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フェンリルさん頑張る  作者: けんしょ~
帝都その2
74/145

2話 変な人間たちだねっ

本文をコピー貼り付けするためにフェンリルさんのフォルダを開こうとして思い出した、

これ、最初は『森のフェンリルさん』って題名にしようと思ってたんだった


凍「それがどうやったら『頑張る』になるんだよ?」


早々に森から離れちゃったから流石に題名詐欺だと思って止めたんだよ


焔「3話目で森から出ちゃったもんね~」


だからこの小説は頑張るのです!


雷「……え?」

花子「全く繋がりが無いように見えますね……」

霊帝に案内された帝宅の敷地内にある家は武家屋敷のような畳張りの平屋だった。

マイダ風呂と呼ばれるヒノキ風呂のような香りの温泉施設が完備された最高級の家らしい。風呂はかなり大きくて5人くらいが一緒に入れるサイズだ。

絶対に俺は1人で入るが。


「あら、おかえりなさい」

「霊帝、おかえり」


「スバルにギンガ、ただいま」


隣の家から顔を出したのは柔道着のような服装の男女だった。男の方は16歳くらいだが表情があどけない子供のようで、女の方は18歳くらいだ。男の方はやたら人間じゃない匂いが混じってるが、何の匂いだ?

ついでに言うと、2人ともやたらと顔が良い。女の方は花子と同じ大和撫子風の美人だし、男の方はショタコンにもロリコンにも人気だろう。


「皆に紹介しよう。元Aランク冒険者のスバルと、その子供のギンガだ」


「私はスバルよ。よろしくね、ギンガに色目使ったら殺すけど」

「ギンガ。よろしく」


「焔だよっ。初めましてっ。凍に近づかないでね、オバサン」

「雷よ。色目なんて使う理由が無いわ」

「花子です。初めまして」

「あ~、凍だ。よろしく」


何だか女性陣は険悪な雰囲気だったので男の方とだけ挨拶を交わしておいた。


「あ、魔獣の帝都襲撃の時に居た幻狼?」


え?


「魔獣たちが呼ばれなくなってから説得に回ってた人間の姿をした幻狼の匂いに似てる」


おいおい、こいつあの時に帝都に居たのか?

バレて混乱が広がる前に殺すか?


「凍、ギンガは君の正体を話さないよ。僕が霊竜だとも知ってる」


そうなのか?


「俺は鬼とのハーフだから人間と話すこと少ない」


……鬼ってこっちの大陸にしか居ない人型の魔獣だよな?

どうりで知らない匂いなわけだ。


「鬼は脳を喰らうことで身体能力が上がり相手の能力を得られるからね、色々な生物に忌み嫌われているけどギンガはスバルが育てているから人間を無暗に襲わないよ。スバルが危険に晒されたら遠慮無く暴れるだろうけど」


そういや親子とかって言ってたけど、どう見ても同年代だよな?

それに匂いが全然違う。


「鬼は体ができあがるのが速くてね、ギンガはまだ3歳だ。匂いについては、気にしないでくれ」


なるほど。訳有りってやつか。そりゃ俺が関わる問題じゃ無いな。

しかし、スバルはスッと鼻筋の通った令嬢っぽい美人でギンガは見た目は女か男か分からない美少年だ。リアル男の娘ってわけだ。


「ギンガ、挨拶も済んだし組手を続けましょう」

「分かった」


何やら火花を散らしていた女性陣は解散することにしたらしい。

しかし、スバルのギンガへの対応は親子にしちゃ過激じゃないか? 今も恋人みたいに腕組んで戻って行ったぞ。

あれが“訳有り”の中身か?


