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Kiss*チュードク  作者: MIA
Kiss*チュードク
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キス*チュードク2 1-1 

 あたしがキス中毒になったのには理由がある。

 あたしにキスをして、突然あたしの前から消えた男。

 九柳 魁-くりゅう かい-

 この人が原因。

 なんでキスなんてされたかわからない。

 それからあたしは、誰かと何度もキスをしてきた。

 何回かなんてわからない。


 生徒会のみんなともした。

 だけど、生徒会の中でしていない人が約2名。

 綺羅 雲雀-きら ひばり-と吉田 陽斗-よしだ はると-。

 雲雀くんには意味なく抵抗されて、ハルには大切にされている。…らしい。


 雲雀くんの兄。綺羅 愁-きら しゅう-。

 シュウ先輩は去年、生徒会の会長としていたが卒業してしまっていまはいない。

 シュウ先輩とはキスをした。最後のお別れの日も。


 シュウ先輩のかわりに入るメンバーが今日、やってくる。どんな人なのか楽しみだ。

 あのときと気持ちは変わらずに僕っ子がいいと思っている。だってみんな『おれ』なんだもん。

 だから、後輩ならやっぱりかわいい子に限る。




「はじめまして。僕、梶 立夏って言いまーす。

 よろしくね、先輩方 」


 なんということだ。あたしのまえには自分のことを『僕』と呼んでいる子がいる。なんてかわいい。

 背は小さくないけど、大きくもなく……でもかわいい。なにより最後の『よろしくね』が。


 生徒会室には、この梶 立夏-かじ りっか-くんの他にみんながいる。

 だけど抱きつきたい衝動にかられる。だめだと思うと逆にしたくなる。これは人としてあたりまえのことだ。


「立夏くん。ギュッて、していい? 」


 ソファに座っている立夏くんのところまで行き、覗くように聞いてみた。

 でもこの答えを待つ間にも抱きつきたくなる。

 立夏くんは表情を変えずにきょとん、とあたしを見ている。

 だめだギュッとしちゃおう。


 周りにいる人たちの反応はわからない。

 いまの言葉を聞いているみんなはどんなことを思っているんだろう。


「もちろん。いいですよ、先輩」


 答えなんか期待していなかったのに返ってきた。

 もう抱きつこうとしていたあたしは、その言葉とともに立夏くんをギュッと抱きしめた。


 ギュー…と言っていたのをやめるとあまり気にしていなかったが、立夏くんからいい匂いがすることに気がついた。

 なんか、さわやかな感じなんだけど甘さも感じられる。

 その匂いに少しぼけーとしてしまうのは気のせいか。

 ずっと抱きついていたいと思っちゃう。


「立夏くんって、いい匂いするね」

「そうかな? それって褒め言葉?なら嬉しい」


 抱きついていて顔は見えないが、立夏くんが笑っているということがわかる。

 なんというか、言葉一つ発するごとにかわいさがます。


「りっがあ」


 また名前を呼ぼうとしたら頭に強烈な痛みを受けた。

 誰かが、叩いてきたことはわかる。これはあの人がすることだが、なんでこんなことをするのかいまいち納得いかん。

 それか他の人か…。


 立夏くんを抱きしめながらに振り返るとそこには…


 本を片手に持っている雲雀くんの姿が。


「雲雀くん…なんでこんなことするのかな? 」


 あたし今日 キスしようとしてないし、それにわざわざあっちのソファから来たのか。

 なぜだ?


「…なんとなく」

「なんとなくで叩かないでくれるかな!?」


 あたしのこの反応はおかしくないよね。そりゃ、半ギレにもなるさ。

 なんとなくで人を硬くて分厚い本で叩くか普通? いや、叩かないだろう。

 恭弥だって意味なく叩かないだろう。

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