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真剣に読まないように(続)。

くすり指。

作者: caem


 ゆるんでかさついていたのを ただ撫でていたら


 甦ろうとする 甘い記憶と 冷たい食卓(テーブル)


 こんなに広くなってしまうと もて余してしまう


 せっかく買った大きなソファーがあまり嬉しくない


 ふたりの証だったのが 今では底に沈んでいて


 透き通るカップの 決して拾う気になんてなれないのよ


 見てるだけでも充分だったし そんなの二度と


 填めたくなかったから ✕1(バツイチ)なんて呼ばれても


 次に進めなくなっても 構いやしないから


 底に沈んだ指輪は 肴にしてしまえば


ワタシはバツイチではないです!

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