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1話 色々な意味で凄いな

お久しぶりです。新章開幕です


ついにハワイアン民主国に到着しました!

遊園地に海! 凍の理性はヘタレを貫けるのか? 3匹娘は凍を攻略できるのか? そしていい加減黒スライムの影が薄いけど再登場はいつだ?


正直、この章では名前すら出なさそうなんですよね^^;


凍「このままじゃ本当にラブコメになっちまうぞ!?」

焔「え、ラブコメじゃないの?」

雷「読者さんの半分以上はそう思ってるんじゃない?」

花子「作者さん、ファンタジーだなんて嘘はいけませんよ?」


嘘じゃないもん(´;ω;`)

獣人の村を出たのが早朝、そして目的地に着いたのが……3時くらいだと思う。太陽の位置からの予想だ。


「すっごーい!」

「これは想像できなかったわ」

「すごく、大きいです」


何か最後がおかしかった気がするが、ハワイアン民主国に到着した。

何というか、アミューズメントパークみたいな街だ。

俺たちの正面にある国の門はカラフルでファンシーなデザインだし横に立っている警備員もパレードで楽器を演奏するような服装だ。

門の奥に見える街並み、というかアトラクションの数々は遊園地の見本市のようだ。

ジェットコースターのようなものから観覧車、お化け屋敷だろう建物に剣山のような見たこともないアトラクションと何でもある。


これだけ大量のアトラクションを動かすために必要な魔石の量は想像もできない。

これは面白そうだな。

国の門というか遊園地の入場門にしか見えないが警備員らしき人間に入っても良いかを聞いたらしっかりと身分証明できるものはないか聞かれた。

冒険者ギルドの証の指輪を見せたらすんなりと道を開けてくれた。


「ようこそっ、ハワイアン民主国へ!」

「夢と希望の我が国、是非楽しんでいってください!」


やっぱ遊園地っぽいな。

で、入場門をくぐって直ぐに宿を探した。

遊ぶなら荷物が邪魔だし実はまだ発情期が終わってない。暴走するなら最悪周りに目が無い状態が好ましい。


そんなわけで宿を探して遊園地の横を歩いていると子供たちが何かに聞き入っている。旅の語り部がギターを弾きながら何かを話しているらしい。


「リストカット帝国に迫る魔獣の群れ、霊帝を襲う異形と竜、逃げ惑う人々が絶望に諦めかけたとき、4人の天使と3人の勇者が現れたのです」


……ん?


「力強き雷の天使と技に優れた炎の天使は霊宅を襲った竜と戦い、霊帝を襲った異形は優しき水の天使と謎の青き天使に阻まれました」


……いや、待て。


「キスタニアの王子と王妃とゴーレムを操る翁はたった3人で魔獣の群れから人々を守ろうと奮闘するがそれも長くは続きません」


凄く覚えがある。

雷と花子もダラダラと汗を流し始めた。民主国はそんなに暑い地域じゃないからその汗の量はおかしい。


「謎の天使は炎の天使を連れて勇者たちを救い、勇者たちは感謝と共に天使たちを見送るのでした」


話はこれで終わりらしいが、焔以外は気付いているようだ。これは非常にマズイ。


「ですが、」


まだあるのかよっ!


「その天使たちは帝都に残らず今もどこかで人々を助けるために動いています。彼らは世界を守るために、旅を続けるのですから」


そんな想いは一切ねえよ!!


「凍、どうしたの? すっごい汗だよ? あ、動かないで、今拭いてあげるから」


焔、今それどころじゃないんだよさっさとここから離れるぞ!

戸惑う焔を引き連れて足早に遊園地から離れる俺たちだった。




「ま、まさかあんな話が広まってるなんて」

「本当にまさかだったわ」

「外に出るのは危険かもしれませんね」

「何の話なの~」


焔、いい加減さっきの語り部の話を思い出してくれ。

現在俺たちは遊園地から徒歩10分ほどにあったホテルのような宿の5階に部屋を取っている。例によって4人部屋だがもう気にする気も起きない。勝手にしてくれ。

高い部屋なのは空いてるのがここだけだったと言う話だ。エレベータもどきの装置で上り下りできるが遅い。正直魔獣の体力なら階段でも問題なかったから5階からの絶景を堪能している。


この部屋はスイートルームのようなものらしくて料金プランも1番下のランクの3倍だった。が、昔王子に貰った大金の御陰で何の問題もない。

窓の外には遊園地と海が見える。まさに青い空、白い雲、楽しげな人々がゴミのよう。

最後がおかしいが気にしない。

こんな荒んだことを考えてしまうのは焔が俺の足で膝枕してて雷が背中に胸押し付けてて花子が耳甘噛みしてるからなんだそうなんだ俺の本心はそんなに汚くないんだきっと!!

