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第十一話 ランスロット兄さん

「アダマンダイトをくれ!」

「嫌ですっ!」

 アーサーくんがまた我がままを言いだしました。

 日に三回は我侭を言う子です。

 まったく、一万三千年生きて、まだ子供なのですか。

「あれを使って以来、普通の剣では物足りなくなったと周囲の者が煩くてかなわんのだ!!」

「そんなに黒くて硬いものが好きですか! ならばカブトムシでも捕まえてなさい!!」

 最近わかりました、精神年齢とは肉体年齢に同期するものなのです。

 この十代半ばの絶世の美少年、一万三千年も生きておきながら精神年齢は十代半ばで止まってます。

 えぇ、レオンハルト兄様のほうがずっと下です!! あるぇ?


「ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ……」

「ふはははははははははは!!」

 アダマンダイトを回収した理由ですが、剣や槍を重要視するこの文化圏では名刀や名槍の価値は非常に高く、つまり争いの火種になりかねないからです。他人が持っているから俺も欲しいの精神ですね。

 実際、鍛えれば鍛えるほど武器の脆さから自分の全力を出せなくなるというなら拳を鍛えれば良いでしょうに。

 男の両腕に備わる男兵器でしょ!?

 ボクシングの発祥の地でしょ!?

 巧夫でも流行らせてやろうかしらこの国っ!!


「そもそもあれだけの品、あの量、どうやって手に入れたのだ?」

 ふふふ、流通ルートを探る気ですか?

 甘い甘い。そんな事で割り出せるほど国家機密が漏洩するほど甘く……甘いところだらけでした。あの王家。

「知り合いのドワーフに作ってもらったんですよ。材料持込で」

 まぁ、嘘は言ってない。

 全部を言わないだけ。

「ドワーフか……それならばあの素晴らしい作りも納得がいくな。カールは北欧の出身なのか?」

「北欧? 違いますけど、なにゆえ?」

「ドワーフと言えば北欧だろう? 最も神に近いと言われる巨人族とその技師であるドワーフの住処。神の秘宝を作ると言う腕前ならアダマンダイトを作り出せるのも納得がいく。それとも、出身は別で北欧には旅で出向いたのか? ならば説明が付くな」

 しぇんしぇー、たすけてー。

『現在グローセ王国内でドワーフと呼ばれている種の原種はドゥエルフと呼ばれる種族であり、これは旧世界における北欧ノルウェー、スェーデン、フィンランドを中心として生息する種族であり、日光に対し非常に弱く、ドワーフに比べてさらに鍛冶の能力に長けています』

 あぁ、さらにUVケアが必要な種族なのか。

 ごっついくせに乙女肌すぎるなぁ。

 オゾンホールを広げれば死滅しそうだな。

『実行しますか?』

 しませんっ!


「んー、うんうん、そうそう。北欧北欧、いやー寒かったわー」

「ふんっ、カールが教えぬと言うのなら、お前のドラゴンに聞いてやるわ。我がドラゴン「ドゥースタリオン」と「寝取られ号」は兄弟なのだぞ? ドラゴンを通じて口を割らせるくらい容易いことよ!!」

 え? 兄弟でしたの? まぁ、一時は「女帝」こと姐さんの旦那だったドラゴン、それなりに高位のドラゴンでも不思議ではない。

 しかし、一方は「ドゥースタリオン」、一方は「寝取られ号」……これからは考えて名前を付けよう。

 それはさておき、先手必勝。

 窓を開いて、大空に向かって~

「お~い「寝取られ号」~っ!! アダマンダイトのことについて絶対に口を洩らすなよ~~~~~~~っっっ!!」

 はい、問題解決。

 ドラゴンは主に逆らいません。

「なっ、ずるいぞっ!?」

「ずるくな~い、ずるくな~い。計画をばらしたアーサー王が馬鹿なだけ~。そういう事は秘密裏に行なうことですよ」

「ふんっ、騎士としてそのような卑怯な行いが出来るかっ!!」

「では、生涯わかりませんね。やった~♪」

「だから教えぬか~~~~っ!!!」

 弟が居たなら、こんな感じなのでしょうか?

 よくこれで一万三千年も国主を務めたられたものです。

 おそらくマーリンのじっちゃんの方が忙しくしてたのでしょう。


「素敵な剣が欲しいなら、湖に幾らでもゴロゴロしてるんじゃないですか~?」

「ぬぅぅぅぅ、乙女づらしたババアの恐ろしさを知らぬからそのようなことを言えるのだ!!」

 美少年から美男子を捕まえてマン島ことアヴァロン島に連れ去る妖怪だっけ?

