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to.be.…  作者: 千崎 心刃
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〜終わりの続き〜

拙い描写と流れ、字体、誤字、脱字多々多々あると思いますが、ストーリーと良い意味で期待を裏切る事をお約束します。ただ中々にひまがなく遅いかもしれませんのでご了承下さい。

………闇の恐者は遂に膝をついた、すかさずサラの呪文、

「聖鳴る響き」が闇の恐者の動きを止める。

勇者シンバは最後の力で聖剣を振りかざす…


『見事だ…勇者よ…』


闇の恐者は勇者の右手首に最後の力を振り絞り黒光を放つ…後、静かに崩れ落ちる…

「やったね!」

「やったぞ!」

サラとブランドがシンバに駆け寄る。



長い戦いであった……

長い旅であった…


王都に戻った一向は盛大な歓迎を受け、国王は膝を付き勇者の手を取り感謝の意を表す。

「勇者よ、ソナタはアーカイブ国の英雄である。」


旅の終わりを告げるあの音がする…

指図エンドテロップが流れている場面であろうか。

サラとブランドに別れを告げ僕は元の世界へと戻る事になるだろう………終わったのだ、僕の冒険と物語は……to.be.…………to.be.…



気がつくと僕は何時もの公園にいた…あぁそうか…ゲーマーな僕は近頃発売されたゲーム機(ハードコア製)の END 〜あなたは勇者…〜と言うRPGをやっていた事を思い出す。

ラスボスで入力したコマンドがどう掛け違えたのか、

「心を見る」

「心を探る」

「心に願う」等という選択肢になり僕は全てを選択してみた、すると画面の光に吸い込まれ、ゲームの世界に入り込んだのだ。

何故かその状況に慌てる事なく物語に入り込む。何せクリアーする所まで行ったゲームでありゲーマーでもある、自信も。


仲間を集め、情報を集め、ラスボスを倒す為の協力な呪文と武器を集め、レベルを上げる。基本RPGに組み込まれている要素であり、後はどう攻略して行くか。得てして感情移入できる面白さを含むゲームが面白く感じるものだが、そのまま自分=勇者なのだ。

フラグたても強さも

「簡単だ」とわかってはいたが、

「面白い」と感じる。


さてさて、冒険を楽しみクリアーして、元の世界に戻るのだが心葉の物語は此処では終わらない…


…to.be.…なのだから………………………

(放課後の屋上は気持ち良い…)校舎の裏手にある小高い山と海が近いせいで海風が山に当たる地域、蝉が五月蝿く鳴く季節だが涼しい風を運んで来る。心葉のお気に入りの場所である …………あれから何年たったのであろう、僕は高校生になり、あの頃を思い出す…夢のような世界…回りには話せない、話した所で変人扱いされるのがオチである。……ただラスボスから握られた右手の痣だけは夢ではなかった事を知っている……

ただでさえ何か陰を纏った自分には親友と呼べる友達がいない?ような気がする。小さい頃に受けた傷がトラウマとなって人との関係を薄くさせるのだ。

だからなのだろう、ゲームの中に入り込みその中でしか自分を見出だせない。そんな環境を自分で作っていった。

しかし来年は卒業である、このまま何となく就職して、結婚なんてしないだろうな〜、適当に人生送るんだろうな〜。夢も希望もない、消極的思考。極マイナス思考型である。


あいも変わらず僕はゲームをやっている…

あの日の出来事がまた来るのではと思いつつ…しかし現実は変わらず、最近のゲームは面白くないな〜と思いながらも新作がでたら買っている。


(今日は何しよう…)

休みの日は何時もこれから始まるのだが結局は何もする事がないのでゲームしかない。

とりあえず昨日一本クリアーしたので新しいのを買いに行くか、と寮を後にする。

住んでいる所が田舎なので3つ駅を過ぎた街へと足を運ぶ、馴染みのショップに行っても新しいゲームはやり尽くしているので中古ショップに足を運んでみる。まぁ大概はやってしまっているが堀だし物がないかと物色してみる。

「あ」から始まり全部を見る癖は

「堀だし物」を見落とさない為の何時もの行動である。

ツーッと指と目で追いながら“か行”“さ行”“た行”へと指し掛かる…

ん?海賊盤?そう、それはまだ小学生だった頃にやったあのto.be.…■■■■の続編である。

何故海賊盤というと続編がある終わりかたをしたにも拘わらず会社が倒産してしまったのだ。攻略本やゲーム情報誌もみているので、これの続編は出ないはずである。もし他ゲーム会社が引き継ぎ続編を出しているなら情報誌のチェックから漏らす事はないはず、それに■■■■何だろう?読めそうな暗号のような…



とりあえず内容はさて置き買う事にする。


電車のなかで説明書をみる、当たり前だか操作方法、ポイント等が書かれているだけ、ただ■■■が気になりはするのだが、まぁやってみればわかるだろうと深く考えない事にする。

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