てか全員離れろ! ハワイアン民主国が過ごしやすい気候でも3匹も引っ付いてたら暑いんだよ!


「凍のケチ!」

「ヘタレ狼」

「朴念仁ですね」


気持ちは理解してるからな。お前らが俺を好きだってのは怖いくらい知ってるからな。


「だったら早く子供作ろっ」

「発情期なんだから楽しみましょう?」

「わ、私の初めて凍君に上げますっ」


何て大胆で馬鹿な連中だろうか。


「それより、海用に水着でも買わないか?」

「凍が私の水着見たいって思ってる!?」

「悩殺して欲しいのね」

「こ、凍君からそんなお誘いを受けるなんてっ」


話聞けよ。あ、聞いた結果がこれなのか。

どんだけ残念な連中なんだ。もはや泣きたい。




で、水着を買いに来たんだけど問題発生。


「凍ぅ~、雷が苛めるぅ~」

「あ、あんなの反則です。デッカイだけで絶対将来は垂れて大変に決まってますっ」

「……私はどうしたら良いのかしら」


笑えば良いと思うよ。

しかし、雷がデカくなったのは分かるが焔と花子は……縮んだ?

言えないけどな。


「でも焔は本当に肌が綺麗だし細いわよね……どうしたらあんな体型になれるのよ」

「焔は胸が無くても他でカバーできるから良いですよねっ」


落ち着けお前ら。特に花子、お前だって美少女の部類だからな。雷とは好みの問題で割れるくらいのレベルだから。顔は焔がダントツになってるのは仕方ないが。


「花子の髪って綺麗だよね。それにいっつも良い匂いだし」

「あれが蝶族の特権よね。オスを惑わす魔性も自由でしょうし」


互いに褒めあってるだけじゃん。何この関係。ちょっと頭が追い付きません。

しかも注目集めちゃってるよ。店内の人間が全員こっち見てるよ。怖っ。しかも俺睨まれてる。コッチ見ンナ。


「お前らさっさと決めろ。このままだと軽薄男が絡んできそうだ」


チャラ男とでも言うべきニヤニヤした男たちがこっちを見ている。正直目を潰してやりたいがそれは人目の無い所でだ。どうせなら眼球に指突っ込んでグリグリ抉っても良い。


「うわっ、気持ち悪いねっ」

「吐き気がするわ」

「半径1キロに居てほしくないですね」


うん、ゴメンな人間たち。そんなションボリするな。コイツらと同じ空間を共有するのって大変なんだ。君たちはニヤニヤと長い時間見続けられただけでも勇者だよ。だから後で路地裏な。


「凍は決めたの?」

「色が被ったら面白くないから最後に決めるつもりだ」

「そうね。私たちは色は別々だものね」

「でも、もう残っている色って限られますよね」


……たしかに3色減ったら残りって限定されるな。

ま、どうせ焔と花子が選びたがるし待てば良いだろ。


帝都でハッチャケ過ぎた凍たちは周囲の国や街では素性の知れない英雄扱いになってしまいました

冒険者としては新米ですしギルドに頻繁に顔を出すわけではないので顔は知ってても素性は知らないって人が多いんです


そして念願の水着!

都編でもちょっと出てきましたが今回は花子も追加です!

もう今からどんな水着にするか悩みまくってます!

ビキニ? スク水? 貝殻?


焔「貝殻って、水着なの?」

雷「気にしちゃ駄目よ。変態がうつるわ」

花子「全く、作者さんにも困りましたね」


凍「……お前らといい勝負だろ」


変態じゃないやい! 変態という名の紳士だよ!

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