 ある意味、ある種の人々には桃源郷だな。


「だって、わたくし、お顔が好みでなかったらしいので安全ですから? いや~、大きな湖は本当に綺麗だな~♪ 釣りも出来て最高だな~♪」

 ハイランド王国では美しい少年や美男子は中央の巨大湖に近づいてはいけないと言われている。

 なぜならば妖怪泉ババアに掴まってしまうのだ。

「ほ~ら、この剣や槍が欲しかったらおいで~」で、後を着いてっちゃう方も問題があると思いますけどね?

 かなり顔面への審査基準が厳しく、さらには専用装備になってしまうので、本人が死亡した時点で武具は消失するのだそうです。

 まぁ、琵琶湖の八倍の面積を持つ巨大湖の精霊ですから、神がかり的なものを寄越すでしょうよ。

 カリバーンとエクスカリバーの二つを渡したくらいなので、アーサーくんはかなり気に入られた方らしい。さらにその美しさを残すために治癒と不老の加護こと呪いまで授けられたとのこと。

 恐ろしいわ、巨大湖の乙女。

 ちなみにカリバーンとエクスカリバーを捨ててみても、翌日にはベッドの脇にあるそうな。

 なんだその呪いの人形。


「んぬぬぬぬぬ、では、一本、一本だけで良いから!」

 あぁ、「お願い一回、一回だけやらして」って奴ですか。

 私の貞操はそんなに甘くな~い。シャルロット一筋ですよ。

 シャルロットが望むと言うのならあげます! でも貴様にはやらん!!

 はぁぁ、会いたいなぁ、シャルロット。

 おっぱいが生意気になりつつある今この時期に一緒に居られないなんて。

 にぃちゃんは、その成長をミリ単位、いや、ミクロン単位で見届けたいのに。

 アルプス連合王国まで来てくれれば会えるんだけど、王都にあと二年はお勉強で監禁中なんだよなぁ……。

 いっそ、アルプス連合王国をそそのかしてグローセ王国を滅ぼしちゃおうかしら? そして亡国の姫と廃嫡の王子が一緒に逃避行するんだぁ。


「……カール、なにを物思いに耽っているのだ。余がこんなに頼んでいるのに一本も駄目だと言うのか?」

「ですから、山一つ分の純金を持って来れば売って差し上げますって言ってるじゃないですか」

 適切な値段設定。

「暴利だ!!」

「はい、暴利です!! だからどうかしましたか~? 高いと思うなら他の誰からか買えば良いんじゃないですか~?」

 これだから旧世界では独占禁止法ができたわけですね。

 自動販売機のカルテル行為反対!!

 何で各社一緒な値段なんですか~?

 滅べっ! よし、既に滅んでいる。



「…………あれは、ランスロットの剣に似ているのだ」

 ふぁい? またこれは有名人さんの登場。

 裏切り者の名を受けたデビル騎士さんでしたっけ?

「アロンダイト、ランスロットの死と共に失われた剣に似ているのだ。名も、色も、その強靭さも」

 え、えぇ、アロンダイトを作ろうとした結果の擬似アロンダイトがアダマンダイトですから。

 素材は全く違いますけどね。あの湖の色ボケ妖怪と高貴な黒カマキリさんなら黒カマキリさんの方が上ですからっ!!


「カールは、ランスロットを知らぬよな? 一万三千年も昔の話なのだから」

 知ってるっちゃ知ってますけど、この世界のアーサーくんを見てると、きっと全然別物なんでしょうね。

 激しく聞きたいっ! でも、聞いたら寄越せと言われるっ!

 まぁ、一本くらいなら良いか……。

 実際、グローセ王国内では一度出回っちゃったし。結局は回収しましたが。技術革新はいつだって戦争の元です。


「アーサー王にとって、どのような方だったのですか?」

「友であり、師であり、兄である。強く高潔な騎士の中の騎士であったよ。あの湖の乙女ですら、彼を浚おうとはしなかった。ただ、彼を守るための剣を一本渡しただけの、そんな清らかな関係だ。美しく優雅で、強く、聡明で、それ故にあのシャルルマーニュの目に止まってしまったのだ」

 あぁ、あの色ボケ魔王か、始末出来て良かったよ。

 ルイーゼ巨乳姉さまやシャルロットが目にとまりでもしたら大変だった。

 レオンハルト兄様ならノシ付けてくれてやっても良いんだけど。

「だから、あの時は酷かった。余と違い、ランスロットには老いがあるからな。繰り返される侵攻につぐ侵攻。家族を人質に取られた死を恐れぬフランク帝国の大軍団。12の部族は力を結集して戦った。だが、それでも、犠牲は果てしなく、そしてランスロットは海を渡ったのだ。自らを生贄とする代わりに侵攻を止めよと懇願に行ったのだ。あの騎士の中の騎士が、シャルルマーニュの閨に入ることを条件として受け入れ、自らを差し出して国を守ったのだ。その後の顛末は、実に細かく文章にして奴から伝えられたよ……」

