2話 (ノーマル)
もう一度目を覚ますと自室……なんてことは起きなかった。
目に映るのは木造の屋台たち、そこに並ぶビビットカラーかつ楕円形やら三角形やらの見たこともない果物(?)。
お祭りかと錯覚するような人の多さ。中世ヨーロッパを思わせるような服装の人々。
中には元の世界で獣人と呼ばれるような姿かたちをした人々もいた。
ここまでテンプレな商店街を見ればわかる。ここは異世界だ。
きょろきょろしながら歩いているとドンと人にぶつかった。
「よう、兄ちゃん。よそ見をしながら歩くなんて頂けないなぁ。
それともあれかい?今はやりの当たり屋ってやつかい?」
運悪くチンピラにぶつかったようだ。
通常ならここで主人公補正的なヤツでチンピラフルボッコパターンだろう。
しかし俺は神になんて頼んだか皆さま覚えていらっしゃるでしょうか?
『能力は平均ちょい上』はい、正解者には20PT贈呈いたします!使いどころ無いけど。
ってことで俺がすべきことは一つ。
「ひっ…すみ、すみません!ど、どうかご容赦を。」
ここから普通の異世界転生系からそれていきます。
ちゃんとしたテンプレバージョンもいつか用意します(多分)