「凍~、レイちゃんが家の中案内してくれるって~」


ああ、直ぐに行く。




「でねっ、私は凍以外に価値なんて無いって思ってるのに全然信じてくれないんだよ? もう酷いよっ。自分の子供が可愛いのかもしれないけど私からしたらギンガなんて何の興味も無いその他大勢のスイカだよっ。子供だって凍と私も子供以外は全然可愛いだなんて思わないもん! そうだっ、私と凍の子供が居れば信じてくれるはずだよっ。凍っ、今直ぐ子供作ろっ。早速お布団用意してくるねっ。レイちゃん、お布団の場所教えてっ。何してるの速く速くっ」

「いや、僕は君たちの営みなんて見たくないんだけどっ」


ああ、霊帝が焔の被害に遭っている。霊帝はその強力な五感で帝都内のことは殆ど全て把握できるから帝宅内で俺たちがヤレば分かっちまうんだろうな。

子供に見せるには速いか? 魔獣なら知ってて当然か。


「垂れる、垂れるですって? 持ってもいないくせによくも知った風な口がきけたものだわ。私がこの形を維持するためにどれだけ頑張っているかも知らないでよく言ってくれたわ。これは私の日頃の努力の結晶を証明してあげる必要がありそうね。ええそうね、決まりだわ。私が決めたわ。具体的には凍を満足させることであの女の鼻っ柱完全にへし折って息子の前で泣いて崩れさせて自分の見る目の無さを自覚させたらその場で息子と強制的に絡ませて屈辱の極みを全て叩き込んでやるわ」

「ちょっ、凍っ! 雷を止めてくれっ! 僕の情緒教育上良くないと思うんだっ!」


知らん。俺は普段から焔に雷に花子って爆弾を抱えてるんだ。スバルに3匹の注目が集まるってんなら休憩と称して縁側で緑茶でも飲みたいくらいだ。

しかし、雷は心をへし折りたいのかサービスで息子を襲わせたいのかどっちだ?


「凍君以外のオスを見る? 有り得ない有り得ない有り得ない有り得ない!! 大体なんですか! ギンガ君はどう見たって男の娘じゃないですか! オスはやっぱり力強さと優しさと気遣いができてこそです! 凍君は性欲に欠けますが他はパーフェクトです! パーフェクトですよ凍君! もう私の理想をそのまま現実にしたかのようで夢を見ているような気分です。はっ、夢だったらどうしましょう? あ、実際に子供が作れるか確認すれば良いんですよねっ。凍君、早速子作りしましょう!!」

「だから僕の知覚できる範囲で夜の営みは止めてくれと言ってるだろう!」


何だ、霊帝は暴走した3匹が話を聞くと思ってるのか?

儚い希望だな。人の夢と書いて儚いな。魔獣だが。

何だろう、今なら霊帝とは凄く共感できる友人になれそうな気がしてきた。俺って誰かと共感できるものが少ないから少し新鮮かもしれないな。


「そう思うんだったら僕を助けてくれないかなっ。この3匹が狙っているのは君なんだから君が抑え込めるはずだろう!? というか精神の安全を図るために君たちに依頼を出したのに君たちが僕の精神を汚したら本末転倒じゃないか!!」


「凍、レイちゃんはお布団の場所教えてくれないみたいだしお風呂でしよう? 大丈夫、凍の髪も顔も体も全部私が優しく洗ってあげるからっ」

「凍、とりあえず机に座りなさい。やっぱり私が1番上手くできる体制ってあなたが少し高い位置にいてくれることなのよ。速くしなさい」

「凍君、私がここが現実だって確認するためにも手伝ってください。とっても大事なことなんですっ。今直ぐに子作りすれば良いだけですからっ」


ああ、うん。お前らに霊帝の話を聞くっていう概念が無いことは分かった。

とにかく、焔はいそいそと風呂に引き摺るな、雷は胸の布をズラそうとするな、花子は妄想の世界から帰って来い!!

ようやく発情期が終わって少しは平和になったかと思ってもこの有様かよ!!

お願いだから俺に心安らぐ平和な生活をさせてください。無理ですか? 無理ですね!

くっそおおおおおおおおおおおおおお!!


新キャラ登場、この小説初めての男の娘と痴女なお母さん?でした


今から予告しますと、今回の裏話はこの2人のどちらかになると思います

もしかしたら前回みたいに裏話2つ書くかもしれませんが、それはその時の気分になると思います


しかし3匹娘に正面から喧嘩売るキャラが初めて出てきたなぁ

さてどう絡ませようか?


凍「その前にスバルの痴女具合はどうにかしろよ!」

焔「え、普通でしょ?」

雷「近親相姦だなんて、人間って凄いわね」

花子「私たちは凍君一筋ですよ?」


今更過ぎるって

では、失礼します

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