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Kiss*チュードク  作者: MIA
Kiss*チュードク
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キス*チュードク2 1-2 

 立夏くんが新メンバーに入って、はや一ヶ月半。時間が過ぎるのはほんとうに早くてあっけないものだ。

 今日もあたしは保健室にいる。


 この一ヶ月半でけっこうしてきた。キスを。

 合コンにも行ってるし。

 でも、まだ立夏くんとはしていない。あんなかわいい子に無理やりするのは嫌だしね。

 だから、ギュッと抱きついたり頭なでなでしたりして 満足してる。

 ほんとうにかわいい 立夏くん。


「立夏くん? 」


 どうしてここに。

 保健室のベッドの上でぼけーっとしていたら、立夏くんが現れた。

 なぜ 立夏くんがここに来たのかナゾだ。

 いつもここには誰もいない。いるとしたらキス相手で保健室担当の先生もいないし、ほんとに誰もいないのだ。


 不思議に思い、じーっと立夏くんを見る。

 すると、ふっと笑った。


「先輩に、会いにきた」


 立夏くんの笑顔は、ほんとかわいい心から笑っているような笑み。

 立夏くんは先輩からも誰からも好かれるタイプだと思う。


 でもここにあたしがいるって誰から…。


「葵先輩に聞いたんだよ。放課後以外は保健室にいることが多いって」

「あ、なるほど」


 難しい顔をしていたのか、あたしがふと疑問に思っていたことを説明された。

 立夏くんは人の心が読めるようだ。


  ベッドの上に座っているあたしのほうにきて、自然な行動で隣に座った。

 そしてあたしも自然な行動で立夏くんの頭を撫でようと手を伸ばして髪をフサフサとなでなでと。

 立夏くんはいつも通りに撫でられるだけ、のはずが…


「先輩。僕のこと、子供扱いしてる? 」


 手首をがしっと掴まれて撫でていた手が止められた。

 そんな立夏くんの顔をちゃんと見て気づいたことが。

 立夏くんの瞳はいつもと違く、なにかを確認するようなあたしの表情を一つこぼさないようにじっと見ている。


 子供扱い…と言われればしてるのかな。

 でもいまはそんなことを言ったらどうなるのか、少し心配。

 だから黙って横に視線をやって立夏くんの真っ直ぐな瞳を見ないようにする。

 だがそれは間違った選択のようで


「 先輩。聞いてる? 」


 ぐっと顔を近づけられた。

 しかし、視線をかえるわけにもいかず、ただ同じところを見る。


「先輩。黙っているってことは肯定した内にはいるんだよ 」


 あたしより年下のくせに一つ上手だ。

 もう開き直ってやる。


「してるよ。子供扱い 」


 だからなんだっていうんだ。

 そういう意味も含めて笑って言った。


「じゃあ僕も子供扱い、していい? 」

「は? 」


 返ってきた言葉は予想だにしないものだった。

 よくわからないぞ。その意味が。


「それって…どういうこと? 」


 ちゃんと目を見ながらに言うと


「させてくれればわかるよ」


 ニコッと笑いながらに首をほんの少し傾けた。

 いつの間にか握られていた手は自由になっていた。


「していい? 」


 聞くぐらいなら勝手に行動に移してほしい。

 だけどそういうことを立夏くんはしないらしいみたい。

 だから、コクっと頷いた。

 すると立夏くんの右手が視界に映った。と思えばポンっ…と頭にのった手。

 その手で頭をなでなでされたり、上から下にサラサラと髪の毛をとかすように触られたりする。


 ずっと触られている髪の毛。

 そんな立夏くんの顔をずっと見ていると、ふと目が合った。

 くすっと笑うようにしてから


「どう? 気持ちいい? 」


 ……それはどういうことだ。

 今日の立夏くんの言動全てがあたしの理解できる範囲をこえている。

 立夏くんが説明してくれるのを待つことにした。

 黙っていればなにかしら説明してくれると思う。

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