 お、重い……ヘビィー。

「その後、どうなったかを聞いても?」

「……結論から言えば死んだ。暗殺を試みたのだ。同じ閨を過ごし、受け入れ、そして時を待ち、気が緩んだと思ったときにアロンダイトを手にシャルルマーニュを襲ったのだ。結果は、返り討ちだよ。奴の力はカーンの戦場に居たカールなら解るだろう? 魔法使いという範囲にはない化物だ。どうして勝てたのか未だに解らないほどだ。決して砕けぬはずのアロンダイトが砕かれて送られてきた。そして12年の時が過ぎて、アロンダイトは失われた。シャルルマーニュが老いたランスロットに興味を無くしたのだろう」

 ラ、ランスロット兄さん……。

「騎士の中の騎士と呼ばれた男が情夫に身を落として、国と、余を守ったのだぞ。今の余よりも遥かに強かった。だが、暗殺に失敗した。カーンの戦いの前には勝利の約束を宣言したが、あの力を目にした瞬間に余は敗北を想像した! 勝てるとは思わなかった! 近寄りさえすれば勝てると思っていた! だが、事実は弄ばれただけだった……。未だに解らぬよ。なぜ、余が勝てて、ランスロットが敗北したのか。奴の性格だ、ランスロットを単身で相手しながら弄んだに違いない。そして勝てなかった。だが、余は勝てた。何故だ!?」

「陛下の心が、折れなかったからですよ。天の加護でもあったのでしょう。シャルルマーニュも自らが敗北するとは思っていませんでしたし、敗北した理由すら解らなかったでしょう。アーサーは、仇を取った、それで十分でしょう?」

 そう、いくら考えても解らないだろう。

 アーサー王の心が折れなかったから勝てた理由は。

「解りましたよアーサー王。いくつかお持ちしますから、最も似たものを一本差し上げます」

「うむ、ありがたく受け取ろう……」

 ……ランスロット兄さん、男だよアンタは……そして……うちの兄と変わってくれないかなぁホント。



 アルプス連合王国も亡命者やらを吸収し、急激に成長したもので、事実上の建国の父である俺を知らずに喧嘩を吹っかける亜人も出てきたわけで御座いまして、ぶん殴りました。

 久しぶりにT・A・M・S君の力を見せ付けてやりました。

 パワーイズジャスティース! byシャルルマーニュ

 さらに「女帝」が調子に乗った彼を自らの滋養として、その関係のあり方を示します。

 亜人だらけの国ですが亜人が偉い国ではないことを、そのうち教えてやらねばと思いました。

 バカチンから逃げ延びて、人間に喧嘩売って、姐さんに食われる始末。キジも鳴かずば撃たれまいに。

 そして亡命者達が何かを勘違いし始めている模様です。

 街路でバカチンを滅ぼせ!! と叫んでる逃亡奴隷達も居た。これは、不味いなぁ。


 元々住んでた組は「あぁそう。じゃあ、お前等出てって勝手に戦争やってろよ」と冷たい視線なのですが、元奴隷の亜人達は「人間を滅ぼせ!!」と被害者意識を向き出しにして周囲を巻き込もうとしています。

 戦いたいならどうぞ、自分達の力で御自由にやってくださいよ。

 その辺は姐さんもドラゴンの威を借る雑魚と理解しているので安心なのですが、グローセ王国との交易の邪魔まで始めると粛清の嵐になりそうです。

 せっかく平和な土地に来たのだから、平和を満喫できないものなのかな……出来ないんだろうね。憎しみってそういうものだから。


 次の一手をそろそろ打つとしましょう。

 悪巧み悪巧み、全ての悪は僕のもの。

 と、いうわけで、アダマンダイトの剣を手に戻ります。

 計、二百本ほど持って。

 くくく、三本の中で選べと言われれば人は即決できるが、あまりに数が多すぎると人は選択が出来なくなるんだよ。

 一万三千歳年下の兄としてのプレゼントだ、喜んで受け取れ!!



 で、何故居るのですか?

 関係の無い連中がワクワク顔で。

 マーリンのじっちゃんが吹けない口笛を吹いてやがる。

 お前、一万三千年を生きて口笛も吹けないのかよ。


 なになに、アロンダイト争奪チキチキバトルロワイヤルだと?

