっていう魚のこどもたち。

「ぼくたちは、大きくなるまで、みんなでいるのさ」

 少し大きくてもいっしょにそだつコトヒキさん。

 そんなお水の中にある大きな石。

 そこに小さいたまごがついてます。

 それは、きいろい色していて、かずはとてもたくさん。

 小さなたまごたちです。

 その、たまごたちは思います。

「ぼくはだれ?。おとうさんとおかあさんのおかげでここにいるよ」

 まだ、小さいたまごは自分のことも分かりません。

 でも、おとうさんとおかあさんから生まれたことは知っています。

「でも・・・、おとうさん、おかあさんって、なんだっけ?」

 たまごたちは生まれたときから、ここにいます。

 なかまたちといっしょに。

 でも、いるのはたまごたちだけ。

 そのおとうさんとおかあさんは、どこにいるのでしょう?。

「ぼくはおとうさんじゃあないよ」

 と、青くて赤いところがあるオイカワさんがいいます。

「ぼくもおかあさんじゃあないよ」

 と、いうのは、茶色いモズクガニさん。

 う~ん、オイカワさんやモズクガニさんはたまごたちのおとうさんとおかあさんではないようです。

 そして、コトヒキさんたちは、まだこどもなので、おとうさんとおかあさんではありません。

 分からないことがたくさん、

 そして、もう一つ、たまごたちは思います。

「ぼくって、なんだっけ?」

 まだ、おめめもありませんから、自分のことも分からないのでしょう。

 なんだか、いろいろなことが分かりません。

 それでも、だいじょうぶ。

 これからどんどん大きくなるのですから。

 ながれるはっぱと木のえだ、そしてオイカワさんとモズクガニさん。

 みんなでそだつコトヒキさんたち。

 まだ、いろいろなことが分からなくても、これからたくさんのことを知っていけるのです。

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