 優勝者にはアロンダイトことアダマンダイトをプレゼント。

 行って帰っての一日の間に国内の力自慢がゴロゴロと、そんなに欲しいのか貴様等は。

 そりゃあ欲しいですよね。

 君たちは鍛えるほどに武器が脆くて全力出せないんだものね。

 ならば、美形に生まれてくるんだな、そうすれば湖のババアにプレゼントしてもらえるだろ、このブサイクどもっ!!

 あ、自分がのっぺりーの男爵だってこと、忘れて……人は顔じゃないよ!! 剣は、使えるものが使えばいいんだよ!!

 ちなみにアーサー王は不参加の模様。

 実に、なにかを企まれた気がしてなりません、あのじっちゃんに。

 まぁ、そういうなら二百本持ってきて良かったのかな?

 本気の実力を出し切って戦い、その勝敗ならば遺恨も残らないだろう。

 死亡の確率はとてもとても高くなりますが、知りません。欲に借られた蛮族の命など知りません。


 な・の・で、私は、T・A・M・S<タクティカルアーマードマッスルスーツ>君をグレードアップしますっ!!

 そして、アダマンダイトは自らの手で持って帰りますっ!!

 絶対に! くれてやるものかぁぁぁぁぁぁっ!!

 ランスロット兄貴の話に感動したからプレゼントするっつってんのに、なんで景品になってんだよあのジジイ!!


 まずは14万馬力の引き上げから。

 小型縮退路を積み込んで、一億二千万馬力で、コレが壊れると地球がが滅ぶと。

 はい、没ですね。

 小型核融合炉を積み込んで、コレが壊れるとヨーロッパが滅ぶと。

 はい、没ですね。

 成長期のために一年で数センチながらも身長が伸びたぶん、若干は出力が上がるはず。

 ただ、<加護>や<魔法>の攻撃に対応が出来ない恐れあり。

 わりと斬られるとまずいっぽいし、実際に一度は火の玉で死に掛けた。

 ということで、コンセプトは攻撃力がアップして、防御力がアップして、速力もアップして、各種バフ・デバフ効果つきで、基本的な戦闘活動に必要なオプション付きで……今までの状況から死なない装備とか考えるのめんどくさいので先生に丸投げしま~す。


 先生、匠の技を見せてください。

『T・A・M・S、D型モデルを推奨します。お取り寄せしますか?』

 はいっ! しますっ!

 あぁ、ひさしぶりのでっかいダンボール。

 そしていっぱいのプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 プチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチプチ。

 ふぅ、旧時代でしか味わえない娯楽を堪能しました。


 先生、D型モデルの詳細をお願いします。

『従来のT・A・M・Sは外部からの攻撃をその装甲と弾力性で弾いていました。D型モデルはそれに時空歪曲システムを搭載。空間を歪めることにより攻撃そのものをスーツ外面を滑らせることによって回避します。また、サブシステムとして時間流の停滞・加速、ステイシスフィールドおよびアクセラレイションシステムを搭載。従来型の欠点であった単体での攻撃システムにも応用され膨張型フィールドを纏った……』

 先生、D型モデルの詳細をゲーム風味で簡潔にお願いします。

『出力17万馬力。次元湾曲回路。虚数軸迂回装甲、時間停滞フィールド。自己時間加速装置。分子結合崩壊拳。圧縮破壊掌。空間断裂手刀斬を装備。あとは従来型とほぼ同じシステムです』

 T・A・M・S君に時空属性が付与されたわけか……。

 うん、強くなりすぎ。時空属性はチートだよ。でも、戦争だからチートなんてないよ。

 相手が剣と槍でも、こっちはエイブラムス戦車で轢き殺しちゃうよ。

 野生の王国に法など無いのです。あるのはただ力こそジャスティスという不文律。

 人権? 平等? 公平? 欲しいなら自分の力で勝ち取るんだな。

 ふはははははははは!!



 さぁ、漫画ならまず間違いなく盛り上がる武道大会の始まりです。

 俺より強い奴に会いに行く!

 武道大会開始。

 一日目 勝ちました。

 二日目 勝ちました。

 三日目 勝ちました。

 四日目 勝ちました。

 五日目 勝ちました、優勝です。

 ふはははははは、装備の差が戦力の決定的な差であることを教えてやろう!!

 そりゃあ17万馬力の出力で、30倍速の時間の流れのなかで生きるナマモノに勝てるわけありませんよ。

 そんなわけでアダマンダイトはボッシュートですっ!!


 俺の信頼を裏切ったアーサーよ、貴様が悪いのだ!!

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